初戦敗退だったチームが勝てるようになった練習方法①

こんばんは、前さんです。

noteを書くのも実に久しぶりです。

コロナ禍の間にいろんなことがありました。

その中でも母校の男子バスケットボール部のコーチになったことは大きなことでした。

母校は私の代から指導者が代わってから約20年ほど県内で強いチームとして知られていました。

その間、指導者も代わりながら強いチームとして県内に名を馳せていました。

私の代はただバスケットが好きな選手たちの集まりで1回戦勝てたら良い方でした。(この話は長くなるのでまたの機会に)

なぜ外部コーチになったのか

新型コロナウイルスの拡大が落ち着いたら約1年半前に母校に挨拶に行きました。

指導者も全く変わっていましたが教員の中に恩師や先輩がいたこともありスムーズに行きました。

挨拶に伺うと夏に外部指導員(コーチ)が辞められたため顧問がお1人で指導している状況でした。

その日は社会人とたまたま練習試合をしていたので見学させてもらうことになりました。

チームは、能力の高い選手は多いもののチームワークはバラバラ

ディフェンスは頑張れない。

走らない。

どうしてしまったんだ?だと思うほどのチームでした。

先生に断り「ディフェンスはチームを助けることだからディフェンスがんばれ」っとアドバイスさせて貰いました。

その後、あっという間にトレーナーをしてくれないかという保護者の方からの要望もあり2ヶ月という期間だけ引き受けることにしました。


それから2ヶ月が経ったころ、顧問をしていた先生が転任することになり、保護者からの強い要望と学校側の働きもあり外部コーチになることになりました。

コロナ禍のチーム作り

残った3年生と何も教えられていない2年生、春に入ってきた1年生。

この組み合わせでチームを作る。

コロナ禍では、部活が感染拡大の原因。との判断でチーム練習は中断。

活動制限も厳しく

  • 朝練もなし

  • 平日1時間半

  • 土日2時間

コートの練習以外のトレーニングや走り込みはできない状況でした。

正直、選手たちは上手い選手とは言えずスリーメンのレイアップもポロポロと落とすほどでした。

「困った」これが正直な気持ちでした。

ウォーミングアップで30分、レイアップシュートはランニングレベルのスピード。しかも外す。

スリーメン、スリーメンショット…これでどうやって勝つの?

しかも、バスケットの面白さを全く感じないこの状況はどうしたら良いのか?


これまで、トレーニング指導の時間は2時間から2時間でした。

毎回、ウォーミングアップが刷新されトレーニング内容は2週間おきにアップデートさせます。

でも、それはそれだけの練習時間があるからでした。

母校は公立の高校。
バスケットボール部は強化指定されているためある程度は優遇されている環境です。

しかし、正式な顧問が居ないことや弱くなっていることから厳しい状況下に追いやられていました。

改革をはじめる

コロナ禍で思うように練習出来なかったことやシードを失っていたこともありインハイ予選は初戦敗退。地域リーグはなんとか2部(3部制)に留まりました。

ちなみにこの地域リーグの上位4位までに入ると県大会ではシードに入ることができます。

この時点でチームは10位

改革① ダルいウォーミングアップ廃止

30分かけてレイアップを外すだけのウォーミングアップを廃止しました。

代わりに導入したのは

  • シャトルラン28秒×5本(本当は25秒にしたい)

  • シンプルなスリーメン5分

  • スリーメンショット3Pシュート5分

この3つにしました。

この後はディフェンスメニューに移行しますが、ウォーミングアップとして位置付けているのはこの3つです。

「え?ウォーミングアップしなくていいの?」と思うかもしれませんが、選手たちは学校生活で体育などしていますし、練習前に15分ほど時間があり好きなようにバスケットボールを使って動いています。

そのため、すぐに動ける準備をしてもらっています。

どこまでも丁寧にした方が良いこともありますが、壊れない程度にコントロールできるトレーナーだったからこと組めるメニューです。

シンプルなスリーメンの理由

理想はファイブメンです。

しかし、試合でファイブメンをする機会はどの程度あるでしょうか?

正直、ほとんどないと思います。

じゃあ、スリーメンは?

シンプルなスリーメンの構成は

  1. リバウンド取る

  2. アウトレットパスを出す

  3. 走っている選手に強くて速いパスを出す

この3つによって構成されています。

ここで重要なのはパスの強さと速さです。

当初、スリーメンのパスは虹のような放物線を描いていました。

いや、試合でそんなパスある?

っと、思わず突っ込んでいました。

そこで、

  1. 失敗してもいいから強くて速いリードパスを出す

  2. ドリブルしている暇はない

  3. 飛べ

この3つを守ってもらうことにしました。

導入当初は本当に失敗の連続でした。

しかも、時間がないので右側しかやりません。

何が起きたか

レイアップを外さなくなりました。
そして、速いスピードでレイアップにまで持っていけるようになりました。

スリーメンでレイアップを決めるまでの秒数は【3秒】に設定しています。

ボールを取る→アウトレットパス→リードパス→レイアップが3秒です。

これはこの後のディフェンスに繋がっていきます。

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