2021/07/01 往診について

こんにちは!
フィシスノア・クリニックです。

突然ですが、「訪問診療」と「往診」の違いはなんだと思いますか?

A. 訪問診療とは、計画的な医療サービス(=診療)を行うことです。往診とは通院できない患者さまの要請を受けて、医師がその都度、診療を行う事です。(日本訪問診療機構HPより)


当クリニックでも「訪問診療」「往診」を行っています。

今回は「訪問診療」「往診」についての状況と取り組みをご紹介します。

当クリニックでは、パンデミック前から慢性疾患の患者様には定期的な訪問診療を行ってきました。具体的には免疫抑制剤やがん治療と並行してご自宅でのケアを行っている形です。

一方、パンデミックが始まり「COVID-19」感染疑いの患者さんを中心に往診が増えました。病院は感染リスクが高い、COVID-19陽性で外に出られない方、他の家族はICUや一般病棟で入院中のため往診を頼むしかない方、ICU待ちの方… 

事情はそれぞれですが「COVID-19患者様」の往診と「慢性疾患ケアの患者様」の訪問診療は同日に実施できず、特にここ半年ほどは「どちらを優先するのか?」という難しい選択に迫られることが多く、モヤモヤした気持ちになります。

ところで、ご自宅に出向いて往診や訪問診療を行う場合、必ず医療用使い捨てガウン、ラテックスグローブ、シューズカバー、N95マスク、キャップを使います。

画像1

イメージは大体こんな感じです(これにN95マスク、手袋、シューズカバー)
医師は患者様との身体診察を行うので、フェイスガードもします。

実際往診に出向く際、どんなに近くても必ず車を使用します
①ガウンなど殺菌消毒済なので、なるべく外気に触れないようにするため
②ホコリやウイルス、細菌を付着させないようにするため
③最悪の場合、病院に同行できるようにするため

どこかに触れるたび医療用のアルコールで消毒します。
おかげで手が乾ききってガサガサになりますが、仕方ありません。

診察修了後は、使い捨てガウンやマスクなどをバイオハザードマーク入りのゴミ袋に入れて専用ボックスに保管します。一般ごみではないので、週に1回専門業者さんに引き取りに来てもらいます。

完全防備でご自宅に向かうため、患者さまの中には驚かれる方もいらっしゃいます。ただ、「感染しない・させない」ためには不可欠なことで、ここまでしなければならないほど怖い細菌・ウイルスはCOVID-19だけでなく、他にもたくさんあるということです。


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