入浴介助 ベテランとの差

研修もあり、仕事終わりに先輩スタッフからの入浴の練習などもあり少しずつ一人で入浴を任されるようになってくると・・。
 ご自身で動ける方は3人を一人で20分、機械でお風呂に入っていただく方は40分以内にという大きな目標があります。
でないと時間が足りなくて入浴できない方がでてきます。
 お名前 お風呂入り、フロアにでてお茶をだしての開始時間と終了時間を表に記入します。
新人の頃は段取りが悪くうまく動けません。

「お風呂いかがですか?」
 脱衣室まであと3歩、「トイレ」エエエエッと思わず叫びそうなのを飲みこみ反対方向のトイレに。
「お茶飲んでから」水分補給は大事。
「カバンにティッシュ入れたはずやねん」後で探してぇ。
「先生に挨拶してから」先生---、どこ行ったん?
「せやなぁ、うーん」どうしても行きたくなかったら午後からでもいいから悩まないでぇ。
「お風呂行ってきますわ、今日は朝から冷えて足が痛ぅて湿布貼ってきたんやけど。そうですね、寒くなって・・・・」隣の人との会話に花が咲き。
お風呂場に到着するまで非常に時間がかかります。

 そしてベテランスタッフの"出て行ったきり戻ってこないやん!"の大きなプレッシャー。
 "なんとか早く"、ブレーキをかけた車椅子を片手で動かし、動かしたと思ったら今度は力業で引き寄せ、自信の体は青あざ一杯、瀧のような汗。
「はいっ立ってくださーい、ズボン降ろしますよー、はいっ座ってくださーい、動きます。」どんどん早口に。
「せわしないなぁー、」
と言われ、情けなくどうしょうもなく落ち込みます。
その横で、ゲラゲラ キャーキャー笑いながら楽しく世間話をしながら入浴介助しているベテランスタッフ。

入浴時間終了 
ベテランスタッフは表には名前が書ききれない程の人数、そして下に書いている私の名前の横にはお二人の名前のみ。

足を洗いながら、
"立位が大夫不安定になってるから気をつけんとあかんわー、"
"脱いだ肌着は、入浴中に袋にいれてカバンの奥にいれて新しいのを出して置いたらうまくいったわ"
とスタッフ間で話をしてるのを聞きながら だらしなく椅子に座って全身脱力、でるのはため息ばかり。

 部長曰く、
「早すぎると思わせないようにゆっくり話して楽しい会話術を磨いて」
手は早く、ゆっくりと話す・・・、むむむずかしい。


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