【今出川ルヴォワール】円居挽
※インスタに投稿した記事より、一部加筆修正してお届けいたします。
円居先生のルヴォワール四部作の三作目、『今出川ルヴォワール』ですが……なんとも微妙という後味。一作目の『丸太町ルヴォワール』で感銘を受けた、非現実な浮世離れした舞台とロジカルな応酬は縮小し(或いは、私が食傷気味なのか)、ラノベ風味がより強まり、シリーズ物の特性なのか、ストーリーよりもキャラクタに焦点を当て始めた感じがしました。
実は、二作目の『烏丸ルヴォワール』で、ちょっとこの世界の雰囲気に飽き始めていたのですが、三作目になるとややウンザリした面も。
と、好き勝手に辛口で書きましたが、矛盾するようですが、読んでると熱中してしまうんです。つまり、面白い!
やはり、言葉遊びとかどんでん返しとか騙し合いとか、このシリーズは盛り込み過ぎってぐらいにそういう丁々発止のやり取りが頻発します。リズミカルだけど、クセのある文体は個性的。洒脱なユーモアと気品に溢れ、読んでる間は本当に楽しいですし、特定の人には中毒性も孕むでしょう。
もちろん、人によっては真逆の反応も出るでしょうけど。
私の場合は、シリーズ最終作の『河原町ルヴォワール』がすでに手元にあることが、結局のところの評価かもしれません。
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