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「SBI証券個別株オプションで儲ける」誤解されやすい「買いっぱなし」のイメージを変える・デルタヘッジ・ストラドル・ストラングル・優位性エッジの話
はじめに
誤解されやすい「買いっぱなし」のイメージ
SBI個別株オプションを「買って待つだけの取引」と誤解している方々がいると思います。
実際にはSBI個別株オプション取引には様々な管理手法や戦略があります。たとえば、価格が一定のレンジを超える場合にデルタヘッジ的現物買いの「損切り」を入れたり、利が乗っている場合に早期のデルタヘッジ的信用売りの「利益確定」を行うことや、両建てのストラドルやストラングルのような戦略的な対応が可能です。
SBI個別株オプションの特徴と投資手法
SBI個別株オプションは、投資家が上昇・下落にかかわらず利益を狙える柔軟な投資方法を提供します。
通常、株式やCFDなどでは、ある程度の上に行くか下に行くかの市場予測が必要とされますが、SBI個別株オプションの場合、株価の「変動幅」だけに着目して利益を狙うことが可能です。
たとえば、「ストラドル」戦略は、株価が上昇・下落どちらに動いても大きな変動があれば利益が出る構造になっています。
こうした戦略は特に決算発表や業績修正の発表、企業の買収などのニュースが発表される時に有効です。
一方で、「ストラングル」戦略では、少し離れた行使価格を組み合わせてより安価にオプションを仕掛けることができ、ボラティリティの増加により利益が狙いやすくなります。
たとえば、特定の銘柄が市場で注目されるイベントが控えている場合には、株価が急激に上下に動くことが予想されます。こうした状況で、低価格のオプションを活用することにより、リスクを最小限に抑えつつ高いリターンが見込めるのがSBI個別株オプションの魅力です。
リスクヘッジのポイント
SBI個別株オプションは、現物株と組み合わせることでリスクを抑えつつも投資効果を高められる点が特筆すべき特徴です。
たとえば、現物株を保有している場合、その株価が下落するリスクに備えるために「プットオプション」を購入し、下落に対するヘッジを行うことが可能です。また、上昇の可能性が高い銘柄に対して「コールオプション」を保有することで、株価が急騰した際の利益を狙うこともできます。
特にオプションの価格設定はSBI証券側で行われており、その価格設定の背景にあるモデルはブラックボックス化されています。
一般的にはブラック-ショールズモデルなどの数理モデルが利用されていると考えられますが、実際の価格は市場の需給バランスやボラティリティによっても変動します。このため、時には市場に比べてオプション価格が割安に設定されることがあり、そのタイミングでエントリーすることで投資効率を高めることができます。
CFDとの違いとメリット
投資初心者が利用することの多いCFD(差金決済取引)と比較すると、SBI個別株オプションはリスク管理がしやすく、方向性に依存せず利益を得るチャンスが広がる点が大きなメリットです。CFDでは投資家が株価の上昇または下落を的確に予測する必要がありますが、SBI個別株オプションでは「株価の方向性」よりも「ボラティリティ」に依存するため、相場の予測が難しい局面でも利益を上げやすい仕組みになっています。
さらに、CFDの場合は損失が拡大するリスクもあり、初心者には大きな心理的負担がかかることもありますが、SBI個別株オプションでは投資金額以上の損失が出ることはなく、損失を限定的に抑えられます。このため、投資の経験が浅い方にとっても、安心して始められる資産運用手段として適しており、計画的なリスク管理が可能です。
SBI個別株オプションは、特に市場の動向が不確実であり、どちらに動くか予測が難しい場面で非常に有用な投資手段です。リスクを抑えつつも高い利益を狙える点は、他の投資手法と一線を画しており、初心者から中級者まで幅広く利用できる商品となっています。さらに、ストラドルやストラングルといった戦略を取り入れることで、株式市場で予測不可能な動きが生じた場合でも、確率的に有利な投資が実現可能です。
今後の投稿予定とツールの紹介
今後、このSBI個別株オプションに関する記事シリーズでは、私が実際にどのような取引を行い、どのような利益や損益が発生したか、そして具体的な状況下でどのように取引の判断を下したかを詳しく解説していきます。特に、利益を出すためにどのタイミングでエントリーしたのか、どのようなオプション戦略を選択したのか、またそれがどのように実際の取引で成果を上げたのかについて具体例をもとにお伝えしていく予定です。
また、株価やオプションの価格の変動によって利益がどう変わるのかを一目でわかりやすく把握できる、私が作成したExcelファイルも公開する予定です(誰でも作れる簡単なモノ)。このツールを使用すれば、いくらの株価でいくらの利益が出るのかといったシミュレーションが簡単にでき、初心者の方にもリスクとリターンを明確に理解していただける内容になっています。このような投稿を続け、より深い実践的な内容をお届けしていく予定ですので、引き続きご期待ください。