治療88日目、第5クール4日「家族に見放されたら、もう生きていけない」
2024年11月11日(月)治療88日目、第5クール4日目、カペシタビン4日目
朝8時起床。最近恒例となったいつもと同じ朝を迎える。妻の次にシャワーを浴び、朝ご飯と洗濯。点滴後今日から仕事なのだが、一昨日、昨日と十分に休養できたため体調はそこそこ。吐き気と悪心はあるが、頭痛はない。これまでの教訓から昨夜10時間寝た。
仕事の予定表を見ると、一時間の会議一本と30分の会議が二本。あとは自由に仕事ができる。ありがたい。先週の金曜日にオキサリプラチン点滴の為休暇を取ったので、確認すべきメールが溜まっている。何年か前に聞いた話だが、当時社長だったマイクロソフトのビル・ゲイツ氏は一日に1000本ものメールを受信していたという。どう考えても全部見るのは無理だよね。私の場合そこまでではないが、一日の休暇中に来たメールをじっくり確認をすると半日かかることはある。
メールにも流儀がある。知らないと後で面倒なので細かく対処するようにしている。過去色々とあったので。ある人は、問い合わせする人だけでなく関係者全員をCcに入れる。またある人は、最小限の人にしかメールを送らない。どこの世界にも極端な人はいるもので、規模が大きい会社なら必ずそのようなトラブルに巻き込まれる。Ccに入れたから、メールを受け取った人間は全てを把握しているだろうと思っている人もいるので注意が必要である。そんなことは無く、人によってはCcのメールは見ない人もいる。それぞれ、だ。
良く寝ているおかげで今のところ大きく辛いということは無い。ただ、口の中が薬っぽい唾液で満たされているのが気に入らない。家族からも抗がん剤治療するようになってから体臭が変わったと言われた。洗濯物を干した後のような匂いがするらしい。嫌な臭いではないと言われたのは、何よりだった。家族に見放されたら、もう生きていけないという気分の時もあるので、これは助かった。