演奏が変わる!「聴く力」の育て方
音楽は音という消え去るものが組み合わさった芸術です。
私たちは音楽を「聴く」という手段を通じて経験し、その中で音楽芸術の深い味わいを得ることができます。
この「聴く」という行為には、ただ耳を傾けるだけではない奥深さがあります。聴く力を伸ばしつつ音楽の背景知識を自然に身につけることで、それを演奏に表現することができるのです。この体系的な学びは、音楽をより深く知ることにつながります。
音楽家にはまず聴く力が必要なのです。それもただ聴くだけではなく、音をイメージする力が大切になります。
私は聴取のコメントの授業で1年以上聴くことを中心とした学びを続けました。自分の音楽の聴き方が明らかに変わり、聴くだけで細やかなニュアンスに気づくようになりました。そしてそれが演奏に生かされています。
楽譜に向かっての楽曲分析も大切ですが、その楽曲分析も「聴く力」があることでスムーズに行くようになりますし、音をイメージする力があることで、分析の結果から実際の演奏に結びつけやすくなります。
例えば、聴くだけで長調と短調を聴き分けられる生徒さんは、自然と長短調を弾き分けることができます。数ある終止形を耳で捉えることができる生徒さんは、楽曲の終止を理解し、的確に表現することができます。また、音の強弱などのニュアンスを聴いて理解することで、演奏に自然な表現が生まれます。
このように、聴く力を伸ばすと同時に音楽の背景知識を深め、それを演奏に反映させることで、表現力豊かな音楽を生み出すことが可能になります。
近いうちに具体的な講座のご案内をお届けします。どうぞ楽しみにお待ちください!
フォルマシオン・ミュジカルについてのメルマガを書いています。
この記事をご覧になった方で、私のメルマガにまだご登録いただいていない方はこちら(メルマガ登録フォーム)よりご登録ください。
ただいま、フランスのクリスマスソングを毎日お届けするアドベントカレンダーを配布中です。今からでも12月1日の分から全て聴くことができます。
Kindleを書いています。購入は下の画像よりどうぞ。