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休暇中の練習

フランスは休みが多いです。9月の新学期から平均7週間ごとに2週間の休みがあります。唯一の例外は4月の春休み終了から7月初めの年度末終了までは一気に行きます(途中、5月に連休が入りますが)。
休み中はコンセルヴァトワールを始めとしたほぼ全ての習い事も休みになります。楽器の習得には毎日の練習が欠かせません。ルルが楽器を始めた頃、この2週間の休みに一時帰国したことがありましたが、チェロを短期レンタルして毎日練習させました。
ある時、チェロの先生に言われました。

「ルル君、1週間くらい練習を休んだらいいのでは?」と。

その時、ルルは学校が負担で相当に疲れていました。それでも「家にいるのなら毎日せめて5分は練習させたい」というのが私の気持ちで、それは上達させたいからというより「練習する習慣を途絶えさせたくない」ということからでした。練習が食事や歯磨きと同様に習慣化して欲しいと思うのです。

しかし、その時は「しっかり休ませる方がいいかもしれない」と練習すらさせずに1週間過ごさせました。また練習する生活に戻る時に「ブツブツ言われるかなぁ」と若干不安でしたが、それは杞憂に終わり、練習を(ほぼ)不満も言わずにやる日々が戻ってきました。

休暇は休暇でしっかり休むというのは子供でも同じようです。だったらなぜ学校の宿題は通常ペースで出るのか? と学校に聞きたい気分です。

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