見出し画像

コンセルヴァトワールで上手くいかない時のお話

これはあくまでも一例なので、どこでも誰でもこんな風にいくとは思っていませんが、最近の次男の話。

ヴァイオリンの先生とうまくいってなくて、レッスンをサボりがちになった次男。とうとうコンセルヴァトワールの教務課から私に電話がかかってきて、教育主任と面談することになりました。

教育主任はかつてはコンセルヴァトワールで教えていて、今でも地元オーケストラで弾いている現役のヴァイオリニストでもあります。過去にも若干の問題が起きた時に面談をしたことがあり、いつもいい方向に解決しようと考えて下さるので信頼している人ですが、今回は気が重かった…。下手したら先生の悪口と取られるかもしれない、と思ったので。

次男は今のヴァイオリンの先生が3年目で、その前の先生が引退で辞めた時に新しく来た先生のクラスに他の同じクラスの生徒と一緒に引き継がれました。その頃から行き違いがあったようなのですが、昨年の4月にあった課程終了試験の頃に関係悪化、その後は次男の気持ちが無理になってきてました。

先生の意図は別のところにあったのはわかっていますが、課程終了試験準備の途中で半ば見捨てられたんですね。少なくとも次男からすると見捨てられた気分になったのは間違いなくて、私もその一連を「これ、見捨ててるよね?」と感じました。

本気でプロを目指す高校生ならともかく、趣味のアマチュア志望の中学生。課程終了試験が大切でも学校の授業も大切。その辺りのバランスを本人だけで判断できなくても当然です。しかも人生経験が浅い12歳。次男に私が相談されたのなら私の意見を言えましたがそうではなかったので。

簡単に言うと、先生が提案した追加レッスンを、同じ日に更なる追加レッスンが最初の提案の時間より前にあったために断って(それは先生からの私宛メッセージを私が読み違えたのも遠因ではありますが、そもそも私はネイティブではないので)、怒ってその先の追加レッスンをしないと言ったのです。それが試験12日前のこと。祝日があったためそこから試験前日まで正規のレッスンはありませんでした。

そして試験前日のレッスンでも「努力してない。このままでは受からない」と言われて泣きながら帰宅した次男。いや、いくらなんでも前日にその言葉はひどいのでは?

結果から言うと、試験には合格。それもギリギリではない成績で、前日に泣かされたのはなんだったの?と思いました。そして、試験の後に先生と話して「見捨てた自覚ないな」と思いました。

その後先生と直に話し合いをしようかとも思いましたが、先生と私の関係が、先生と保護者という意味での対等な関係が築けていない(先生の対応に、私が「小さい女の子扱いされてる」気分が抜けない。被害妄想の可能性はありますが、別の人に「無意識にそういう態度を取る人はいる」と言われたのでそのタイプなのでしょう)というのがあり、日本の師弟関係では先生に厳しいことは言わないという旧態依然の慣習の中で生きてきてたこともあり、そもそも自覚のない人にわかるような話ができる自信もなし(日本語じゃないしね)、で様子見をしてました。

で、昨年度の終わりに教育主任に直訴して先生交代をお願いしたのですが、その後につながらず、別のルートから「難しい」という話を聞いて、これも私の性格の問題ですがゴリ押しできず。次男がここまで壊れるとは予測できなかったのもあります。

ですから教務課から電話が来て教育主任への面談につながったのは良かった!次男も教育主任とは初めてではないので、私が何か言う前に先生との話を自分でしてくれました。

教育主任の答えはまとめると次のようなものでした。

「先生の意図が見捨てることではなくても、次男くんがそう感じたのは事実だし、その辺りは先生に伝えておく。恐らく先生はお母さんから話を聞きたいと言うと思う。お母さんと先生のお2人で話してもいいし、ご希望なら私(教育主任)と3人で話しましょう。それで上手くいかないようなら年度末までは付かず離れずで過ごして来年度から先生を変えましょう」

ということになりました。

いつでもどこでもこんな風に終わるとは限らない、ただの一例ですが、こんなことがありました、というお話でした。

いいなと思ったら応援しよう!