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【祝福のような絵を描きたい】shoko* インタビュー

shoko* 個展「泡沫を羽織る」を、2024年8月14日(水) – 9月8日(日)の期間にピカレスクギャラリーで開催いたします。

今回は、shoko*さんにご自身のことや制作エピソード、今回展示される作品についてインタビューしました。ぜひお楽しみください。

自己紹介をお願いします。

shoko*です。
楽しいこと、可愛いもの、美味しいものが大好き。
ひととひとの間にある、目に見えないものに触れてみたくて色と、線と、ことばと遊ぶ。

作品モチーフは、少女の器を借りて、喜びや不安、安らぎなどの感情のゆらぎ、温度を透明水彩で表現したいと制作しています。

誰かの一呼吸分になれたらと願って。

現在の作品の世界観が生まれたきっかけを教えてください。

少女をモチーフの中心に置く理由のひとつに、はじめは鏡を覗き込むような『投影のしやすさ』がありました。それは作者であるわたしにとっても、鑑賞者である皆さまにとっても。
感情や感覚を投影しやすく、そしてすこしの距離がある『他者』としての存在。そこに花や色などの要素が組み合わさって作品になっていくことに面白さを感じているように思います。

現在使用している素材を選んだ理由を教えてください。

水と筆と絵具と紙さえあればすぐに描けるところが好きです。絵具が乾く速度も制作のテンポと合っているように思います。
紙の上で滲んで、広がって、混ざって変化して、淡くも鮮やかにも染まる様子を見ていると、感情と透明水彩は親和性が高いように個人的に感じています。それはわたしが表現したいものにぴったりの性質です。

普段、何からインスピレーションを受けていますか?

音楽やことば、植物などの生物、身の回りにあるもの、空想上の存在しないもの。
かたちや素材感が面白いと感じたら線に描き起こしてみたいなと思うことが多いです。
なにかひとつ興味を持って調べたら、さらに興味深い性質や由来を見つけたりすることがあり、それらを組み合わせて遊んでいるうちに作品として描きたくなったりします。

これからどんな作品を作りたいですか?

鑑賞に没頭することも、作品の前でぼんやりとすることもできるような絵を描きたいです。観る人がどんな気持ちで絵の前に立っても、一呼吸分日常から切り離すことができる。それは日々に馴染みながら、わずかに特別な存在であり、祝福に近いものだと思います。

絵画から派生して、アクセサリーなど身につけるものや、食器のように使用できる作品も作ってみたいです。

ー ご出展いただく作品のコンセプトを教えていただけますか?

装い 03

子どもの頃から柘榴の実を見るのが好きでした。収穫されない実が重たそうに枝にさがっていて、厚みのある表皮の裂け目を覗き込むと赤い実は透き通って宝石めいており、食べるには手間がかかることすら美しいように感じていました。また物語性の強い果実でもあります。今回は、記憶の中にある柘榴の作り物めいた美しさにこだわって制作しました。

装い 15

モチーフは朝顔です。着物を描くときに好んで選ぶモチーフなのですが、めずらしく鮮やかな赤色の髪とあわせて描きました。浮遊感が朝顔の花弁の柔らかさにうまく馴染んでくれたと思います。
かちっと着た美しい着物も好きなのですが、ワンピースの上にラフに羽織るだけのような着方も魅力的だと感じており、今回いくつか制作しています。

装い 28

チューリップをメインに置いたちいさな花束をモチーフに選びました。笑顔の表情も、ピンク系の色味も、わたしの作品の中ではすこしめずらしい表現ではありますが、ぱっと可愛らしく仕上がったと思います。
絵具の重なりで微妙に色を変化させていたり、ラメの使い分けなどにこだわりました。
近くでじっくりご覧いただきたい作品です。

お客様、ご来場予定の皆様に向けてメッセージをお願いいたします!

個展『泡沫を羽織る』のために、30作品を描きおろしました。今回はとくに輪郭にこだわりたかったので、実際に着物を着て、たくさんポーズ資料を準備して制作にあたりました。

透明水彩の淡い滲みやきらめき、ゆるやかにひかれた線など、原画のもつ魅力がたくさんつまった作品に仕上がりました。ひとつひとつ、誰かにとっての特別になれるような作品になったと感じています。

ぜひごゆっくりご高覧いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

shoko*

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shoko*さん、たくさんの貴重なお話をありがとうございました。
皆さまはどのエピソードが心に残りましたか?

ピカレスクスタッフは「感情と透明水彩は親和性が高い」とshoko*さんが感じているというエピソードが印象的でした。

「感情的な振る舞い」「感情表現豊かな」
良い意味、悪い意味、使う場面によって「感情」の意味は多様に変化します。shoko*さんが透明水彩を使って描く感情は、そのどちらにも当てはまらない軽やかさと懐かしさを持ち合わせているようにスタッフは感じました。

色の重なりと滲み、細やかに施されたラメの描画。透明水彩を使い、shoko*さんが表現した30の少女の感情をぜひ会場でご堪能下さい。

作品実物の、色合い、煌めき、紙の手触り感を直にご堪能頂ける特別な機会です。皆さまのお越しを、お待ちしております。

〈会期〉2024年8月14日(水) – 9月8日(日)
〈詳細〉https://picaresquejpn.com/shoko_exhibition_2024/
〈shoko* 公式SNS〉
X(旧Twitter) @shoko_xxx
Instagram @s_h_o_k_o_x_x_x
HP https://shokoxxx.fanbox.cc/

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【基本営業日時】
*営業 水 - 日・祝 11:00 - 18:00
*定休 毎週月火
*会場 Picaresque Gallery
*住所 東京都渋谷区代々木4-54-7
*電話 070-5273-9561

■開催中&過去に開催した展示一覧
https://picaresquejpn.com/category/information/
■開催&開催予定の展示一覧
https://picaresquejpn.com/exhibition-calendar/

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