【作品紹介】 イクタケマコト作 「深海の森あるいは太古の夢」
神秘的なブルー、
カラフルなバブルを思わせる
鮮やかなドット柄。
この絵を前にした瞬間わっと破顔され
その後うっとり作品世界に没入される方は
多い印象です。
絵に顔を近づけてみると、
ペンで描かれた白い魚のシルエットが
ひとつ、ふたつ、みっつ...と見えてきます。
更に、色とりどりの丸模様の下に
白いラインが引かれていることにも気づきます。
それにより、この丸模様が
バブルでもあり、木でもあるような...。
絵の中の情景が多層的に拡がってゆくような
そんな不思議な感覚が味わえるのも、
この作品、ひいてはアートの魅力と言えるかもしれません。
文学的なタイトル「深海の森あるいは太古の夢」。
「深海」はバブルと魚
「森」は木にも見えるバブル
では「太古の夢」とは...?
ぜひ、この絵の中の物語を
「わたし」なりに深め、味わってみてください。
そうこうしている間に落ちた眠りの先、
皆様の夢の中へ心躍るような物語の到来が
色とりどりの泡沫たちと共にありますように。
2021.4.13 松岡