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子どもが演奏をミスしても「●●だけはやらない!」と決めていた

ピアノコンクールに向けてたくさん練習をして迎えた当日。親子でドキドキしますよね。

今日は、ピアノコンクール当日に、もしも子どもが演奏でミスをしたときについて。

ピティナ・ピアノコンペティション 全国大会 入賞複数回。娘のピアノコンクールサポート10年以上の経験から感じたことをお話します。


絶対にこれだけはしない、と決めていた

コンクール当日、本番演奏後に絶対にこれだけはしない、と心に誓っていたことがあります。それは

「どんな演奏だったとしても叱らないこと」

たとえ間違えても、テンポが早くても、何があっても叱らない。

舞台袖でドキドキしながら演奏を見守っている親としては、そりゃーもー、ミスをした瞬間はガックリくるし、「なんで?!」と思うし、思わず腹立たしく思ってしまうことがありました。

親だって人間ですから、一生懸命、娘と一緒に練習をしてきて本番に発揮できなかったら、気落ちもしますよね。

でも、叱らない。娘の前で不機嫌な顔や態度は見せない。

「最後まで弾けてえらかった!よくがんばった!」と声をかける。

たとえ5歳の子どもでも、本番でミスをしたら悔しいと思っています。泣く子どももいれば(我が娘はこのタイプ)、ヘラヘラっと笑っている子もいる。

たとえミスをしたあとで笑っていたとしても、子どもながらに心のどこかで「どうしてこんなことになったのか」と思っているはずです。それを表に出せないだけ。

そこへ追い打ちをかけるように大人がガミガミ叱ってしまったら、子どもの小さな心は萎縮するでしょうし、ピアノが楽しくなくなってしまう。

なによりも「次、がんばろう」という未来へ向かう力が削がれてしまう。

本番はたった1回。思いもしなかったことが起こります。でも、それも経験。悔しい思いも子どもの心の糧になります。絶対に。

ショボイ演奏禁止!

そんなことを言いながらも、私も1度だけ娘に演奏後、お小言を言ったことがあります。理由はミスをしたからではなく

「守りの演奏をしていたから」。

別の表現をすると

「彼女らしい演奏じゃなかったから」
「恐る恐る弾いていたから」
「伝えたいことがよくわからない演奏だったから」。

音楽は感情を表現するものだから、余計なことを考えて恐々弾いていたら、何も伝わらないと思うのです。そして、結果にもつながらない。

今では、本番直前の娘に舞台袖で私は娘に必ず以下のように声をかけます。

「やるべきことはすべてやった。だから舞台に出たら何も考えないで。ショボイ演奏だけはしない!間違えてもいい。あなたらしく思いっきり演奏をしておいで!」と言って舞台へ送り出しています。

たくさん練習をしたらテクニックは上達し、一定レベルの演奏は出来ると思います。でも、テクニックだけでは本選を突破できない。

万一、運よくピティナで全国大会へ進出できたとしても、入賞はできない。これは、10年以上娘のピアノコンクールをサポートしてきた経験上 学んだことです。

テクニックや4期の弾き分け等は必要なのですが、テクニックはできて当たり前。そこに加えて、その人らしい演奏が必要なのだと感じています。そして、娘は演奏で「何を伝えるか」を大切にしてきたから、連続で全国大会に出場し、何度も入賞してきたのだと思います。※表情豊かな演奏をする方法については、今後別の記事でお話します。

本番、どんな演奏をしたとしても、子どもが舞台袖へ帰ってきたら「がんばったね」と笑顔で迎えてあげてほしいなぁ、と思います。ママの笑顔が子どもは一番うれしいものですから♪


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