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「生誕100年 増村保造新発見!~決断する女たち~」増村を愛する4名から熱烈コメント到着!&特集上映チラシビジュアル完成

9月7日(土)より国立映画アーカイブにて開催となる「第46回ぴあフィルムフェスティバル2024」

今年の招待作品部門では、「生誕100年 増村保造新発見!~決断する女たち~」と題し、8月25日に生誕100年を迎えた、増村保造監督の未配信作品8作品を含めた13作品を特集上映します!

このたび、増村を愛する4名の著名人からのコメントをいただきました。
また、特集のチラシビジュアル、『盲獣』『痴人の愛』の予告編もご紹介します。

■増村保造監督を敬愛する、岨手由貴子監督、枝優花監督、田迎生成氏(モデル)、児玉美月氏(映画批評家)より応援コメント到着。それぞれの増村愛を寄せていただきました!※敬称略

増村作品に登場する個性的な女性たちは、根っからの異端者ではなく、ちゃんと社会の中で生きている。
ある意味、真っ直ぐに。
だから観客は共鳴し、魅了され、映画が終わるころには別の場所へと誘われている。
いまの世の中を生きる我々が、いかに意志薄弱であるか。
それを思い知らされ、打ちのめされるような映画体験は、大変に有意義で、気持ちが良い。

岨手由貴子(映画監督)

『青空娘』は、今の時代で考えると内容はツッコミどころ満載で「おい!」という感じだが、とにかく映像が素晴らしい。物語においてキーとなる『青』。カラーフィルムでしか出せない色味が印象的で、澄みきるような爽やかさの青でもなく、青であるのに温かい。これが絶妙に物語のおかしさを説得力としてもっていっており、不思議な映画。
ヌーヴェルヴァーグの空気を纏う増村作品を、今観ると「新しい」と感じると思う。日本映画なのにヨーロッパのよう。でも映っているものは日本なので親しみもある。昔の映画だと思ってハードルをあげずに観ていただきたい。

枝 優花(映画監督・脚本・写真家)

“早すぎたモダニスト”増村保造。当時そう呼ばれたのは、作中でダイナミックなemotionが体現された女性たちが描かれているのが理由の1つ。『くちづけ』(1957)の野添ひとみや『妻は告白する』(1961)の若尾文子などが演じる女性は、自分の欲求に真っ直ぐで、彼女たちは大きく叫び、泣き、怒り、喜び、自分の感情を言葉や身体で主張し、決断していく。そんな彼女たちのエネルギーは、増村作品で印象的な食事のシーンで表現されているので是非そこにも注目してほしい。令和は”昭和のモダニスト増村保造”に追いついたのか!

田迎生成(モデル)
★日本大学芸術学部映画学科の卒業論文で増村保造論を執筆

『女体』のファム・ファタールたる浅丘ルリ子はその迸る身体を躍動させて、“男なら許されるのに女には許されない"熱情と奔放に満ちた人生を体現してみせる。
増村保造がスクリーンに命を吹き込んだそんな女たちと、わたしたちは今こそ出逢い直すべきなのだ。

児玉美月(映画批評家)

■増村監督作品のミューズが一堂に!特集チラシビジュアル完成

東京大学で法学と哲学を学び、イタリア留学でフェリーニ、ヴィスコンティに、そして大映(現・株式会社KADOKAWA)では溝口健二監督や市川崑監督に師事。映画界きってのインテリにして、異色の経歴も持つ増村保造監督。

自己の欲望に忠実な登場人物たち、中でも強烈な個性の女性たちを意表を突く演出で描き、タランティーノら国内外の名だたる監督を興奮させたモダンな作風は、半世紀を経た今なお一向に色褪せません。本特集では、13作品中8作品が現在未配信の作品となり、スクリーンで鑑賞できる貴重なチャンスとなります。

今回のチラシビジュアルは、『巨人と玩具』でキャンペーンガールを演じた野添ひとみさんが宇宙服のコスチュームで微笑むショットを筆頭に、『暖流』の左幸子さん、『痴人の愛』の安田(大楠)道代さん、『大地の子守歌』の原田美枝子さん、『女体』の浅丘ルリ子さん、『動脈列島』の梶芽衣子さん、そして本特集で4Kデジタル版修復が日本初上映される『盲獣』の緑魔子さんと、増村監督作品で強烈な個性を放つ女性たちが勢揃いしました。

緑魔子さん、原田美枝子さん、梶芽衣子さんのお三方には、上映後のトークに登壇いただく予定です。

■『盲獣』、『痴人の愛』公開当時の貴重な予告編を公開!

本特集で4Kデジタル修復版が日本初上映となる、江戸川乱歩の原作を映画化した『盲獣』と、谷崎潤一郎の原作を映画化、安田(大楠)道代さんが文学史上最も有名な少女ナオミを演じる『痴人の愛』の、初上映当時の貴重な予告編もご紹介します。

「第46回ぴあフィルムフェスティバル2024」
日程:9月7日(土)~21日(土)
会場:国立映画アーカイブ ※月曜休館


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