【Podcast更新】悔しかったら勉強すれば良くね?-中国語編-
2024.6.24
もう2023年はとっくに終わったのに、まだ日付を書く時に「2023年」と書いてしまいます。
大人になればなるほど日が経つのが早い。でもどうか、私を置いて行かないで欲しいです。
さて、最近またPodcastを勝手に更新したので、文章でも改めて何か書いておきたいと思いました。
日本を出て あっという間にもう4年目
思えば2021年4月、コロナ真っ只中に私は日本を出たんですよ。
あの時は不安もあったけど、ここに来る理由がちゃんとあって、日本に居場所がなくなる寂しさよりも、「やっと日本を出られる」とほっとしたのを覚えています。
正直、言語も日本にいる時に勉強していたし、その頃から試験を受けて自分の言語レベルを把握していたので、現地に来てから「言葉が出来なくてものすごく困る」という場面はないだろうとも思っていました(隔離を終えて数日後、銀行口座開設にあたり銀行員とめちゃくちゃ言い合いになりましたが…)。
ちなみにPodcastの中で話しているTOCFL(台灣華語測驗)なるものはこちら↓
数多くある語学系の試験の中でもドドドのドマイナー試験だと思います。マニアック好きにはぴったり(?)
そもそもなんで中国語なのか?
これは時々人が私に言うことなのですが、
「なんで中国語なの?」
「どうやって勉強したの?」
「現地に住んでたら結構話せるの?」
その時その時の状況に合わせてそれなりの答えは用意するのですが、
正直、内心で考えている答えは全部「分かりません」です。
台湾に初めて来た当時(2018年の春)は全く中国語を話せず、圧倒的に英語の方が上手でした。
そこからノー中国語で2度ほど台湾を訪れ、ふと「台湾行くなら、中国語話せた方が面白くねえ?」と面白半分で中国語のテキストを買いに行ったのが、私の中国語学習のきっかけです。
そういえば時々、台湾で話す言語は「台湾語」と言う人がいますが、台湾の共通言語は「中国語(繁体字)」なんですよ。
でも「台湾語」という言語ももちろん存在していて、これはさくっと説明すると年配の方が主に使っている言葉です。私にはほとんど分からないのですが…。
私が見つけた中国語の面白いところ
もう一つ、台湾で私がすごく好きな言葉の文化があって、それが「注音符號」というおそらく台湾でしか使われていない言語のシステムです。簡単に言えば日本でいう所の「あいうえお」になります。その注音符號という(当初の印象で)謎な記号の魅力に取りつかれたうちの一人が私であり、間違いなくこの謎記号(失礼)のおかげで中国語が身に付いたと言っても過言ではありません。
多分話は長くなりますが、中国語って入力方法は大きく分けて2つあるんですね。
一つはピンイン(拼音)といって、ローマ字を打つことで中国語を出力します(ex: 你好→ ni3 hao3)。
これは中国大陸の方で使われている方法なので、簡体中国語を使う方にとっては慣れた光景かと思います。
注音符號はというと、「你好」と打つために「ㄋㄧˇ ㄏㄠˇ」と打つんですね(そもそも四声を略す場合の方が多いです)。
これが私にとっては目からうろこで「なにこれ!打ってみたい!かわいい!」と、中国語学習欲を加速させたのでした。それが確か、中国語を勉強し始めた頃だったと思います。
ただその当時日本には繁体字で、なおかつ注音で学べる中国語の参考書が私の覚えている限りだと一冊しかなく、わざわざ台湾の本屋さんに行って、分かりやすい参考書や辞書を買い漁ったりしていました。
ですが、中国語を勉強し始めた私が0から中国語を注音で学ぶ(+独学)というのは非常に無謀でした。
私がやっていたのは日本語を全く知らない英語圏の人が、日本語をローマ字ではなくひらがなで勉強するというのと同じで、勉強を初めて一週間くらいしてからやっと気付いたんです。「あれ?拼音で一通り音を勉強してから注音符號に切り替えた方が早くね?」と…。
なので一旦注音は諦めて、最初の半年くらいはずっと、拼音でひたすら打ち、ひたすら音を覚え、ひたすら日本にいる台湾人と会話していました。
日本人はひらがなをローマ字入力することには慣れているし、中国語の場合も例に漏れず、結果としてローマ字の方が習得も打つのも早かったです。
そういえば、上記で参考書をいくつか買った話はしたと思うのですが、結局全て人とのやりとりの中で言語を吸収する方が面白くて、気付いたら全部やりきらずに部屋の隅に追いやりました…。
(数年後、翻訳の仕事をすることになり時々活躍してくれているので、無駄ではなかったです笑)
さらに少し省略しますが、勉強を初めて半年くらい経って、なんとなく気分でTOCFLのBand A(初級)にチャレンジし、合格しました。
これをきっかけに、と言うわけでもないのですが、スマホのキーボードから拼音を強制的に削除し、念願の注音での入力に切り替えたのもこの頃だった気がします。
意外と2週間も経てば指が慣れたので、強制的に消して良かったです。
何よりずっと注音で中国語を打って人とやりとりしてみたかったので、ちょっと嬉しかったりします。
今でも時々、はっと気付いた時にそれが既に生活に馴染んでいると気付くと、フフフとなるのは変わりません。
これは自分でもすごいなと思う事なのですが、中国語を勉強し始めてから今日までおよそ5、6年、一日も中国語を使わなかった日が未だありません。
今でこそもう台湾に住んでいるので、それは当たり前なのですが、日本に住んでいる時も必ず、家では台湾YouTuberの動画を聞き流し、台湾人の友人と今日一日の出来事を報告しては添削してもらったり、今よりもっと中国語漬けな生活をしていました。
私の勉強ツールの一つに「台湾YouTuberの動画を見る」があって、ひとつの動画を50回は自然と聴いていたと思います。仕事から帰ってきて、次の日の仕事に行くまで、自動再生でずっと流し続けて、寝落ちした日には時々夢にも出演してもらっていました。
↑特に彼らのチャンネルは日本にいる時に大変お世話になりました。
壹加壹電台(Podcast)も良く聞いていて、会話のスピードが速かったけど聞き取れた時はものすごく嬉しかったです。
他にも千千,阿滴,阿滴日常,HOOK,黃氏兄弟,酷(フランス人です),金針菇(韓国人です)など、色々な台灣YouTuberにお世話になりました。
別人格になれるみたいだった
書いていて思い出したのですが、中国語を勉強していた当時、仕事がものすごく辛かったんですよね。
だけど家に帰れば言語が切り替わり、下手だけど中国語が使える私がいて、その中国語を支えてくれる何人かの友達もいて、仕事は地獄みたいに辛かったけど、「家に帰ればまた別の居場所がある」と中国語がある意味自分への励ましになっていました(その仕事はのちに休職することになるのですが…)。
あと、中国語って日本語に比べると直接的に伝えてもOKな部分が多く、日本にある「察する」「オブラートに包む」を気にしなくても良いというのは、私にとってとてもありがたいことでした。
この勉強の時間のおかげで、相手はどうであれ、一旦まず自分の意見を相手に伝えることの必要さにも気付くことができました。
そして学習してから5-6年経ちましたけども
とまあ、長々と書いてから言う事ではないのですが、ぶっちゃけ言語を習得するなら、多分語学学校に行った方が早いです。
注音符號にこだわらなくても、中国語は打てさえすれば何でもいいわけですし…。
なので、もし言語に興味があって身に付けてみたい人は、普通にお金出して学校に行ってください。
上記の方法は、ただただ私がめちゃくちゃ楽しく語学を身に付けた方法なだけです。
あまり人の多い所が好きではなく
人としゃべるのも得意ではなく
同じ時間に授業を受けるというシステムが苦手
宿題がストレス
テストで点数を付けられる理由が分からない
好きな時に好きなだけ吸収させて欲しい
こういう方がいたら、多分私と同じ方法が向いているかもしれません。
…というのは半分冗談なんですが、最近台湾生活の中でふと考えたというか、気付いたんですね。
「あれ?基礎飛ばしてるから実は中国語知らなくない…?」
「話せる」けど、ここ1‐2年はあんまり伸びてない感
台湾人の言う「中国語うまいね」の罠にはまってる気がする
台湾にいれば、私なんかよりずっと上手に話す日本の方に出会うことばかりです。
中国語を使って仕事をする人なんて当たり前にいて、そもそも通訳としてネイティブレベルに語学を身に付けている方もいる。
だから語学って、上を見たらキリがないんだな…と日々痛感させられます。
ということで、最近少し自分の中国語力に疑問を持つことが増え、「本当にこれでよいのか?」と問うことも多くなったので、しばらく挑戦していなかったTOCFLのBand C合格に向けて特訓することにしました。
悔しいと思った時が吉日。悔しかったら勉強すればいいし、悔しかったら強くなればいいのです。
とはいえどうやら難易度エベレスト級らしいBand C(当社比)を前に、すでに頭を抱え、血を吐きそうになる日々。特にリスニングも長く、集中力がすぐに切れて別のことを考え始めてしまう私の頭には本当に苦痛の1時間。
「楽しい」だけで語学を勉強していた私にとって、非常に厳しいものがありますが、一度決めたらちゃんとやろうと思います…。落ちても受かっても、とりあえずやる。
でも学ぶって楽しいな、つまり最近そんな感じです。
何かを新しく学んでみたい欲が強いです。頑張ります。
(学習を目的としたnoteではないので多分もう今後、中国語の話は書かない思います…)
良かったらPodcast聴いてくださいませ。