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ピアノの調律や修理をしています。
以前、フランスの古いピアノの演奏に大きな衝撃を受けたことがあります。自分が知っていたピアノとは全く違う音色と雰囲気。そこには全く違う世界が有ることを知りました。もっともそれは自分が狭い狭い世界しか知らなかったわけではありますが、いつの日かフランスのピアノに向き合ってみたいと思いました。あの時から時は流れましたが、今回幸いなことにその機会を得ることが出来ました。
ピアノ技術者であっても生涯において作業することはもちろん、見ることすら無いであろうピアノに向き合えたことは本当に有難いことでした。
ピアノの発展の歴史において特筆すべき影響をもたらしたフランスのピアノ。
残念ながら現在は廃業してしまっていますが、こうしたメーカーが無ければ今日のピアノは違う機構になっていたかもしれません。実際に修理をしてみてその歴史の流れを感じることが出来ました。
今まで自ら情報を発信する、ということはしたことがありません。
ですが、今回フランスのピアノを修理してみて、その深遠かつ優美な世界を是非多くの方にも知って頂きたいと思い、恥ずかしながら駄文をアップしてみようかと思うに至りました。
もし宜しければお読み頂ければ幸いです。