見出し画像

【作品紹介】 イクタケマコト作 「優しい子どもたち(うさぎ)」

画像1

こっくりとした黒の中
パッとついた光に
突然姿があらわになったような
ウサギの着ぐるみを身にまとった子ども。


その表情から読み取れる感情は
この絵を眺めれば眺めるほど
変化してゆくような不思議があります。


驚き、戸惑い、好奇心、不安、喜び。


そんな、一見関連性のなさそうな心の動きが
次から次へと溢れてくるようで、
何だか「わたし」まで、絵を見ているだけなのに
どきどきしてしきます。


きっとその時々によって、
例えばお部屋のアロマのコンディションによって
この絵から受ける印象は大きく変わるのだろうと思うのですが。


今日の私には、この絵は
道先案内人として暗闇の現在に登場したウサギ氏が、
私がちゃんとついてきているか
これから始まる楽しいパーティに
私をしっかりお招きできるか
どきどきしながら、時折振り返っているような
そして私がついてきていることに
ほっと安堵している、そんな風に見えました。


「わたし」は、
この絵からどのような物語を
またこのウサギの着ぐるみに身を包んだ子どもから
どのような感情を、それぞれ見出しましたか?


ぜひ、ゆったり、のんびり、
この絵を起点に生まれる物語と感情を
探りながら味わっていただけますと嬉しいです。


それはもしかすると
「わたし」の心の奥底に隠れていた、
諦めていない未来、譲れない自分
なのかもしれません。


2021.4.15 松岡


作品情報
https://picaresquejpn.com/work/ikutake-works-00117/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?