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陸上競技との出会い、医療の道との出会い。
それは偶然のようで必然だったのかもしれない。

ども、てっちゃんです。

鍼灸師の中には「代々鍼灸師家系でした」「東洋医学の世界に惹かれてこの鍼灸師になりました」といった鍼灸師になるべくしてなった人達がいますよね。

ボクはどうだったかというと、親族に鍼灸師もいなければ、鍼灸師になりたかった訳でもありません。

今回は、そんなボクが鍼灸の道に進むまでの経緯を話したいと思います。

この記事を読んで、「こんな奴でも鍼灸師をやれてるんなら私でもやっていけるな」と感じてもらえたら良いかなと思っています。

ボクにとって、鍼灸の道について語る上で斬っても切り離せないものに「陸上競技」との出会いがあります。

なので、まずは「陸上競技」との出会いについて話していきたいと思います。

1.陸上競技との出会い

千葉県流山市という、名前からも想像できる通り田んぼしかない街に生まれ育ったボクは、小さい頃から常に外で走り回っていた幼少期を過ごしてきました。

小学校に上がり、ただただ遊んで過ごしていたかったボクに対し、教育に厳しかった母親はめちゃくちゃ習い事を通わせてきました。

小学校に入り、サッカー・水泳・ピアノ・英会話・公文など学校から帰ると毎日のように習い事に行かされ、「行きたくない」と泣きながら駄々をこねていた記憶だけが残っています。

サッカーや水泳を幼少期からやらされていて全く楽しいと感じたことはなかったボクですが、そのお陰もあって走るのだけは得意で、学校行事で唯一楽しみだったのがマラソン大会でした。

小学校の学年も上がり、習い事に行く事を拒否し続けた成果もあって、小学4年生になり続けていたのはサッカーのクラブチームと公文だけにすることが出来ました。

ただ、いずれも楽しいと感じたことはなく「やらされている」という思考から抜け出せずにいたのは記憶しています。

ボクの小学校では4年生に上がると「必ずどこかの部活動に入部しないといけない」決まりがある今思うと問題になりそうな教育スタイルでした。

小学校で選択できた部活動は「陸上部・吹奏楽部・水泳部・体操部・自転車部」しかなく、ボクは迷わず陸上部を選択!

実は、これが
「やりたいことを自分の意思で選択した」
人生初めての経験でした。

今思うと、サッカーや公文なども親にやらされた習い事でなければ楽しく続けることが出来ていたのかもしれませんね。

そんなボクの入部した陸上競技部は、毎朝7:30から練習がありめちゃくちゃキツイ練習ばかりだったにも関わらず、「辞めたい」と感じたことは一度もなく、3年間楽しく続けることが出来ました。

そんな走ることに魅了されてしまったボクは結局、高校まで陸上一筋の人生を歩む事に。

高校時代のボクは「陸上に関わる人生以外考えられない」という、"超視野狭窄状態"に陥っていて、将来進む道も「陸上競技に関われる仕事」というだけで"鍼灸師"を選択したのでした。

ボク自身は鍼灸を受けたことは一切なかったんですが、陸上競技界の中で鍼灸師の認知度は他の医療系資格よりも圧倒的に高かったことや、高校の陸上部には専属の鍼灸師がいたりしていたのもあって、「鍼灸師になれば陸上チームのトレーナーになれるんじゃねーか」と何となく鍼灸の道に足を踏み入れる事となったのでした。

2.鍼灸嫌いの鍼灸師

25歳から鍼灸の道に足を踏み入れたボクですが、入学してみて重大な事実が発覚します。

それは、
「鍼灸が嫌い」だという事。
これは結構致命的で、体に針を刺されるだけで全身の筋緊張が亢進し大量の汗が吹き出してしまうんです。

高校の頃に扁桃腺で喉に注射を刺されそうになった時に、刺してもいないのに気絶してしまったという逸話もあるくらいの針嫌い。

そしてさらに致命的なことに、
「人に体を触られることもめちゃくちゃ嫌い」だという事。

これは結構ビックリされるんですが、人に体を触られるだけで「ビク」ってしてしまうくらいダメダメです。
特に下手な人に触られると全身不快な感覚になって、身体中緊張状態になってしまいます。
※ちなみに人に刺したり触ったりは全く問題ありませんw

授業の実技は苦痛以外の何ものでもなく、どうにか被験者にならないよう授業ではこっそり隠れて過ごしていました。

また、ボク自身の興味関心のあるテーマが
「何をするか」よりも「なぜこうなるのか」にあって、
「鍼灸の治療技術」よりも「学問・理論・評価法」ばかり勉強するようになっていきます。

学校のクラスには
「治せる技術を知りたい」
「早く結果を出せるようになりたい」
といった人がほとんどで、話を出来る相手はいませんでした。

鍼灸師になってからも、技術系の話には全く興味を持つことは出来ず、「鍼灸師として生きていきたいか」と言われるとそうでもありません。

ボクの興味関心があることは、

「鍼灸師がどうやったらもっと社会の中で輝けるか」
「鍼灸が医療の中で信頼されるにはどうしたら良いか」
「若手の背中を一歩押してあげるには何ができるか」

こんなことばかり考えている変わり者です。

なので、「鍼灸をしてこそ鍼灸師だろ!」みたいなことを言われてしまうとボクは鍼灸師ではなくなってしまいますが、
「こんな生き方があっても良いんじゃないか」とも考えています。

これから鍼灸師を目指す学生さんにも、
「鍼灸師という資格を取ったんだから鍼灸をやって生きていかなきゃいけない」
といった感情に縛られて生きづらく感じている人には
「こんな奴でも生きていけてるんだから私も大丈夫」
くらいに感じてもらえれば嬉しいです。

もし悩んでいる方は気軽にメッセージをお待ちしています(^O^)

ではまた!

本日もご覧いただきありがとうございました!

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