【作品紹介】 イクタケマコト作 「無題」
どこか底知れぬ、確固たる世界観を持つ
イクタケさんが描き出したアクリル画「無題」。
皆様は「無題」と名付けられた抽象画を前にした時
いつもどうしていますか?
画面全体に目を走らせ、
作家が故意に描きこんだ「何か」を言語化していく。
色と形から連想できるものを見つけようと頭を回す。
離れて、近づいて、様々な距離感から見て。
天を仰ぐ。
「分からない」
それもまた、一つの大切な答えと言えます。
この世界の全てのものを理解したふりをする。
感動したつもりになる。
それはそれで淋しいものです。
未来の自分へ託す宿題のようなアート作品。
そんなものがあるのも、
一つの贅沢なアートとの関わり方では
ないでしょうか?
ぜひ、明後日の / 来月の / 来年の「わたし」が
この絵を来年見た時 何を見出すのか?
今の「わたし」の解とどう変わってゆくのか?
このアート作品との出会いを通じて
そんな、未来への楽しみが一つ増えましたら
とっても嬉しく思います。
ながーい人生
ながーく楽しめる
贅沢な絵画作品のご紹介でした。
2021.4.16 松岡