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20年目の小さな教室。〈これから〉と〈これまで〉を綴るnoteをはじめます

はじめまして。
音の森ピアノ教室の くぼたさとみです。

音の森ピアノ教室は、古民家をリノベーションした町の小さなピアノ教室です。生徒さんも長年通ってくださり、おかげさまで安定してピアノレッスンを続けることができています。。。



2020年の春以降は、今までにないことが次々と起こり、忘れられない年になりそうです。感染症の流行、学校の長期休校、それに伴いオンラインレッスンの本格的な導入、度重なるピアノコンクールの中止や変更。変わりゆく不安な生活にとても心配そうで、心が不安定になってしまう子どもさんもおられました。


「小さな教室」とはいえ、大切な成長期の生徒さんをたくさんお預かりする一教室として責任をもって、いつも以上に色いろ試行錯誤しながら真剣に考えて行かなくてはならない1年ではないかと感じています。


そんな中、ふと、「教室を持つまでの長い長い回り道」のことを思い返すことがよくありました。今でこそ安定した教室運営をさせて頂けるようになりましたが、大学を卒業してここに至るまで色いろなことをしてきました。個人ピアノ教室の中で私は、随分と回り道をしてきた方ではないかと思います。

・教室の確保や防音に悩んだ時期のこと
・レッスンだけでは安定できないかもと思い学校勤務をずっと並行してきたこと
・田舎の中学校で音楽だけではなく英語の授業も受け持ったこと
・レストラン、ラウンジピアニストの経験
・音楽教室に勤務した経験
・やっと教室を開業したマンションが実は教室経営禁止だったこと
・県内防音業者に納得できず、県外まで防音業者を探しに行ったこと
・パソコンスキルを身に付けたくて広告代理店に勤めたこと
・心理士の資格取得後ボランティアカウンセラーをしたこと
・古民家を完全リノベーションしたこと
・防音室の広さに合わせて家具を設計したこと
・通信教育を開設したこと

これらの経験が、色いろ臨機応変に対応していかなくてはならなかった、2020年感染症 流行以降に、役に立ったことを実感している今日この頃です。


これまでの試行錯誤や変化のプロセスを少しずつでも書き留めておこうと考えて、noteをはじめてみることにしました。

私と同じように音楽大学を卒業して回り道の途中の人、小さなお店や教室経営に興味がある人のお役に立てることがあれば幸いです。


1.小さな教室のはじまり

大学卒業後、賃貸マンションで一人暮らしだったため、自宅教室は先のことだと一旦断念して中学校に勤務しました。

そこでは専門の音楽だけでなく、英語の授業も臨時免許を利用して数時間担当しなくてはなりませんでした。主要教科の英語…、いい加減にはできないので、音楽の授業研究はそっちのけで徹夜で英語の教材研究をすることも多々ある一年間を過ごしました。

当時はとても大変でしたが、英語教育は教材や指導方法が豊富で研究も進んでいます。それを見聞きすることは後の幼児さんのピアノレッスンに大きく役立ったと感じています。

その後も、何度か引っ越しをしましたが、なかなか自宅でピアノ教室ができる環境にはなりませんでした。

レストランやラウンジピアニストをしながら出張レッスンをしたりして、ようやく自宅ピアノ教室ができる環境になったら婚約者の転勤が決まってしまいました。

転勤後は音楽教室勤務で4日50人レッスンの激務でした。空き日は有料の研修。そして収入がスズメの涙だったこと。これではやっていけないと思い辞めました。

出張レッスン、レストラン・ラウンジピアニスト、そしてパソコンスキルをどうしても身に付けたくて、広告代理店に日に数時間勤務しました。

地元に戻ってきて、ようやく落ち着いて教室をする予定で購入したマンションが、実は教室経営禁止…。この時、四方八方が塞がれたと感じました。

回り道しすぎて、マンションを売却して古民家をリノベーションすると決めた時は、これ以上回り道にならないよう、県外まで防音業者を見に行ったり、かなり慎重でした。

回り道の末ようやく今の、古民家リノベーション「音の森ピアノ教室」に辿り着きました。

この教室名は生徒さんが名付けてくれました。たくさんの方にステキな教室名ですねと褒めて頂きます。広告宣伝活動せずに生徒さんにも沢山お越し頂いて長く在籍して頂いています。私もこの教室名がとても気に入っています。


2.ずっと「小さな教室経営」を諦めず思い続けた理由


今思えば、回り道しすぎて途中で諦めていてもおかしくなかったのに、ずっと「小さな教室経営」をよく思い続けてこられたなということです。頭の中にいつもあったのは憧れの恩師たちの姿でした。

たくさんのピアノの本やCDに囲まれた恩師たちのLesson室で、基本を大切にレッスンして頂いたことは、今でも鮮明に記憶に残っています。

全く基本がなっていなかった自分に、本当に地道に基本を丁寧にご指導くだった姿は学生当時はもちろん、今でも見習いたい指導者としての姿です。

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私も恩師たちのようになりたい。**その思いが、ずっとなくならなかったことが「小さな教室経営」を諦めなかったことに繋がったと思います。


3.教室を拡大しない理由


生徒が増えた今、支店を作るよう多くの方に勧められました。チェーン店のように、今のやり方をコピー&ペーストで作ると効率的ではという案です。音の森ピアノ教室で講師として仕事をさせて欲しいという、お問い合わせも数件ありました。

音の森ピアノ教室は、かなり回り道した教室なので、回り道の中から生まれたものが沢山あります。例えば入門時の教材や、ソルフェージュ教材は、英語の教材研究の経験やパソコンのスキルを使って手作りしたものを使っています。

他にも教室独自のものが沢山あるため、それを新人の先生に研修するのが、とても大変になってしまうこと。だからといって、自由に使い易いもので指導して頂くと、名前だけ「音の森ピアノ教室」で「音の森ピアノ教室」のやり方ではなくなってしまうこと。

かつての恩師たちがそうだったように、生徒さんの状況によってテキストを変えたり、教え方を変えたり、自分の目が届く範囲で生徒さんに合う指導をしていきたいと考えています。


4.noteに何を書いていくか


・「音の森ピアノ教室」の〈これまで〉と〈これから〉
・回り道で色いろ経験したことや学んだこと
・ピアノ学習者にも役立つこと


教室にもピアノの先生を目指しているお友達が沢山おられます。

すぐに夢を叶えることができる人、私のように回り道をして夢を叶える人、様々だと思います。

悩んだ時、迷った時、ちょっとこのnoteのことも思い出してもらえる内容にしたいです。また、

ピアノ学習者の方にもnoteを利用されている方が沢山いらっしゃると思います。何かお役に立てることがあるかもしれないことに期待して、ゆったり更新のnoteをはじめてみます。


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