ピアノスト、辻井伸行さんのコンサートへ
こんにちは!
先日、盲目のピアニスト、辻井伸行さんの日本ツアー札幌公演に行ってきました。
辻井さんの演奏を初めて聞いたのはテレビだったと思います。
もっと若くてフレッシュな時でした。
「盲目??え??弾けるの!???」
でも、その音を聞いた時、度肝を抜かれました。
ガラスのように繊細で、それでいて力強く、綺麗な事!!
今までで聞いたことのないくらいピュアで、雑味のない素敵な音でした。
「あー、目が見えないと、なんでも見えてしまう私たちと違って、ピュアな部分がたくさんあるのかな。目が見えない分、綺麗な音がよく聴こえるんだとうな。」と思いました。
もちろん演奏も素晴らしく、力強いベートーヴェンに心に響くショパン。
どの曲も引き込まれる演奏で、聴く人を魅了します。
日本でコンサートを開くと、チケットがなかなか取れないピアニストとしても有名です。
今回、かなり早い段階でコンサート情報をつかめたので、先行発売当日に購入することができてラッキーでした。
でも、3階。。
A席だけど、欲しかった席は完売で。
主人も行きたいとのことで、息子はもちろん勉強の為に連れていきたかった!
私一人なら迷わずS席を購入しましたが、致し方ない。。
休憩時間に、1階まで降りてみましたが、全然迫力が違う!
音の響きも違うと思います。
今度は、もうちょっと近く、せめて2階で聴きたいです。
さて、今回の演奏ですが、
ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番ニ短調 Op.31-2
《テンペスト》
リスト:巡礼の年 第2年への追加《ヴェネツィアとナポリ》S.162/R.10A197
ラヴェル:ハイドンの名によるメヌエット
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ラヴェル:水の戯れ
カプースチン:8つの演奏会用エチュードOp.40
(第1曲プレリュード/第2曲夢/第3曲トッカティーナ/第4曲思い出/第5曲冗談/第6曲パストラール/第7曲間奏曲/第8曲フィナーレ)
テンペストは私も高校生の時の発表会で弾きましたが、当時はまだまだ勉強不足。
右手の短音ソロの部分が、照れもあって上手に歌えず。。
惨敗だったのを思い出しました。
素晴らしいテンペストでした。
長い曲なので体力も必要なのですが、迫力ある演奏でした。
そしてラヴェル。
辻井さんのラヴェル、実は私は初めて聞きまして。
ショパンとヴェートーヴェンのイメージが強かったのですが、ラヴェルとっても素敵でした!
私がラヴェル好きってこともありますが、水の戯れもすっごく素敵でした。
そしてそして、最近人気のカプースチン。
この「8つの演奏会用エチュード」は1984年に作曲され、ジャズの語法が駆使されているので、スウィングやブギウギ、ジャズロックやラテンなど、クラッシック曲には馴染みのない要素が取り込まれているので、とっても新鮮だし、かっこいい!
休みなく繰り出される音は高度な技巧と集中力も必要な曲。
これを弾けると、「頭良いんだなぁ。」と個人的には思ってしまう。
しかも、この難曲、8曲を全部弾くなんて、あんまりないんじゃないかと思います。
全てを続けて聴いたのは初めてでした。
ちなみに、第3曲のトッカティーナは、息子曰く、「刑事ドラマに出てきそうな音楽」だったそうです。
確かに!そんな感じする!
今回のコンサートのように、雰囲気の違う作曲家の曲が聴ける時は、作曲家ごとの「雰囲気の違い」をぜひ噛み締めながら、あなたなりの解釈で聴いてみると、コンサートがより一層楽しくなると思います!
それでは!
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