人生初のサークル参加でピアノアレンジアルバムを頒布したことのあれこれ
2023年7月22日(土)に川崎市産業振興会館にて開催された、
Tokyo 7thシスターズ オンリーイベント「777 FESTIVAL 13th」#ナナフェス
にサークル参加し、ピアノアレンジアルバムを頒布しました。
高校生くらいの頃から、人生で1回はサークル参加をしてみたいと思っていて、ようやくその夢が叶いました。運営事務局のみなさま、参加者のみなさま、本当にありがとうございました。
アルバムを作るまでの話であったり、アレンジの話であったり、記念に残しておきたいと思います。
(めちゃめちゃ長くなりました)
<参加・制作のきっかけ>
そもそも人生で同人イベントに参加したのが2回目で、
(1回目が昨年のナナフェス12th)
サークル参加は当然今回が初めて、自作のCDを頒布するのも人生初でした。
去年一般参加したとき、ナナシスへの「好き」が溢れた会場の雰囲気が本当に素敵で、次も絶対に参加したい、そしてサークル参加をしたいと強く思いました。
今年の3月に、次回が7月22日開催予定だと発表があり、そこで人生初の自作ピアノアレンジアルバムを出すことを目標に、制作をスタートさせました。
<ジャケットについて>
今回、ジャケットはNayayayaさん(@nayayaya517)にお願いしました。
以前よりハイクオリティなイラストを描かれていることは知っていたのですが、昨年の6+7+8thアニバーサリーライブ後に描かれたイラストが、愛が溢れていて、
このイラストを見て以来、恐れ多くも、自分がアルバムを作る時は是非お願いしたいと思っていました。
そして4月末に突然DMを送りつけたところ、お忙しい中快諾くださり……!!!
本当に突然の連絡であったにもかかわらず恐縮でした。
Nayayayaさんにイラストをお願いするにあたって、次のようなイメージを持っていました。
ナナスタ内のどこかにアップライトピアノがあり、みんなそれを使って音取りしたり演奏したりして、ピアノの音として曲たちが紡がれてきた。
そのピアノで、ハル/シラユキが弾いていて(ただしハルはピアノが弾けないので、弾くというか音取りしている程度)、ムスビ/マノンが側に立っているシーンを、それぞれジャケットの表面/裏面にしたい。
ピアノ及びキャラクターの周囲はほぼ描かれない(本家サウンドトラックの表紙のような)
以上を伝えたところ、この2枚を頂きました。凄すぎて訳がわかりませんでした。
みんなとても素敵な表情をしていて、ナナスタの中での雰囲気が伝わってくる、最高のイラストになりました。
特にムスビのポーズもシラユキの表情も、どちらも指定していなかったのですが、あまりに解釈一致すぎるイラストを頂き、皆さんに告知するまでこの大きすぎる感情を一人で抱えなければならなかったことが本当にしんどかったです。
ただし、実はマノンのポーズについてだけ、リテイクをお願いしました。
当初Nayayayaさんから頂いたものが、手の位置が少し高くて、右足ももう少し曲げた、どちらかというと完成版より子どもらしい雰囲気でした。
大人になろうとしている2043マノンが、シラユキの前でどのような振る舞いをしているのか、その解釈についてすごく悩みました。
自分の中ではもう少し大人っぽい、Nayayayaさんの中ではもう少し子どもらしいマノン像であったのだと思います。
改めて相談させていただいた結果、どちらの側面も残した、今の絶妙なバランスに仕上げていただきました。
Nayayayaさん、最高のイラストをありがとうございました。展示用にB2ポスターも印刷したので、家宝として飾ろうと思っています。
そういえばハルが押している鍵盤はファですが(ご指摘された方がいてビックリしました)、何の音取り中でしょうか。皆さんの好きな曲で想像いただけたらと思います。
<収録曲について>
これまで有難いことに、多くの方にピアノアレンジを聴いていただいてきました。
中でもやはり、自分が最初に作ったH-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!!のピアノ連弾アレンジについて感想を頂く機会が多く、さらにはMAD動画を作成いただいたこともあり、自分にとっても特別思い入れのあるアレンジであったと同時に、「今ならこうするだろうな」と思う箇所も多々ありました。
アルバムを作るのであれば、この曲とアレンジに感謝する意味でも、アレンジし直すことが必要でした。
もう一つ、今年の2月にリボンのピアノアレンジを公開しましたが、アルバムへの収録にあたってはその後にAcross the Rainbowを入れたい、という思いがありました。
また、その際には原曲のピアノを最大限活かせる2台ピアノアレンジにしたいと考えていました。
この2つを頭に浮かべたとき、これから作るアルバムは
「自分がナナシスに出会って、ピアノアレンジを始めて、ナナシスと歩んできた道を辿るアルバム」
になるのだと改めて認識し、Along the wayのピアノアレンジもまた欠かせない存在になりました。
同タイトルのライブでも言われていたように、「ここに至るまで」の沢山の思い出があって、そして一方でナナシスも自分も「道中」であることを表現したくて、1曲目と10曲目にAlong the wayのアレンジを入れることにしました。
(本家サウンドトラック "The Things She ~" シリーズへのリスペクトも込めて)
「ここに至るまで」は、Along the wayのイントロのメロディと、1st/3rdライブでのH-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!!前のインストで使われていたパターンを組み合わせて、「10周年ライブの1曲目でH-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!!が歌われる直前」をイメージして作りました。
そして「道中」はAlong the wayのワンコーラスをベースに、同じくライブのラス曲前をイメージした作りにしてみました。
H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!!は、原曲の4つ打ち感を出せるようにリズムパターンを変え、シンセによるキラキラしたメロディをなるべく取り入れました。
Across the Rainbowは前述のとおり2台ピアノアレンジ(なんだかんだナナシスでは初めてだったかもしれません)で、原曲のピアノ含めた各楽器の音、リズムを最大限活かして構築しました。ぜひ原曲とも聴き比べていただけたらと思っています。
「道中」の後にはハルカゼ ~You were here~と、またあした ~Memorial Ver.~を置きました。
ハルカゼは当初そこまで大きく直すつもりはなかったのですが、今聴いてみると色々解釈の違うところが多く、結果として全体をリアレンジすることになりました。
基本は原曲を活かしているものの、ラスサビだけ、5thライブにおけるハルカゼで演奏されたピアノから一部引用しました。
(5thライブのハルカゼが大好きです)
最後はやっぱり「またあした」ですね。
この他の曲も全て、強弱やリズムを見直したので、当初より幾分か聴きやすいアレンジになっているのではないかと思います。
収録するか迷った曲が、
スタートライン、SAKURA、WORLD'S END、光
でした。
スタートラインは実は以前弾いたことがあり(Twitterでのみ公開しています)、他の収録曲にも馴染むものの、この曲については別にやりたいことがあり見送っています。
SAKURA、WORLD'S ENDの2つは自分のアレンジの中でも再生数が多く、また初期のアレンジのため見直したいところも沢山ありました。ただ、777☆SISTERS中心のアルバムになるにあたって、どうしてもセットリストに統一感が出ず、リアレンジ・収録を見送ることにしました。
光もその観点では非常に迷ったのですが、エピソード0.7のテーマ曲でもあり、次のNATSUKAGE -夏陰-/COCYTUSに繋げられるのはこの曲しかないと思いました。個人的に光、及びこのアレンジがすごく好きなのもあります。
こうして、以下の12曲が出来上がりました。曲順も含めて、ナナシスへの自分なりの”愛”を込められたと思っています。
1. ここに至るまで
2. H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!!
3. MELODY IN THE POCKET
4. 僕らは青空になる
5. Snow in “I love you"
6. 光
7. NATSUKAGE -夏陰-/COCYTUS
8. リボン
9. Across the Rainbow
10. 道中
11. ハルカゼ ~You were here~
12. またあした ~Memorial Ver.~
<タイトルについて>
こうして出来上がったアレンジたちを踏まえて、タイトルを
t7s PIANO ARRANGEMENT "The Notes She Presented"
と付けました。
ナナスタシスターズたちが表現してきた、紡いできた音は、私にとってかけがえのない贈り物です。
<当日参加してみて>
今回初参加だったこともあり、どの程度捌けるか全く想像できなかったので、ごく少数の用意としていました。
おかげさまで用意した分は完売となりました、ありがとうございます。
(今のところ通販の実施予定はありません、恐れ入ります。)
普段からアレンジの感想を頂けるたびに本当に力になっていますが、目の前でアルバムを買いに来てくださること、「いつも聴いています」と言っていただけることがすごく幸せでした。
正直なところ、サークル参加するのは今回で最初で最後だろうと勝手に思っていました。
(それもあって、この曲数・ジャケットにしたところでした)
しかし、サークル参加の皆さんの熱量と、一般参加の皆さんの愛を感じて、またここに戻って来たいと感じられた、素敵なイベントでした。
いつになるかは本当に分かりませんが、もしも次に出ることがあれば、今作を改めて刷って持っていくとともに、新作も用意したいですね。
まだまだ「道中」、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
次は10周年のお祝いに向けて、少しずつ用意しようと思います。
ジャム