共に歩む
physisは福岡の都心から離れた
二日市という土地のアパートの一室。
16畳ほどの小さなselect&vintage shopお店です。
2021.02.01オープンして1年が過ぎました。
思い返してみるとあっという間で、とても濃密な1年。
少し奥まったアパートの一室。
最初、皆さまここであっているのか
と不安な思いでいらっしゃいます。(不安な気持ちにさせてしまった皆さま本当にすいません。)
来たことなかったこの土地にわざわざ足を運んでいただき感謝と感動でいっぱいです。
こんな辺鄙な場所ですが、
いつも歩かない道を歩くことやそこに来る時間も含めて
physisとして楽しんでいただきたいという気持ちがあります。
そして1人でも多くの方にphysisに揃えた温かみのあるものたちを手に取っていただきたいと思っています。
街から少し離れることで見えたり聞こえてくるものたちがあります。
ここ1年で私自身たくさんの時間をphysisで過ごし発見や気持ちの変化がありました。
目の前の神社の楠の葉音を聞くたびに
周りの静けさに気付きます。
たまに鳴る神社の鐘の音、鳥の声、虫の声。
窓から差し込む光の角度が変わり、
太陽の登る位置が変わり季節が巡っているのだと気づく。
少し前に柔らかそうな新緑だった小さな葉達は
あっという間に大きくなり雫で輝いている。
目の前の楠がどんどん生い茂り近づいてる。
たくさんの銀杏は美しい黄色に色づきあっという黄落する。
落ちていく様が以前にも増してとても美しいと感じるのは
すこし自然と近くなったからなのでしょうか。
以前は微かに感じていた周辺の音や光などの変化を身体を通して味わえるような、
私にとってはここはそんな場所です。
4年以上どこか同じ場所に住んだことがない私にとっては生まれ育った土地という場所はなく
好きな場所や好きな人がいる場所というのが自分の居場所でした。
新しいのに親しさを感じるものってありますよね。
初めてここに来てくださった方が何時間もゆっくりものをみたりお話ししたり、お茶を飲んだりしながら
以前からここにあったような落ち着くお店ですね。と言ってくださりその言葉がとても嬉しいなと思いました。
懐かしさは一度みたことがあるというものではなくて
自分の中にある何かを揺さぶられることが、懐かしさというもののなかにもあるのではないでしょうか?
そんな懐かしさがくれる美しさもあるのではないかと思っています。
まだまだ未熟な私ですが
自分の好きなことや美しいと思うものに対して素直な気持ちで
模索しながら楽しみながら大切なものを大切にできる場所であり続けたいです。
これから続いてゆく2年目も楽しみな企画をご用意しております。
どうぞ末永くよろしくお願いします。
physis 井上愛理
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