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親のサポートがピティナ全国大会出場のカギ

10年以上、娘のピアノコンクール挑戦をサポートしてきて気づいた「ママの役割」は3つあります。

1つ目は、マネジャーとして “先を見通すチカラ”と“段取り力”
2つ目は、コーチとして “目標達成を支援するチカラ”
3つ目は、“子どものやる気サポート”

この記事では1つ目と2つ目についてお話します。
3つ目の“子どものやる気サポート”については、以下の別記事で具体例をお話していますので、ぜひご一読ください。

心の支えは必要です~春休み中にやるべきこと ピティナ全国大会を目指して

それでは、1と2について具体的にお話します。


マネジャーの役割

スケジュール管理

最も重要なタスクはスケジュール管理です。目標に向けて、最善と思われる予定を組み立てる。

全国大会への進出は、行き当たりばったりでは絶対に到達できません。ポイントを押さえた予定組みが絶対に必要です。また、子どもは人生経験が少なく自分で管理できないため、ママのサポートが不可欠です。

わざわざ管理するほどの予定は無いんじゃない?とお考えの方は、全国大会までの我が家のスケジュールの記事や、予選・本選地区の選び方の記事をぜひご覧ください。ママがやるべきこと、決めることは山ほどあります。

スケジューリングのポイントは3つ

課題曲が発表になった瞬間から、私は毎年全力で以下の3点について考え、スケジュールを立てます。

・予選・本選をどこで受けるか
・舞台練習をいつ・どこでやるか
・全国大会の日程と会場の確認・各種予約

上記が1つでも欠けたらダメ。とことん考え抜いて、調べつくします。

3つ目の項目は「全国大会へ行けるかわからないのに」と感じるかもしれませんが、最初から「絶対に行くんだ」という気持ちが絶対に必要。全国大会へ進出することを前提に準備をはじめましょう。

ポイントの詳細については、こちらの記事でお話しています。

ピティナ全国大会を目指すなら1月~8月にやるべき必須TODO 連続 全国出場 経験談

受ける地区の選び方 ピティナ・ピアノコンペティション

おすすめのカレンダー

決めたことはすべてピアノコンクールのために用意した手帳やカレンダーへ記入します。書き込む予定が多いので、プライベートの手帳等とは分けて、ピアノ専用のカレンダーまたは手帳を用意します。

おすすめは最近人気の「ファミリーカレンダー」または「ファミリー手帳」と呼ばれるフォーマットのもの。

私はいつも「ちびむすカレンダー」というサイトの「家族ファミリーカレンダー」を使っていました。

3月から翌年の2月末までのカレンダーをプリントアウトして、ファイリングして使用します。

たとえば4月のサンプルはこんな感じ↓

青文字の「学校行事」等は自由に記入。「●●●」は最重要項目。次に公開する記事でお話します。

複数の予定を同時に確認できるので、例えば学校行事とピアノの予定がかぶってしまう等のミスも防ぐことができ、1か月を俯瞰的に見られるのも使い勝手が良いです。

手帳なら、100均のセリアで売っているダブルマンスリー手帳がおすすめです。昨年から私はこのダブルマンスリー手帳を使用しています。とても人気ですぐに完売するようなので、ご希望の方はお早めに購入を。※この記事は2024年9月中旬に書きました。追記:2025年1月現在4月始まりの手帳が販売されています。

写真は月曜日始まりですが日曜日始まりも売っていました
左ページに学校行事や塾、右ページはピアノの予定など、使い勝手が良い。

コーチの役割

目標達成を支援する

ママの役割2つ目の「コーチ」について。

ピティナ・ピアノコンペティションに限らず、どのピアノコンクールでも全国大会を目指すなら、子ども自ら「絶対に行くんだ」という強い想いが必要です。

親だけが「行かせたい」と思っていても、子どもの心がついて行かなければ、結果を出すのは非常に難しいです。なぜなら、全国大会へ進出するためには、膨大な時間の練習が必要で、お友だちとの遊びも、ゲームも、YouTubeも子どもは我慢しなければならないからです。子どもの「やりたい、全国へ行きたい」という気持ちがなければ、強制する親との間に亀裂が生じ、親子関係が悪くなります。

ママはコーチとして、子どものメンタルもサポートしつつ、目標達成を支援するチカラを発揮しなければなりません。

我が家の例として、ママがコーチの役割を果たす恒例行事の1つをご紹介します。

意思確認をする

ピティナは毎年3月(会員は2月末)に開催日程や課題曲が発表になります。よって、3月になると怒濤の日々がスタートするのですが、我が家ではピティナへの挑戦は、2月中旬に「本人の意思確認」を行うことにしています。

2月中旬、実際の娘とママとの会話はこんな感じ。

私「またピティナのコンクールが始まるけれど、次も出る?」
娘「出る!」
私「じゃぁ、ピティナのコンクールに挑戦したら、どこまで進みたい?予選通過?本選で賞をとる?それとも全国大会?」
娘「絶対に全国!」

娘はピティナのコンクールにチャレンジを開始してから何年も全国大会へ行くことができませんでした。

本選で0.02点差で負けて全国大会を逃して号泣したこともあります。なので、娘にとって「全国大会」とはキラキラした夢の世界だったのだと思います。

さて、大切なのはここからです。

私「そっかー、全国大会かー。全国大会へ行くためには、毎日たくさん練習しないといけないよ?テレビやYouTubeは見られません。お友だちとも遊べません。練習は、平日は学校から帰ってから夕食を食べる直前まで。土日は朝8時から夜8時まで。ずーっと練習。約束できる?」

娘「約束する!」

私(ここで簡単に信じたらだめだよなぁ)
 「もしも、約束を1日でも守れなかったら、コンクールに出るのはやめます。がんばるというなら、ママも一緒にがんばって練習にお付き合いします。がんばれないなら、一緒に練習はできない。本当に約束できる?(念押し)」

娘「できる!」

大切なことは、子どもにもわかるようにどれだけ練習しないといけないのかを、具体的に伝える事だな、と思って毎年娘には前述のように確認していました。「具体的」が大事。YouTubeは見られない。お友だちとも遊べないなど。

大人でも具体的に言われないと、自分の生活がどれだけ変化するのかわからない。子どもならなおのこと。

3月から8月まで半年間、娘もさすがに練習に疲れてダラダラ過ごす日もありました。そういうときは、2月中旬にしたお約束の話をしていました。

「あのとき、頑張るって言ったよね?できないなら、コンクールへ出ることはやめます。どうする?」

というと、しぶしぶ自分からピアノの部屋へ入る。自分で決めたことで、「全国大会へ行きたい」という夢を思い出すからです。

もしそこで「もうやめる」と本人が言ったなら、2月に娘が全国大会への熱い想いを持っていたことを本人に伝え、その時の気持ちを思い出すように話をしました。

娘はそれ以上練習をしない、ということは無かったので長くピアノコンクールへ出続けていましたが、もし本当に何度も約束を守れなかったら、ピアノコンクール出場はやめていたと思います。それが本人の意思だからです。

私は子どものころ、自分の意思を聞いてもらった記憶がありません。それが本当に嫌だった。だからこそ、自分に子どもができたら絶対に小さなうちから本人の意思を聞く親になるんだと思っていました。(子どもの言いなりになるという意味ではありません)

娘はずいぶん大きくなりましたが、いまでも「我が子でも自分とは違う一人の人間。本人の意思確認は必須」という方針は私のなかで変わっていません。

練習しない、練習をいやがる、と悩んでいらっしゃるママさん、パパさんがいらっしゃったら、ぜひご本人にどうなりたいのか、何を目指すのか、確認をして一緒に考えてあげてください。きっと、親子のきずなも深まるのではないかな?と思います。

まとめ

ママに必要な役割は2つ。マネージャー、そしてコーチ。

今日お話しした内容で、

・具体的にどんなスケジュールを組んでいたのか?
・どんな練習をしていたのか?

などについては、別の記事でご紹介します。そちらもぜひご一読ください。

がんばるママさん、パパさんを応援しています。少しでも役立てていただけると嬉しいです。

では、また次の記事でお会いしましょう。

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