年齢制限で応募できなかったエッセイをこちらに書きます。
10月、かがみよかがみというサイトで、作家の山崎ナオコーラさんが審査員でエッセイを募集してるというのを偶然見つけた。
テーマは「容姿のはなし」。
と聞いて私が真っ先に思い出したのは、ここ数年両親に時々言われる「小さい頃は可愛かったのに」という発言だ。
で、応募要項をよく読むと、年齢制限があるではないか。18歳〜29歳ですと!?
これは容姿差別に関する募集だと思う。
で、容姿差別は年齢差別=若い女性は変な意味でもてはやすとセットになっていることが多い。
そういう公募で年齢差別するのはないんじゃないですか? と思うわけですよ。
年齢思い切り上回ってるんですよこちとら。
今思うと、抗議の意味で送っても良かったが、気付いたのが締め切り前日だったので、こちらに掲載することにしました。字数は守れていないぽいけど苦笑
日本人は若さに固執しすぎるなあとか、よく思わされたわけですよ。
高校生くらいの頃既に、30歳になることを恐れたくないと思ってましたが、18歳になるのが嫌だなどと思うのが現実です。20歳、30歳……30歳は1年2ヶ月前からカウントダウンしてたような感じで。
ちなみに私は、うちのネジくれた親バカ母に言わせれば「あんたほど可愛い赤ちゃんはいなかった」らしい。
ところが、それまで、健康診断では痩せ過ぎとばかり言われてきた身体が、第二次性徴を迎えるあたりから太り始めるわけですよ。
中学2.3年は身長170前後で50キロ台中盤だったが、部活辞めて運動しなくなって。
20歳前で、就職難による家の居心地の悪さにより鬱になったのか、更に太り始めて。
決定打は29歳手前、抗うつ剤を飲み始めて更に更に太った。
振り返ると、太ったり痩せたりしてる人生でしたよ。
去年1年間なんて、抗うつ剤飲まないでいたら、人生最悪の体重から19.6キロ減りましたからね(今は13キロ戻ってるのでまずいのだけど)
太った経験のおかげで、ある小説でキャラ設定にリアリティを持たせることができたので、無駄ではなかったと思いたいですが(おばちゃんと美少女姉妹を母娘にするにはどうしたら良いかがわかってそれを使ったんです。この話を書くかは迷ったんですが、太らなかったらわからなかったことのような気がしている今です)。
しかし。
小さい頃は可愛かったのに、に話を戻すと。
親にとって、娘の容姿が可愛いことにどんなメリットがあるんだ、と思ってしまう。少ないけど、男性でこんな経験した人も知ってるが。
最近読んだ銀河英雄伝説という小説で、非嫡出の娘が軍に入ってきたとあるキャラが「美人なら俺の娘だが、そうでないなら同姓同名の赤の他人だ」と抜かしたのをよんで、かなり苛立ったのを覚えてます。この場合親子として過ごした実績がないから女としてどうこうしようと考えたのかと勘ぐってしまう。私は経験がないのですが、妹や娘に性的嫌がらせをする男も割と多いらしいので、腹の立つ話。
ただ、小さい頃は可愛かったのに、は、親の言うことをよく聞く良い子だったのに最近は生意気だという、子供の自立を嫌がる心理も見え隠れするんですが。
昨年痩せていってた頃、母が「昔の顔になってきたね」と、良いことのように言ってて、成長した私はそんなに嫌いか、と思い、それから2日ほど美容整形を思い詰めたりしましたので。
太ったおかげで世のルッキズムのおかしさを問えるようになったあたりは良かったのかもしれませんね。美少女側からこのおかしさを突いた少女漫画に、田中メカさんの「苦いクスリに甘い嘘」という作品があるのですが、短編集の文庫作ってこれを収録してくれないかな白泉社さん。料理を作っても、食べてくれる人が正しく評価してくれないと悩む美少女が登場します。
字数制限に思い切り引っかかってしまいましたので、そろそろ筆を置こうと思います。
あと少しですが、ここで線を引きます。
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