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【必読!】ピアノ上達のための「厳選本」リスト
ピアノが上達するためには、ピアノの前での練習だけではなく、様々な知識を得ることも大切です。
知識というものは、集めれば集めるほど力に繋がるので、ピアノの練習と同様に、コツコツと継続して集め続けることが欠かせません。
知識の集め方は色々ありますが、中でも「本から得る」方法は、最も効率良いものです。
もちろん、なんでもかんでも読み漁る時間を持つことは難しいので、より厳選された「良書」を手に取ることが大切。
もちろん「良書」と言ってもその定義は曖昧ですが、ここでは特に、演奏のインスピレーションを引き起こしたり、演奏技術向上や練習のヒントにつながる本を取り上げて、ピアノ上達に直結するものから優先して紹介してまいります。
(随時更新してまいります。)
手元に複数あるものはメルカリにてお譲りしていきます。是非この際にアプリをインストールし、登録を済ませておいてください。
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ピアノ・マニュアル 日本版
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ピアノの構造について詳しくなれる一冊。
楽器というものは、あくまでも音楽するための道具。
どんなに心を込めて弾こうが、その扱い方を誤れば、思い通りに演奏することはできません。
楽器のことを知らず、テクニックについて考えることはできないので、ピアノがどんな楽器なのか、どんな構造なのか知ることは、ピアノが上達するために欠かせません。
また、ピアノを良いコンディションに保つためにも、楽器について知ることは役立ちます。
愛するピアノを大切に、長く楽しく弾き続けるために、楽器について学ぶことをオススメします。
【こんな人にオススメ】
ピアノの構造を学びたい
★★★★★
ピアノ奏法について考えたい
★★★★
ピアノについて多面的に知りたい
★★★★
対話式! 「なぜ?」が分かるとおもしろい和声学〈基礎編〉
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和声の基礎と本質をわかりやすく説明してある名著。
和声に関する本は、どうしても難しくなってしまいますが、この本では、本質的なことからわかりやすく解説してあり、難しい本では気付かなかった和声の魅力を見つけられます。
本文は対話式で進むので、読者目線に立ってのアドバイスに、疑問が解決されたり、大切なポイントを簡潔に理解することができる良書です。
本格的な和声の勉強を始める前の入門書としてオススメです。
【こんな人にオススメ】
和声の基礎の基礎を学びたい
★★★★★
和声の基本的な復習をしたい
★★★★
楽曲分析のやり方を学びたい
★★★
手その機能と解剖
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手について徹底的に解説した医学書。
手のことを知らずして、ピアノは弾けません。
ピアノを弾くためには、人間の身体の中でも最も複雑な構造となる「手」について知ることが大切。
ピアノ演奏技術とは、手をいかに自然に使えるかどうかに左右されます。
ピアノは手に負担をかけて弾いていても音が鳴ってしまう楽器だからこそ、なんとなくのイメージだけで弾き続け、いくら練習しても弾けないままであったり、さらに無理をして怪我や故障に繋がって、最悪の場合、一生痛みと共にピアノに向き合うこととなってしまいます。
そうしたことを避けるためにも、良いテクニックを見つけるためにも、そもそも「手」について学ぶことは欠かせません。
医学書だけあって、内容はピアノ演奏を超えた領域まで及びますが、難しく考えすぎず、一通り読んでおくことで、練習のヒントとなることが山ほど見つかります。
いつも手元に置いておきたい一冊です。
【こんな人にオススメ】
ピアノ演奏技術を根本から考えたい
★★★★★
手の怪我や故障を避けたい
★★★★★
ピアノ奏法の見直しをしたい
★★★★
すぐわかる!4コマ西洋音楽史
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音楽史のポイントとなる入門知識を楽しみながらサクッと学べる1冊!
ピアノ演奏には音楽史の知識が欠かせませんが、「音楽史」と聞くとどうしても難しそうなイメージで、何から学べばよいのかなかなか分からず、いきなり分厚い本格的な本を読んで挫折してしまう方が多いです。
このシリーズは、音楽史のポイントはしっかり抑えながら、面白い4コマ漫画とコンパクトでわかりやすい解説で、あっという間に音楽の歴史を見渡せるようになっています。
音楽史を知れば知るほど、演奏の解釈や選択肢が広がり、より楽しくピアノに向かえるようになります。
スキマ時間で読み進められるので、練習の休憩に読んでみてください。
【こんな人にオススメ】
音楽史の基礎知識を学びたい
★★★★★
音楽史と演奏を結びつけたい
★★★★
音楽史の勉強指針を知りたい
★★★★
音楽史を学ぶ 古代ギリシャから現代まで
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音楽の歴史を世界史と並行して学べる良書。
音楽史を学ぶとき、世界史の知識が欠かせませんが、この本では音楽史と世界史が並行して記されており、両者の結びつきがわかりやすく学べます。
内容も一歩踏み込んでおり、ピアノを演奏する上で重要となる音楽史のポイントは網羅されているので、音楽史の基礎的な理解はこの本一冊で十分でしょう。
音楽史をサッと復習したいときにも役立ちます。
【こんな人にオススメ】
音楽史の基礎知識を学びたい
★★★★★
音楽史と世界史を結びつけて学びたい
★★★★★
時間をかけずに、音楽史を復習したい
★★★★
パスカル・ドゥヴァイヨンの ピアノと仲良くなれるテクニック講座
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ピアノ演奏テクニックについて分かりやすく探求できる一冊。
ドゥヴァイヨン先生と奥様・訳者の村田理夏子先生のセミナーを何度か受けたことがあります。お二人とも素晴らしいピアニストであり教育者でもあり、レッスンでの問いかけは非常に深く、また、音楽へのアプローチの言語化も大変分かりやすく、頭と身体をスッキリ洗われた思い出があります。
音楽表現と多彩なタッチへのご指導は奥深く、それらの土台となる基本的な哲学は確固たる基礎技術の上に成り立っておりますが、そうした基礎基本をしっかり学べる一冊です。
椅子の座り方、姿勢・フォーム、そもそも練習とは何をする時間なのか・・・などなど、何となく通り過ぎてしまっている大切なことへ、しっかり向き合わせてくれる名レッスンの詰まった本です。
何度も読み返せば、着実なレベルアップに繋がります!
【こんな人にオススメ】
ピアノ演奏の基礎を学びたい
★★★★★
自分の奏法を見直したい
★★★★★
練習のやり方を知りたい
★★★★
🔻合わせて読みたい🔻
アルド・チッコリーニ わが人生 ピアノ演奏の秘密
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ピアノを弾く上で最も大切な教えが語られる一冊。
電車などの移動時間で十分読めてしまう薄い本ですが、その中身の濃さは別格。音楽の勉強だけしていても、そこそこの演奏しかできるようにならないであろうことが、チッコリーニ氏のピアノと人生への向き合い方から読み取れます。
ピアノが上手くなるとはどういうことか、良き演奏とは如何なるものか、どのように学びを進めていくか、さらに、本書最後のチッコリーニ氏のメッセージには、音楽を奏でる全ての人が涙する大切な言葉が刻まれております。
私にとって、時折読み返す大切な本です。
【こんな人にオススメ】
ピアノを弾く意味を見つけたい
★★★★★
音楽の勉強のやり方について知りたい
★★★★★
巨匠の考え方を知りたい
★★★★
マッテゾン「新しく開かれたオーケストラ」
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一流の演奏家&学者は必ず読んでいる音楽理論の古典。待望の日本語訳。
音楽の源泉を辿ったことのある人は、マッテゾンという名をどこかで読んだことがあるかと思いますが、実際その著作を読んだことがある人は、プロの音楽家でも未だ少ない様子です。
というのも、これまで日本語に翻訳された本がなく、ドイツ語や英語でアプローチしなくてはならなかったからです。
音楽のルーツを遡ることは、確信を持って作品を解釈&演奏できる力につながります。勝手な空想や根無し草の思いつきでは、いくら頑張ってみても演奏は構築できません。
確かな知識の基礎を持つことはピアノ上達に直結するので、ピアノの前で指を動かす練習だけではなく、幅広い知識を地道に集めるようにしましょう。
この本の価値は、マッテゾンの記したものだけではなく、翻訳者村上曜先生の註釈にもあります。多岐に渡る註釈の一つ一つはあらゆる分野に言及し、本物のインテリの知識の奥深さに圧倒されます!
音楽を演奏するために必要な知識がどれくらい必要なのか、村上曜先生の知識の広さ&深さは、ピアノを奏でる私たちにとっての一つの理想的な目標となりますので、是非本文と共にじっくり味わって読み進めてください。
【こんな人にオススメ】
音楽のルーツを知りたい
★★★★★
自信を持って作品の解釈&演奏がしたい
★★★★★
音楽の勉強のやり方に触れたい
★★★★
ピアノ演奏芸術ーある教育者の手記
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ピアノ演奏の全てが凝縮された、ピアニストにとってのバイブル!
ピアノ史上最も高名なピアノ教師(もちろん、素晴らしいピアニストでもあった!)ゲンリッヒ・ネイガウス教授による、ピアノ演奏全般に関する深い教えが網羅された歴史的名著。
私自身、かれこれ20年以上、数え切れないほど読み返していますが、読むたびに新たな発見と、大きな反省を見つけます。
核心に迫ることなく表面的に演奏技術を求めても、上達の幅は狭くなってしまうので、ネイガウス教授の言葉を真に理解できるまで、この本をピアノの傍に置いて、練習の合間に読み進めてください。
永遠に読み継がれる一冊。世界中のピアニストが読んでいます。
【こんな人にオススメ】
本気でピアノが上手くなりたい
★★★★★
芸術的な演奏を目指したい
★★★★★
テクニックや練習方法について知りたい
★★★★★
🔻合わせ得て読みたい🔻
ピアノ音楽の巨匠たち
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ピアニストの歴史を辿る名著!
作曲家についての音楽史の本はたくさんありますが、歴史的なピアニストについてここまで幅広く記してある本は珍しいです。(本書は500ページをこえる大ボリューム!)
ピアノ演奏技術がどのように進化してきたのか、巨匠達がどんな勉強の仕方をしていたのか、ピアノ音楽・演奏の歩みを俯瞰できる良書です。
ピアノ演奏に詳しくなればなるほど、この本に出てくる巨匠達の名前を目にする機会も増えますが、多分多くの方は、知らないピアニストの名前ばかりと思います。
気になったピアニストはWikipediaで検索してみると、さらに情報を得ることができるので、読書と並行して検索し、時間をかけて知識を増やしていってください。
もちろん、生まれながらの天才もたくさん取り上げられていますが、数々の巨匠達の歩みを見ていくと、多くの共通項が見え、「ピアノ上達のために何をやるべきか」が明らかになります。
また、時代とともに変わりゆく演奏美学も感じることができ、現代で自分が目指す演奏スタイルについても、深く考えるきっかけとなることでしょう。
本文は非常に読みやすい(楽しく読めます!)ですが、大ボリュームかつマニアックな内容なので、本書がいつまで刊行されるか分かりません。ある意味、将来的には絶版となり、手に入らない本になる可能性があるので、今は読まなくても早めに手に入れておく方が良いと思います。
【こんな人にオススメ】
ピアノ演奏史について知りたい
★★★★★
作曲家やピアニストについて知りたい
★★★★★
効果的な練習のやり方を知りたい
★★★
音符ではなく、音楽を! 現代の世界的ピアニストたちとの対話
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現代活躍する最高峰のピアニスト達のリアルな声が聞ける名著。
先の「ピアノ音楽の巨匠達」の現代版とも言える本書は、現代世界的に大活躍するピアニスト達が、どんな学びをし、キャリアを築き、成功した後も何を大切にピアノへ向かっているか、奥深い声を聞くことができます。
著者の焦元溥さんは台湾人。
1978年に台北に生まれ、国立台湾大学政治学部国際関係学科を卒業後、アメリカに渡り、2005年、フレッチャー法律外交大学院修士課程終了。2008年から2009年、大英図書館の特別研究員としてキングス・カレッジにて音楽学を専攻し、博士課程修了の音楽ジャーナリスト。
本書は、著者とピアニスト1体1のインタビュー形式ですが、著者の焦元溥さんはものすごい知識と研究をベースに、名ピアニスト達に鋭い質問を投げかけ、ピアニスト達から引き出す言葉は、そう簡単に導き出せるものではなく、インタビューを意義深いものとしています。
単にピアノから音が出れば良いのではなく、演奏の後ろにどんな想いが込められているのか、名ピアニストたちが奏でる音楽がなぜあれほどまでに心を打つのか納得できる良書です。
シリーズ化されており、片っ端から読むのもアリ、気になるピアニストから読むのもアリ。是非一読されてください。
【こんな人にオススメ】
ピアニストの思考について知りたい
★★★★★
練習のやり方について知りたい
★★★★
作品との向き合い方を知りたい
★★★★
ピアノ奏法の基礎
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名ピアニストのジョセフ・レヴィーン氏による珠玉の教えが凝縮された一冊。
ジョセフ・レヴィーンというピアニストの名前を聞いたことのない人も増えてきましたが、彼の録音を一度でも聞いたら、その演奏の凄さに度肝を抜かれることでしょう!誰よりも高度なテクニックを持ち、しかも高貴な演奏をするレヴィーン氏の演奏を聞けば、レヴィーン氏がどんな視点を持ってピアノへ向かっているか、誰もが知りたくなること間違いなし。
1時間もあれば読めるほどの薄い本なのに、そこに書かれていることは全てピアノを弾く上で核心となることばかりで、ピアノが上達すればするほど、この本に書かれていることの深い意味が分かるようになります。
手のフォームや打鍵のやり方の真髄を分かりやすい言葉で端的に記してあり、練習でつまずいた時に一読するだけで、解決策を見つけられます。
永遠に読み継がれる名著。
いつでも読めるように、手元に置いておきたい一冊。
【こんな人にオススメ】
良い奏法を学びたい
★★★★★
上達につながる練習方法を知りたい
★★★★★
洗練されたピアニストになりたい
★★★★★
弟子から見たショパン
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ショパンについて書かれた本の中で、最もリアリティーのある一冊。
ショパンは上流階級かつ一定水準を超えた演奏レベルの生徒だけをたくさん指導していましたが、ショパンの指導を弟子達が書き留めたもの、ショパンが弟子の楽譜に書き込んだもの、弟子達の日記や手紙等からの証言、ショパン自身の書いたピアノ奏法の説明(未完)などが、リアルなショパン像を浮かび上がらせます。
現代のピアノ奏法の一つの頂点であるショパンの思考を知ることは、ピアノへの向き合い方の大きなヒントとなるでしょう。
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