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USD/JPY 水曜日は買い 木曜日は売り「円キャリーコバンザメ」—軽い思いつきからの実践トレード戦略シンプルタイムアノマリー投資

 
アイデアの出発点は、円キャリートレードの推測残高。
100兆円だか50兆円だかわかりませんが巨額なのは間違いない、いくつかの米国の投資系シンクタンクが円キャリートレードの推測残高を公表している。
そこからの思いつき投資戦略、それが「円キャリーコバンザメ」です。
この名前からもわかるように、大口投資家の動きに便乗し、小さな利益を拾い上げるスタイル。決して深い理論に基づいたものではなく、まさに「浅瀬を泳ぐコバンザメ」のような戦略で、気軽に始めたものです。
バックテストで利益が見込めると判明したので、思いつきがどこまで通用するのか、その過程をシェアしたいと思います。



■コバンザメ戦略の発想



この「円キャリーコバンザメトレード」は、ほんの数分ほどで組み立てたアイデアです。特に緻密なデータ分析を行ったわけではなく、言わばさざ波のように軽い仮説がベースになっています。


具体的には、円キャリーの100兆円という膨大な資金が単一の戦略で動かされているわけではなく、各投資家が独自のロジックや理論に基づいたキャリートレードを展開しているはずです。
その中には、スワップ金利が増える水曜日を狙ってポジションを調整することに重点を置く戦略を用いる投資家も居るはずです。
「ドル円」のスワップ金利が水曜日に高く付与されることに着目し、スワップを狙う大口投資家が動き相場を押し上げるとみて、
毎週水曜日に買い、その大口投資家達が翌日にポジションを決済するとみて、木曜日には売りで入る短期投資という単純かつ直感的な手法です。
大きなトレンドの波に飛び込むのではなく、コバンザメが巨魚に寄り添うように、リスクを抑えつつ、ほんの少しの流れに乗る作戦です。

「研究し尽くした高IQのベテラントレーダーが導き出した黄金ルール」なんて大それたものではありません。むしろ、「浅瀬のコバンザメ」として、ほんの少しの優位性を取りに行くだけ

実際、この軽妙な仮説に基づく戦略が、バックテストの結果では利益を生んでおり、エントリー条件はそこまで重要でないと謳うバン・K・タープ博士の理論が浮かびます。
このシンプルでリラックスしたアプローチと期待値を高める調整とポジションサイジングを頭に置いてトレードしていけば利益が出せると思いました。


バックテストの結果


この浅い仮説に基づいたトレード戦略がバックテストで良好な結果を出すとは思いませんでした。
テクニカル分析や複雑なアルゴリズムを使わず、あくまで大口の動きを想像の中で推測し、スワップ金利が有利に働くタイミングにフォーカスするだけ。それで利益が見込めるという事実には、半信半疑でしたが疑いながらも少しワクワクしながらこの軽いトレードをスタートしました。
以下にバックテストのグラフ掲載します。

2022年4月~ バックテスト

水曜日


木曜日


バックテスト結果の画像を掲載しましたが、このバックテストには、米国の祝日などで通常のスワップ倍率が適用されない水曜日も含まれています。そのため、上記のデータは完全なものではありません。
単なる過去のデータなのでこの先の利益を保証するものではありません。


運用の流れ


4月~9月までの実際の取引履歴は下部に掲載します。
その後運用の流れは、「円キャリーコバンザメトレード」と名付けたこの戦略の実践状況を、TwitterXやTikTokで発信していきます。単に結果を公開するだけですが、
「裏付けのない軽い思いつきがどこまで通用するか」を見守ってもらえればと思います。

https://x.com/picassos_armor/status/1852745965155021176

SBI FXtradeを使用
SBI FXトレード | SBI FXトレード

       

取引損益

                                                 ↓計

4月24日 水曜日 399,800    399,800
4月25日 木曜日 ▲399,600     200
5月  8日 水曜日 399,100            399,300
5月  9日 木曜日 406,700            806,000
5月15日 水曜日 ▲399,800          406,200
5月16日 木曜日 402,100             808,300
5月22日 水曜日 356,700          1,165,000
5月23日 木曜日 175,100          1,340,100
5月29日 水曜日 34,700            1,374,800
5月30日 木曜日 408,900          1,783,700
6月  5日 水曜日 397,800          2,181,500
6月  6日 木曜日 404,400          2,585,900
6月12日 水曜日 186,700          2,772,600
6月13日 木曜日▲267,800         2,504,800
6月19日 水曜日 37,500             2,542,300
6月20日 木曜日 ▲352,700        2,189,600
6月26日 水曜日 253,800           2,443,400
6月27日 木曜日 326,400           2,769,800
7月  3日 水曜日 295,200           3,065,000
7月  4日 木曜日 399,700           3,464,700
7月10日 水曜日 231,100           3,695,800
7月11日 木曜日 405,400           4,101,200
7月17日 水曜日 ▲405,600        3,695,600
7月24日 水曜日 305,800           4,001,400
8月15日 木曜日 ▲424,300        3,577,100
8月21日 水曜日 397,100           3,974,200
8月29日 木曜日 ▲393,500        3,580,700
9月  4日 水曜日 391,800            3,972,500
9月  5日 木曜日 396,600            4,369,100
9月11日 水曜日 ▲408,400         3,960,700
9月12日 木曜日 ▲402,600         3,558,100
9月18日 水曜日 ▲421,800         3,136,300
9月25日 水曜日 594,300            3,730,600


取引履歴

注意事項

・本記事で紹介しているトレード手法は、個人的に実施している内容であ     り、いかなる投資助言を目的とするものではありません。
・本手法を参考にして行ったトレードの結果について、一切の責任を負いか ねます。投資は自己責任で行ってください。
・金融商品取引においてはリスクが伴います。本手法や内容は、利益を保証するものではなく、損失が発生する可能性があることをご理解のうえ、慎重にご判断ください。
・投資の最終判断はご自身の判断に基づき、信頼できる情報を集めた上で行ってください。



■円キャリーコバンザメトレード戦略の概要

基本設定とトレードの流れ

エントリーポイント: 毎週水曜日と木曜日の朝8時頃

市場は朝方にスプレッドが広がりがちなので、トレードを開始するのはスプレッドが落ち着く8時以降にします。「頃」にしたのはその時間帯の短期的なマーケットの状況を見て取引に入ることにするのでピッタリ8時にはしません。
このアノマリーは平時に有効で有事には薄れると考えます。
マクロ的大相場の時は有事としてLOOKします。
(マクロ経済指標で相場が大きく動いているとき、ボラティリティーが高すぎる時)

目指すはシンプル40銭指値&逆指値

値幅は40銭と、リスクリワード1:1に設定。これで、リスクリワードレシオや期待値などの数値を感覚的に捉えるができるのと、勝敗が明確になる取引の爽快さを味わえるかもしれません。
バックテストでは、もっと広い幅が利益を出していましたが、こうすることによってメンタルの安定がもたらされます。

エントリーのタイミング


 ○水曜日AM8:00頃: ドル円を「買い」でエントリー
 ○木曜日AM8:00頃: ドル円を「売り」でエントリー
米国祝日などの影響でスワップ倍増dayがズレる週は、LOOK

○取引lot数
 一定額BETを基本に少し適当にマーチン風を入れます。
基本100万通貨

○決済ルール
指値に達しない場合 15時間後の夜11時には手仕舞いとし、これは米国指標のラッキーパンチ恩恵がなくなる時間帯ということで。
スピーディーに30銭以上の利益が出ている場合や、市場の動きが芳しくない場合は、マーケットを見ながら手動で利確・損切りも取り入れます。


仮説と狙い

キャリートレードのスワップ金利3倍day狙いの流れに乗る、というのがこの戦略のイメージ。

もちろん、大口トレーダーが水曜日に確実に買い、木曜日に確実に手放すかどうか、その具体的な行動や詳細のデータエビデンスはありません。ですが、こうしたトレーダーが一斉に動くことで、市場には一定のパターンが現れる可能性があります。
いろいろな手法を駆使する大口トレーダーが、その日ごとの相場に少なからず影響を与えているのは確かです。そのため、
「水曜日は買い、木曜日は売り」というシンプルな方向性が、統計的にも妥当ではないかと考えました。
どこまで行っても仮説の域を出ませんが、こんな軽い戦略だからこそ続けやすく、結果的には利益につながるかもしれません。



仮説が薄くても利益が出るのか


この方法、正直言って仮説に絶対の裏付けはありません。軽く考えた構想ですが、
投資を成功させるには、銘柄選びやエントリータイミングがそこまで重要でないということを確認したいという考えの一環でもあります。


更新↓↓



注意事項

・本記事で紹介しているトレード手法は、個人的に実施している内容であ     り、いかなる投資助言を目的とするものではありません。
・本手法を参考にして行ったトレードの結果について、一切の責任を負いか ねます。投資は自己責任で行ってください。
・金融商品取引においてはリスクが伴います。本手法や内容は、利益を保証するものではなく、損失が発生する可能性があることをご理解のうえ、慎重にご判断ください。
・投資の最終判断はご自身の判断に基づき、信頼できる情報を集めた上で行ってください。


■その他、一般的に知られているアノマリー投資




月曜日効果(Monday Effect)


月曜日は他の曜日に比べて、株式市場が下落しやすい傾向があります。これは週末のニュースやイベントが月曜日の取引に影響を与えるためとされています。投資家が週末の間にポジションを調整し、総体的に月曜日に売りが優勢になることが多いようです



1月効果(January Effect)


1月に株式市場、特に小型株が上昇しやすいというアノマリーです。この傾向は、年末に売られた株が新年に買い戻されることから発生すると考えられています。投資家が新たにポジションを取るため、1月に資金が流入しやすいようです。


サマーラリー(Summer Rally)

夏の間(6月から8月)に株式市場が上昇しやすいという傾向があるようでう。特に、取引量が少なくなる夏季に、ポジティブな経済データや企業の決算発表が好感されることが要因です。


クリスマスラリー(Christmas Rally)

12月のクリスマス前後に株式市場が上昇する傾向があります。この現象は「年末の利益確定売り」や「年初に向けたポジション調整」のために株を買う投資家が増えるため、年末にかけて上昇しやすくなると思われます。


10月効果(October Effect)

10月は株式市場で暴落が発生しやすい月として知られています。過去の大きな暴落(例:1929年の大恐慌、1987年のブラックマンデー)を踏まえ、投資家は10月にリスクを警戒します。しかし、逆に10月初めに安値をつけ、その後回復する傾向もあるようです。


ダウ理論の1月から6月の成績

ダウ理論では、1月の市場動向がその年全体の市場動向を示唆すると言われています。1月が上昇すれば、年間を通じて好調な相場が続き、逆に1月が下落すれば年間の株式市場は低迷するという考え方です。


バレンタインデー効果(Valentine's Day Effect)

2月14日を前後に、株式市場が上昇することが多いというアノマリーです。バレンタインデー近辺の企業は、特に消費財などが好調なことが多く、投資家がこれを意識して株式市場に資金を投入する傾向があるようです。



米国大統領選挙効果(Presidential Election Effect)

米国大統領選挙が行われる年は株式市場に影響を与えることがあり、特に選挙後に市場が反応することがあります。選挙結果により、政策が変わる可能性があるため、投資家はその動向に敏感に反応します。


翌月効果(Next-Month Effect)

ある月に株式市場が上昇した場合、その次の月も上昇する傾向があるというアノマリーです。


高金利・低金利の影響

金利が高い時期には株式市場が下落しやすく、低金利時期には株式市場が上昇しやすいというアノマリーです。金利が株式市場に与える影響を見極めて投資を行います。


仲根トレード(日本の10時のアノマリー)

日本の銀行が毎日午前10時に発表する基準レートが為替市場に影響を与えるというアノマリーです。このタイミングでレートが決定され、その決定前に価格が急激に変動することがあります。特に、大口投資家や金融機関の動きにより、10時前後に市場にトレンドが発生しやすいと言われています。


アストロロジーアノマリー(占星術と相場の関係)

アストロロジー(占星術)は、天体の位置や動きが地球上の出来事に影響を与えるとされる古代からの考え方です。株式市場や為替市場にも、月の満ち欠けや惑星の配置に基づくパターンが影響を与えるらしいです。例えば、満月の夜をまたぐと市場が暴落しやすい、新月をまたぐと上昇しやすいといった傾向です。
一見すると不思議で非現実的に思えるかもしれませんが、
株式市場や為替市場は、宇宙の動きに影響されていると考えることができます。
日本市場の取引時間は、午前9時から午後3時30分、その時間は何から算出されているか、それは宇宙の動きの数式から出されている。
この時点で宇宙の影響を受けているというロジックが成立する。
太陽が照っている時間帯に取引市場が開催され、月の満ち欠けはだいたい1か月の約27.3日で、企業の決算や経済イベントも特定の月に集中しており、3月や9月の決算が市場に影響を与えるタイミングが宇宙の法則に重なることもあります。これらのパターンから、宇宙のリズムとリンクしているといえるかもしれません。






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