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エッセイ | Coronaが流行って良かったこと
たいてい物事には両面があって、良い面があれば、必ず悪い面もある。悪い面があれば、必ずと言ってよいほど良い面もある。
あまり大きな声では言えないが、Coronaの流行によって良かったなと思ったことを敢えて書いてみたい。
(1)
私はCoronaが流行る前から、他人が近くに寄ってくるのが嫌だった。特に親しい人は別だが、知り合いであっても隣り合わせに座ったり、話したりすることが苦手。電車に乗っても、両隣りに人がいると嫌なので、なるべく端っこの座席に座る。なるべく距離をおきたい。
トイレ🚹️でも同じ。両隣りに用を足している人がいると、とても嫌だ。
中には親しみの意味を込めてなるべく近くに座ろうとする人がいるが、Corona前は「もっとあっちに座ってよ!」とは言いにくかった。流行後は、「一応、密を避けましょう😄」と言いやすくなった。別にCoronaがこわい訳ではないのだが。
(2)
たまにふとした瞬間に「自分なんかいてもいなくても同じ」と思うことがある。いいにつけ悪いにつけ、Coronaは一人一人の行動が全体に大きな影響を与えうるということを教えてくれた。
一人の感染が多くの人に害悪を与える。これってウイルスに限ったことではないな、と思う。
ある人Aがある人Bにイライラをぶつける。当然Bは嫌な気持ちになる。BはCへイライラをぶつける。たった一人の「イライラ💥」が全体に広がる。
私の「イライラ」がもしかしたら、世界に広がるかもしれない。「イライラウイルス」だってパンデミックになりうる。そういうことを実感として教えてくれたのは、Coronaだった。
(3)
(1)とも関連するが、散歩するのが心地よくなった。人自体が減ったこと、大きな声で話す人が減った。どこへ行ってもなかなか「シ~ン」とした場所を見つけるのが難しいのだが、静かな場所が多くなったような気がした。これからはどうか分からないが。
⚠️Corona自体が良いとか、罹患して苦しんだ人が出て良かったと言っているわけではありません。物事には二面性がある、ということを言いたいだけです。
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