【鑑たよ】シーモアさんと大人のための人生入門

映画の中で俳優の(このドキュメンタリーの監督でもある)
イーサン・ホーク氏が「自分がなぜ俳優をしているのかわからない」と
思ったときにシーモアさんが救ってくれたと話していました。

高校生の頃、おそらく一生のうちで一番良くピアノを練習していた頃
レコードで一つの曲を何人ものピアニストを聴き比べて
この人はこう弾いている、この人はこう弾いているとやっていたのを
思い出しました。
あの頃の繊細さは私の中ではちょっと生きにくかったなあ。
クラシックピアノを21歳でやめて歌に転向しました。

この映画の中での何度も言われていたのが
「音楽業界で仕事としてやっていくこと」の辛さみたいなところ。
50年音楽と向き合ってきて今はちょっと横に置いてみたくなり
自分で演奏したりすることを休んでいます。

音楽というものが自分の人生の大半を占めていて
それがない場合の生き方ってどんなものなんだろう?ということに
興味が出てきたのです。

シーモアさんのなんとも言えない優しく繊細な音は
一緒に見ていた夫を爆睡させておりました。笑
ああ、この繊細な、なんともいえないちょっとこもったような音。

またちょっとピアノに向き合ってみようかなーと思いました。



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■「じぶんの心と向き合うこと、シンプルに生きること、成功したい気持ちを手放すこと。積み重ねることで、人生は充実する。」(シーモア・バーンスタイン)

■「シーモアのピアノ・レッスンは、人はいかに生きるべきかという奥深い教えに満ちている。彼のシンプルな生き方から学べることは、あまりにも多い。」(イーサン・ホーク)

■作品について・・・人生の折り返し地点――アーティストとして、一人の人間として行き詰まりを感じていたイーサン・ホークは、ある夕食会で当時84歳のピアノ教師、シーモア・バーンスタインと出会う。たちまち安心感に包まれ、シーモアと彼のピアノに魅了されたイーサンは、彼のドキュメンタリー映画を撮ろうと決める。シーモアは、50歳でコンサート・ピアニストとしての活動に終止符を打ち、以後の人生を“教える”ことに捧げてきた。ピアニストとしての成功、朝鮮戦争従軍中のつらい記憶、そして、演奏会にまつわる不安や恐怖の思い出。決して平坦ではなかった人生を、シーモアは美しいピアノの調べとともに語る。彼のあたたかく繊細な言葉は、すべてを包み込むように、私たちの心を豊かな場所へと導いてくれる。

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