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ムサンクシーからの挑戦状 解説
![](https://assets.st-note.com/img/1699175684030-7P7LV2nDzp.png?width=1200)
この記事はナゾガク2023で開催された周遊型コンテンツであるムサンクシーからの挑戦状の解説記事です。
ネタバレを含みます。
このコンテンツはPRM(pia リーチルクク 無策師)によって制作された無料周遊型コンテンツです。
・周遊パート
ムサンクシーの参加権利を獲得した方は受付で以下のLINE@アカウントへ誘導されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1699103574264-80uKWOnovB.jpg)
どうやらムサンクシーと名乗る人物がナゾガク会場内に謎を仕掛けたらしく、それを解き明かしていくことになります。
特に命の危険とかの理由付けはありませんので、モチベーションは各自でご用意いただく必要があります。
ムサンクシーはナゾガク会場内に3つのアート(自称)を描いたようで、それを参照しながら以下の3問を解くようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1699103892938-w9IyUCUEi2.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1699103892937-LfDK5TKicW.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1699103892940-kyEVrPq382.jpg?width=1200)
しかし、指定された3箇所のどこに向かってもそこにはこのような掲示しか貼られていませんでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1699104241719-xUZXP1qPKa.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1699104264326-r3pNTkE0Lp.jpg?width=1200)
どうやら勝手に壁に描いていたので全て運営によって消されてしまっていたようです。
アート(自称)を参照しながら解く問題を、推測で解き明かさなければいけません。
LINE@にはムサンクシーという人物についての説明が手がかりとして存在していました。
![](https://assets.st-note.com/img/1699104492959-6hFJopRYUL.jpg)
「ムサンクシー」という名前の後半4文字「ンクシー」は敬愛するアーティストから拝借しているそうです。
「ンクシー」を名前に含むアーティストという条件に合致する人物は世界に何人もいるかもしれませんが、そもそもアートが描かれた場所や状況という要素を軽視しナゾガク会場の壁にオリジナリティもなくそっくりにオマージュしているという時点でムサンクシーはただのミーハーですから、おそらくバンクシーの絵が3箇所には飾られていたと推測することができます。
以下は想定する素直な解き順を書いていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1699104839070-eM1dP13Qxo.jpg?width=1200)
まずはこちらの謎は、バンクシーのどの作品かわからなくてもシンプルに解くことができます。
濁点がついているのでアルファベットではない、○と2には濁点がつき得る、「○△×○゛」が手に持てるものになる、○△×さえわかれば配置によって123が確定するなどの要素から五十音表であるとこじつける必要がありました。
手に持っているもの=はなたば
はなたさか
ひ
答えは「ひがさ」となります。
花束を手に持っているバンクシーの作品は検索してみるとこのようなものが存在しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1699106057515-aR3bR9ELvG.png?width=1200)
残りの2問は謎単体から推測することは難しいので、「バンクシー 作品」などで調べてみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1699105275018-0Q7clkNWQc.png?width=1200)
バンクシーをろくに知らない自分でもみたことのある一番左の少女と風船の画像がこの謎にぴったりハマりそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1699105401717-2Wmr3QMgXs.jpg?width=1200)
赤=バルーン
黒=ガール
答えは「はがん(破顔)」
ちょっと苦しそうな答えですね。
3問目は今までの2問の答えが「ひがさ」と「はがん」であるということも踏まえて推測する必要があります。
そもそも最終的にこの謎達の答えをどうするのか、確認してみるとこのように表示されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1699105708145-q5rjV84KlH.png)
「ヒプロパハ」という謎の文字列に対して「ひがさ」「はがん」という変換を加えると「サプロパン」となります。
もしかしたらもう1つの答えもこのように変換を行うことでサプロパンを言葉に変えることができるような答えになるのではないかと推測することができます。
例えば「プロパンガス」などの答えになれば「さす」になります。
が、謎と合致しません。
「プロパガンダ」とかだとそれっぽいなぁと思う必要がありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1699105960209-moz1AhsfCQ.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1699106006039-x5CJcDdJdW.jpg)
この絵が存在していたのだとすると
1=PANDA
2=GUN
AND↔️OR
A.PROPAGANDA
となり謎の方も成立しそうです。
「ヒプロパハ」に「ひがさ」「はがん」「ぷろぱがんだ」を適用させた「さんだん」という言葉を入力すると正解判定になり、2-Iの部屋への入室を許可されます。
・小部屋パート
無事2-Iに入ることができるとそこにはガラスの向こうにこのような光景が広がっていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1699106443011-rWFSvczn3j.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1699107514139-megiVoz0Zy.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1699106590704-38D4I60mHR.jpg?width=1200)
この謎が最終問題のようです。
X=6
Y=5−3+2+5だ+5
と読むと意味がわかりません。
実はほんのり「Xハロク」と「Yハゴ」という部分に隙間が空いており、4×3と3×3にわけて読むとどちらも数式になりました。
X=6-3+5だ→8
Y=5+2+5→12
となり、「8時の位置からこの部屋にある12個の物を時計回りに埋めよ」という指示文になります。
12個のものといえば写真の左上にめちゃくちゃ干支がありますね。
![](https://assets.st-note.com/img/1699107260753-3YO5heBtYq.png?width=1200)
左下のインクの下には鳥居のイラストがあるようです。
最終問題の答えは「トラウマ」と導くことができます。
しかし、ムサンクシーに送信してみるとまだ終わらなそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1699107402598-KHmJWxuufP.png)
間違いなく今の最終問題の正解だ!と不穏なことを言っています。
そういえば部屋の中にはオークションで使う木槌のようなものがありました。
また、バンクシーには近年話題になったミーハーの自分でも知っている有名な作品?事件?が存在します。
![](https://assets.st-note.com/img/1699107635866-HOi8O4mw5Y.png?width=1200)
「愛はごみ箱の中に」という作品です。
オークションで落札された絵が、実はシュレッダーになっていた額縁によって切り刻まれるというもので、話題になったので知っている方も多いのではないでしょうか?また、知らなかったとしても周遊パートでバンクシーについて調べていれば目に留まったかもしれません。
どちらでもなかった場合はごめんなさい。
よくみると、額縁から怪しげなコードも垂れていました。
また、ムサンクシーの説明の部分でも34%以内の正答率にしたいと言っています。
これは3段階答えが出る謎を用意し、どれか1つに投票させ、最も少ない投票率だった答えを正解にしてしまうことで果たされます。
ムサンクシーはわざわざ「他の参加者の解答状況は以下のページから確認できるので参考にしてくれ。」などということも言っていました。
サイトを見てみると、それぞれどれが何という答えなのかはわかりませんが、3つのグラフが存在しました。
つまりこれは、少数決ゲームのようなものです。
とはいえ、選択肢がなければ検討もできませんので、一応他の2つの答えも見ていきましょう。
シュレッダーは原作で下から裁断していきましたので、検討するとこの2パターンでXとYの数字が変化します。
![](https://assets.st-note.com/img/1699108647452-yk1WsVjxjz.png)
部屋には月曜日始まりのカレンダーが存在していましたので、このように埋めてインクの下には貝のイラストがあり、答えが「きち」となる謎になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1699108719688-9hN1fyjq2I.png?width=1200)
もう一段階裁断するとX=6,Y=5で問題文が成立しそうですが、部屋に5個あるものは非常に難易度が高かったと思います。
そもそも部屋には他にろくに装飾がなく、スタジオである関係上部屋に元から置かれている医療器具なども謎には関係ないとLINE上で言われていました。
元から置かれていない物の中で、まだ使っていないものが1つ存在しました。
それは、ストップマークです。
![](https://assets.st-note.com/img/1699109088987-NT0qOmItoC.png?width=1200)
ストップマークは「手」に斜線が入っています。
5つあるもの、そう、指の名前を入れてみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1699109269279-wvAAMP52VD.png?width=1200)
このように埋めてインクの下には小屋のイラストがあり、答えが「さく」となる謎になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1699109490102-FjXHwDL0hU.png)
・投票パート
さて、ここからは明確な解法が存在するわけではありません。
一見難易度が一番高く見える「さく」を回答するも良し、逆にそこに集まるのではと考えてあえて「とらうま」を回答するも良し、わざわざリアルタイムで公開されているグラフを確認するも良し…
談合が起きる、プレイヤー同士でのヒント出しが起きるなどのパターンになっても嬉しいなと我々は考えていました。
フォームに入力しまくって5分後に確認するなどをしてフォームの仕様を検証し、解答フォームが名前しかとっていないので手入力で違う名前で同じ答えに票を入れ続けてもカウントされることに気が付き、自分の答え以外に入れまくることもできるでしょう。
しかし、その場合不穏な動きに勘付かれ泥沼の戦いになるかもしれません。
実際今回はそのような現象が起きていました。
今回参加者の上限は100名となっており、テストプレイヤーを含めてもそこまで票は伸びないはずですが…
最終日の18時の時点で186票も入っていました。
また、そこから怒涛の追い上げを見せ、投票締切時刻の18:30には363票(誤答も含む)になりました。
彼らの名前は数字であったり、ムサンクシーABCDであったり、なぜか様々な駅名にしている方々もいました。
最終結果は以下の通り
![](https://assets.st-note.com/img/1699177489903-rzAu8va4vi.png?width=1200)
「きち」75票
「さく」43票
「とらうま」119票
となり、「さく」が正解と判定されます。
以上が正解者の皆様です。
おめでとうございます!!!
ちなみに今回は偽名大戦争になっていましたが、もしかしたらこんな人が出るといいなぁなどと考えていたプランが存在します。
例えば、解答フォームを開いた時に
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解答フォームのどこにもムサンクシーと書かれていないことに気が付き、これを利用し
![](https://assets.st-note.com/img/1699109838961-5BufIvKHrA.png?width=1200)
このような謎をナゾガクの入り口に掲載したり、Xに放流するなどして自分の回答以外への票を集めるというプランです。
我々は「さく」にこの謎で票を集めていましたので、もう1つ別の答えの謎を制作する人物が現れたりしたら嬉しいなぁと考えていました。
以上がムサンクシーの全容です。
お読みいただきありがとうございました。
またどこかでお会いしましょう。