手のフォームってどうやるのさ
ピアノを始めると通らなければならない道、「手のフォーム」。
特に、手指の力がない小さな子には難関になることも。
「どうしても手のフォームって必要なんですか?」
という声が聞こえてきそうですが・・
必要なんです!
手のフォームが整っていないと、速いタッチの曲が弾けなくなります。
人によっては、8分音符の段階で音が転んでしまい、しっかりと粒のそろった音が出せなくなります。
また、「音」も悪い。
汚い音になってしまうことも。
これは結構、致命傷。。
早急になおしたいところです。
では、どのようなフォームが良いのかと言うと。。
一言で言うと
「力の入っていない自然なフォーム」
これにつきます。
よく「手を丸く!」と言われますが、その通りなんです。
一度、手をだらんと下げてみてください。
手の形って、力を抜くと少し指が丸まっていませんか??
その形のまま、手を鍵盤に乗っけると、少し丸くなるんですよね。
そうそう、それ!
その形です!
そのまま自然に指を動かして弾くとGOOD!
でも、鍵盤を押し込む時に第一関節がぺこんと反ってしまうと、これNG!
せっかく手を丸くしているのに、ペコンとなることで「ペコン」となる分の時間差がうまれ、これもまた粒の揃った音が出せません。
そして、音自体もふにゃっとした、ほわっとした音になってしまって、メリハリのある良い音が出せないのです。
なので、第一関節だけはぐっとこらえて、ペコンとならないように弾きましょう。
小さなお子さんの場合、兄弟や親が弾いているのを真似して弾いて遊んでいる場合、最初から手を丸くして弾けることも多くあります。
でも、手指の力がなくて鍵盤を押し込むのもやっと、というお子さんの場合は、私はまず、手指の力がつくのを待つか、トレーニングボールで訓練したり、手の体操を毎日続けたり、指を動かすことになれてから再チャレンジすることも多いです。
できないことを何度も口うるさくやっても、辛いだけですから、そこは焦らず。
でも、一度でもフォームが完成したのなら、あとは「癖付け」して定着させるだけですので、其の場合は「手を丸く!」「ペコンとならないで!」これは結構、しつこく声がけします。
「できる」「できない」にかかわらず、「気をつけて弾く」ってことはとっても大事!
自分が「気をつけ」なければ一生なおらないのですから。
手のフォームに関わらず、「気を付ける」ことが一番の上達かなと思います。
私のオンラインレッスンでは、「手のフォームの修正」のために親子でレッスンを受けられる方もいらっしゃいます。
カメラを鍵盤に向けて、手が映るようにしてもらってレッスンします。
弾いているところを見せていただくと、だいたい「弾けない原因」がわかりますので、あとは身近にある道具をつかって訓練する方法、無理なく修正するアドバイスをしています。
もし、お悩みがありましたら、カウンセリング付き60分のピアノレッスンを受講ください。
いかがでしたでしょうか。
てのフォーム、なんとなくご理解いただけたでしょうか。
次回は、『元クレーム対応のプロ』のママとして感じた、「息子の習い事お教室の対応」のお話をしたいと思います。
それでは!
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