「SBI個別株オプション」プット200株×現物100株で夜間取引PTSで利益を狙うストラドル術
SBI証券個別株オプションの基本戦略と投資手法
SBI個別株オプション取引は、一般的な株式取引や他の投資手法とは異なる戦略を用いることができます。ここでは、SBI証券で提供されている個別株オプションを用いた取引の基本戦略について詳しく解説し、その独特の優位性や応用的な使い方を紹介します。特に「ストラドル(Straddle)」や「ストラングル(Strangle)」といった戦略、さらにはプット2枚と現物1枚を組み合わせた特殊なオプション戦略に焦点を当て、リスクを抑えながらも利益を追求する方法をお伝えします。
個別株オプションの基本戦略
まずは、コールオプションやプットオプションを単独で買う「裸買い」から始めましょう。
コールの裸買い:株価が上昇すると予想される場合に購入し、上昇すればするほど利益が大きくなります。
プットの裸買い:株価が下落する場合に備える保険のようなもので、下落幅に応じて利益が増大します。
これに加え、株価がどちらかに大きく動くと予測される時、コールとプットを両方購入する「ストラドル」や「ストラングル」という戦略が有効です。この2つの戦略では、株価の動きが大きいほど利益が増えるため、決算発表やIR発表など、市場が大きく反応することが期待されるタイミングに適しています。企業が予測外の発表を行った場合、株価は急変動しやすく、このような場面でのストラドル戦略は高い期待値が見込めます。
SBI証券個別株オプションでは、通常のオプション取引市場と違い、オプション価格に時間差が生じます。
通常市場では、価格を動かす情報が流れると即時にオプション価格が反応し上昇若しくは下落します。
SBI個別株オプションでは、そのような情報が発生しても、価格に反映されるのは、市場が閉まってからになります。よってそこに優位性エッジが発生します。
特殊なオプション戦略:プット2枚と現物1枚の組み合わせ
あまり知られていない戦略として、「プット2枚+現物1枚」を用いた合成オプションの組み方があります。この手法では、以下のようなメリットが期待されます。
通常のストラドルとの違い 夜間取引PTSで威力を発揮する
通常のストラドルは、株価が上下どちらに動いても利益を狙える方法で、組んだ後に、株価が下がればプットオプションと同数の現物株を買えばデルタヘッジ的な利益確定になります。
株価が上昇すればコールオプションと同数の株を空売りすればデルタヘッジ的な利益確定になります。
しかし夜間取引PTSでは信用取引ができないため、株価が下がった場合は対応可能ですが、
株価が上がった時はコールオプションのデルタヘッジ的な利益確定ができません。
一方、プット2枚+現物1枚の組み合わせでは、以下のような柔軟な対応が可能です。
株価が下落した場合、夜間取引で現物株を追加で購入し、プットオプションの利益を確定できます。
株価が上昇した場合、夜間取引で保有する現物株を売ることで、利益確定が可能になります。これにより、株価の上下いずれの変動にも柔軟に対応でき、利益確定の機会が広がります。
現物株とプットオプションで合成コールになる理由
現物株とプットオプションを組み合わせると、合成コールオプションが形成される理由を考えてみます。まず、以下の要素を整理します。
現物株 (S): これはその株を保有することであり、株価が上昇すれば利益、下落すれば損失が発生します。
プットオプション (P): プットオプションを保有することで、特定の価格 (権利行使価格) で株を売る権利が得られます。株価が下がったときに利益が出ます。
ここで、現物株を保有し、プットオプションを買う場合、以下のような効果が生じます:
合成コールオプションの公式
現物株 (S) + プットオプション (P) = コールオプション (C)
この公式の意味するところは、現物株を買うことで株価が上昇したときに利益を得られ、下落時のリスクをプットオプションでカバーするという構造を持つことです。例えば、株価が急落したときでも、プットオプションが値上がりするため、下落リスクを制限しつつ上昇利益を得られる点で、コールオプションの効果と同様になります。
プット2枚と現物株1枚で合成ストラドルになる理由
次に、プット2枚と現物株1枚を組み合わせることで合成ストラドルが形成される仕組みを説明します。この構成の狙いは、株価が上昇または下落した場合でも利益を得られるようにすることです。
プット2枚と現物株1枚の効果
現物株 (S): 株価が上昇すれば利益、下落すれば損失が生じます。
プットオプション2枚 (2P): プットを2枚買うことで、株価が下落した際の利益が2倍になります。
合成ストラドルの公式
現物株 (S) + プットオプション (P)×2 = 合成ストラドル
この構成により、株価がどちらに動いても利益が得られる状態が生まれます。もし株価が上昇した場合には現物株から利益が得られ、下落した場合にはプット2枚が利益を確保してくれます。このように、プット2枚と現物株1枚を使うことで、両方の方向への変動を利益に変える戦略が成立し、これが合成ストラドルとなるのです。
優位性のポイント
この戦略の最大の強みは、株価がどちらに動いた場合でも、夜間取引で迅速に‘‘デルタヘッジ的利益確定‘‘が可能になる点です。特に、企業の決算発表や重要なIR発表がある日など、株価の急変動が予想される状況では、取引終了の終値でこのポジションを仕込むことで夜間の利益確定が期待できます。
合成オプションの深い説明
上記の 合成ポジションになる理由 につきましては、超簡単に説明しましたが、実際にはその説明には非常に長い文章が必要です。
この記事では簡略化した内容をご紹介しましたが、理解が難しい部分が多いかもしれません。より深く、正確に学びたい方は、ぜひこの本を読んでいただき、
さらに詳しい情報については、ゑもんレポートさん(えもんレポート)
が運営するサイトをご覧ください。ゑもんレポートさんは、オプション取引のスペシャリストで、投資関連出版社パンローリングにも認められているすごい人です。彼のブログなどでの発信内容をチェックすれば、オプション取引について完璧に理解できると思います。
ゑもんレポート【日経225オプション取引戦略編】
リスクとリターンを限定する強み
個別株オプションの強みは、「リスクが限定されている」点にあります。仮に予測が外れて価格変動がなかった場合でも、投入資金以上の損失が発生することはありません。このように、「損失は限定、利益は無限大」という仕組みが、優位性をもたらします。
想定外のリスクと対策
すべての投資にはリスクが伴います。個別株オプションでも、予想に反して株価がまったく動かなかった場合には、ストラドルに投入した資金は損失となります。ただし、これは最初に決めた投資額の範囲内に収まるため、大きな負担にはなりません。逆に、株価が大きく動いた場合には想定以上の利益が期待できるため、「リスク限定・利益無限大」という特徴を理解し、確率の高い場面でのエントリーを心がけることが重要です。
SBI個別株オプションが提供する可能性
SBI個別株オプションは、一般的な株式投資やFXなどと比較しても非常に柔軟かつプラスの期待値が出せる可能性を持つ手法です。特に、決算発表やサプライズニュースなどの特定の場面において高いリターンを狙えるため、株価がどちらに動くかわからない不確実な場面でも利益を追求することが可能です。
注意事項
本記事で紹介しているのは一般的な情報です。
いかなる投資助言を目的とするものではありません。
本手法を参考にして行ったトレードの結果について、一切の責任を負いかねます。投資は自己責任で行ってください。
金融商品取引においてはリスクが伴います。本手法や内容は、利益を保証するものではなく、損失が発生する可能性があることをご理解のうえ、慎重にご判断ください。
投資の最終判断はご自身の判断に基づき、信頼できる情報を集めた上で行ってください。