【作品紹介】 イクタケマコト作 「とぶ」
イクタケさんの描く「子ども」が好き、という方にとって、この子の表情、仕草は大変にたまらないものでないかと思います。
同時に、イクタケさんの作品を初めてご覧になる方へは「ようこそイクタケさんの絵が存在する世界へ」と笑顔で挨拶したくなるような作品です。
どこへ向かってとんでいるのか
どのくらいの間とんでいるのか
「とぶ」を選択したことで
訪れなかった未来がどういったものだったか。
そういった
つい歯を食いしばったり
拳をぎゅっと握ってしまうようなこと。
そんなアレコレとこの子どもには
一切の繋がりを感じさせません。
それが、この子の意思によって
生み出された状況なのか
子ども特有の無邪気さによって
見出された世界の一端なのか。
その答えは見る人それぞれによって
異なるのだと思います。
そして、その答えこそが、
「わたし」の心の奥底にしっかりと存在する
「わたし」が生きるための力
そのものではないかと思うのです。
2021.4.11松岡
作品情報
https://picaresquejpn.com/work/ikutakemakoto-works-00321/