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7つのポイント ママの服装
ピアノコンクールでは付き添いの親の服装も大切です。ピアノ演奏時に足台が必要な小さなお子さんの場合は、足台設置者としてママさんまたはパパさんが一緒に舞台にでることになります。すると、当然審査員の先生方はママさんやパパさんの姿も見ることになる。
足台設置者(保護者・母親・父親)の服装がよければ高い点をつけてもらえるわけではありませんが、印象をよくするに越したことはありませんよね?その場にふさわしい服装というものがあり、ルールの範囲内で服装選びをする必要があります。
今回は足台設置者(保護者)のママさんの服装について、注意点を7つご紹介します。
動きやすさと快適さ
足台を設置するためには、スムーズに動くことを最優先で考えます。ゆったりしたスカートやタイトすぎる服では動きにくいため、膝を曲げたり前屈みになったりする動作がしやすい服装を選ぶことが大切です。
また、足台を設置するために床に膝をついてしゃがんだ時、ブラウス&スカートの場合、背中側のブラウスが上にあがり、背中が見えてしまうことがあります。見た目も残念ですし、そもそも恥ずかしいですよね。よって、かがんでも背中が見えないか、事前に自宅のピアノ前で本番と同じ動きをして必ず確認しておきましょう。
イチオシは、ワンピース。ブラウス&スカートのように腕を上げ下げしても背中が見える心配がありません。
「下着」を見せない!
スカート丈は膝より下が鉄則!それも、ちょっと長めがおすすめです。我が娘がコンサートに出演した際、演奏を聴きにきてくれていた母が「あなたたちの一つ前に出て演奏したお子さんのお母さま、足台を置くのにかがんだときにパンツが丸見えだったわよ。あなたも気をつけなさい」と言われました。「パンツが丸見え」って💦でも、これって客席にいる人に言ってもらわらないと自分では気づきにくいですよね。スカート丈は膝より下!足台設置の際もパンツが見えない動き方があります。今回はお洋服に関するお話なので、動作については後日別の記事で詳しくお話します。
コレが一番大事!
足台を設置する際に大切なのが、靴です。舞台の上を歩いたときに、コツコツと音がする靴は絶対に避けます。子どもがこれから演奏をしようとしているときに、ママが舞台袖へ移動する靴の音が響いていると、子どもも集中しにくくなりますし、あまり印象がよくありません。
ふさわしい靴かどうかのチェックポイントは以下のとおりです。
ヒールが高すぎず安定感があるもの(足台設置で立ったり座ったり動きがあるため)
底がゴムびきのもの。または歩いたときに足音がしにくいもの
色は黒または紺色など落ち着いた色合いのもの
かかとまでカバーされている靴であること。靴のバックがベルトのものや露出の高いサンダルはNG
私は夏の暑い時期に開催される本選には、いつも自宅からはサンダルを履いて行きました。そして舞台上で履く靴を持参。会場で履き替えていました。余談ですが、私は仕事でも遠方へ移動する際は疲れないようにスニーカーを履いて行き、客先に到着する手前でヒールのあるパンプスに履き替えています。お洋服と同じで、靴にもTPOがあります。
舞台上で靴音がしにくい靴のメーカーでおすすめなのが「リゲッタ」です。ショップのサイトをみるとカジュアルな靴のデザインが多いようですが、フォーマルでも履けるデザインもあります。靴底が全面ゴムびきのものが多く、舞台上で足音があまり気になりません。ヒールもいわゆるピンヒールではないので安定感があります。私は、娘のピアノコンクールのときにだけ、しかもホールなどの室内でのみ履いているので、ほとんど靴が傷むこともなく長持ちしています。とってもおすすめ!
デザインと色
ピアノコンクールの舞台に立った時、主役は演奏する子どもです。審査の先生の目線を子どもに集中してもらうためには、保護者は派手すぎない服装が求められます。シンプルで落ち着いたデザインの服を選ぶことで、周囲に配慮しながら、安心して動きやすくなります。特徴のあるデザインや柄物の洋服は避けること。シンプルであればあるほど良し!
色は、紺、グレー、ブラウンなどがおすすめ。演奏する子どもより目立つ色合いは避けます。個人的な感想ですが、「黒」は舞台に立つと意外としっかり存在を主張して少し重く感じるため、私は黒は避けていました。
アクセサリー
長いネックレスは足台設置の際に邪魔になります。また大きなピアスやイヤリングも避けたほうが無難。舞台に出るときは、できるだけ装飾は身に着けないこと。私は、昔は当日会場でネックレスをはずしてから娘につきそい舞台袖へ行っていたのですが、荷物が多いためどこに入れたかわからなることがあり、ピアノコンクール当日は、結婚指輪以外は一切なにも身に着けなくなりました。コンペにアクセサリーは不要ですよね。
髪はまとめる
足台を設置する際、下を向いて作業をします。髪が長い場合は下を向いたときに髪が邪魔にならないように、舞台に出るときだけでもひとつにまとめておくと清潔感が増し、好印象につながります。
寒暖差への対応
会場内はエアコンが効いている場合があり、準備中や待機中に冷えることがあります。軽く羽織れるカーディガンやジャケットを持っておくと、体温調節がしやすくなります。薄手の羽織物を選ぶと、服装全体が重くならず、動きやすさも保てます。
数年前に遠方でピティナ・ピアノコンペティションの予選を受けたときのこと。時期は6月末。私が住んでいる地域は気温があがり夏日になっていました。当然のように私は半袖のワンピースを着て遠方へ向かったのですが、現地は夏の気温には程遠く、まだまだ春。それも花冷えぐらいの気温(涙)電車移動だったこともあり、寒さに震えながら娘に付き添っていました。娘の上着は万一に備えて持参していたのですが、自分のことにまで気が回っていませんでした。子どもはもちろん、ママも羽織るものは1枚持っておくことを強くお勧めします!
以上、いろいろ書きましたが、一度そろえておくとずっと使いまわしが出来ます。ぜひ、お手元のお洋服や靴を確認して、大切な我が子の演奏の邪魔にならない服装でピアノコンクールへ出発できるようご準備くださいね。
頑張るママさんを応援しています。
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