見出し画像

何度でも出会う

久保さん、皆さん、こんにちは。
南波です。

新しい年が明けてから、ひと月が経ってしまいましたね。
今日は立春ですが、とっても寒いです、奈良。
皆さんのところはいかがでしょうか。

こんな寒い日でもベランダで咲いてくれている子がいます。

名前は…、分かりません(いただいた寄せ植えの中にいて、生き延びた子なのです)。
シロツメクサみたいに、茎の先に小さな紫色の花をたくさんつけて、鞠のように咲いてくれます。秋から冬にかけてどんどん茎が伸びていき、途中、枝分かれもしたりして、その先には常に新しい花が鞠のように咲いている(前に咲いた部分は花びらが散って、その先に新しい花が咲く)という、そういう植物なのです。
広いお庭でしたらグラウンドカバーになるのだと思います。うちのベランダでは寄せ植えの鉢から出発して、お隣のブルーベリーとヒメリンゴの鉢の上に今は広がっていっています。
冷たい雨の日も雪の日も、このアメジスト色の花が咲いてくれている。ありがたいことです。

花ではありませんが、こちらも冬のベランダで輝いています。パクチー。

去年たくさん種をつけてくれたので、それをあちこちに蒔いたら、思いの外元気に育つ場所がありました。鉢によって育ち方がまちまちで、芽が出てもとても小さく弱々しいところもあります。土や、ほかの植物との相性なのでしょう。
フォーが食べたい時はいつでも、ここからパクチーを摘んで食べることができます。これまたありがたいことです。

寒いと毎朝の水やりがおっくうになりますが、それでもやはり、身近に植物があることで、自分の元気を保つことができているなと常々感じています。
触ったりしゃべったり、お茶にして飲んだり食べたりして、交流しています。

久保さんちのお嬢さんはもうすぐ小学校ご卒業ですね。おめでとうございます。
12歳ですから、もう大人の階段に片足かけて、という感じでしょうか…。
でも旅の記録を読ませていただくと、まだまだご家族で楽しい時間を過ごされているご様子ですね。

うちの息子は15歳になりまして、なかなかの反抗期真っ只中であります(出かける時はいつでも着いてくるし、調子よく頼みごとはしてくるのですが…)。
母親には何を言ってもいいと思っているんですね。普通に生きてるだけでこんなひどい言葉を投げつけられちゃうんだー、と、びっくりすることがたびたびあります。
「大好きだから離れるのが大変なのよ」と慰めてくれる方もいますが、本当かな…。
やりたいことをやって、楽しく生きてくれたら、それだけで十分なのですけどね。
こちらから伝えておいた方が良いと思うことは、諦めずに、根気強く話をしています(それが「うぜー」のでしょうけど)。

生活の中には「やりたいこと」と「やりたくないけどやらなきゃいけないこと」の両方があって、その後者に気持ちよく取り組むのは大人でも難しいことですよね。
私は結構どんなことでもまあまあ面白がれるので、「やりたくないこと」も、「やりたくないけどここが笑える」と思いながら、「だってやらなきゃいけないし」と思ってやってきてしまった。でも「やっぱりこれやりたくない!」と暴れることもあって、「どうやってバランスをとれば…」とモヤモヤしていたんです。
でも、「やりたくないけどやらなきゃいけないこと」の中身は、「やりたくないならやめていい(他に手立てはある)こと」と、「大きな『やりたいこと』のために必要だから、やった方がいいこと」の二つに分けられるのだ、ということに、最近やっと気づいたんです(遅いけど!)。
それで、「やめていいこと」はやめて、「大きな『やりたいこと』のために必要だから、やった方がいいこと」だけを残したら、生活の全部が「やりたいこと」だけになった。

という、そんなことも、本当は息子に伝えたいのですが、これこそ「うっせーよ!」「うぜーんだよ!」って話ですね。
息子は息子で、生きながらいろんなことに気づいていくのでしょう。自分でね。

でもどんなに喧嘩しても、息子は私たち夫婦を目掛けてやってきたんだな、という実感があるので、できるだけ良い形でそれに応えたいな、という気持ちがあります。

息子だけでなく、いろんな人たちとのご縁、過去からのつながりというものを感じる出来事が去年は続いて、人は何度も生まれ変わって、同じ人と繰り返し出会うんだな、ということを、結構強く、本気で思うようになりました。
それまで、そんな話を人から聞いても「そうかもしれないし、そうではないかもしれない」くらいにしか思っていなかったのです。
でも、「あ、この人とは絶対に初めてではない」と感じることがあったり、亡くなった人ともう一度出会うような体験をしたりして、ご縁のある人とは生を超えて何度も出会うのだ、だから人との関係性というものが本当に大切なんだな、と考えるようになりました。
「人生は一度きり、だから今のこの出会いを大切にしよう」という考え方もあって、それはそれでいいと思うけれど、今の私は「ご縁のある人とは繰り返し何度も出会うから、今回も、これからも、ずっと大切に関係を温めていこう」と思っています。

以前はね、自分にとって大きな存在の人がいたとして、でもその人との出会いのタイミングがあまり良くなかったんじゃないか、もっと早く出会っていれば、とか、自分がもう少し遅く(もしくは早く)生まれていればもっと深く関われたんじゃないか、と思うことがあって、そういう時とても残念な気持ちになったのですけど、そういう気持ちもやっと、解消されました。きっと何度も出会っているから、今回は今回のタイミングや関係性で最善なのだ、と思えるようになった。
そして、今回幸運にもばっちりタイミングが合った人たち、身近すぎて側にいるのがもう当たり前になっている、家族や友達、職場で出会っている人たちなど、今がっつりと関わることができている人たちとの関係性を、これまで以上に大切に、温めていきたいな、と思っています。

久保さんとも、ね。
読んでくださる皆さんとも、奇跡的な、そして何度目かの出会い。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


いいなと思ったら応援しよう!