治療95日目、第5クール11日目「兄が亡くなった。私が仕切らなければ」
2024年11月18日(日)治療95日目、第5クール11日目、カペシタビン11日目
朝8時起床。妻の後にシャワーを浴びる。今日は就労日だが今週いっぱい休暇を取っている。昨日兄が亡くなったためだ。長男だが独身独り暮らし、高齢の両親は何もできず、私が色々なことを仕切らなければならない。今日現在警察で死亡解剖中なので、遺体の引き取りは明日になるかもしれない。
第一発見者は私の姉。メインで兄の介護関係を担当していた。昨日兄とともに実家へ行くため、車で兄宅を訪問した際冷たくなっている兄を発見した模様。いわゆる孤独死である。警察のルールで、犯罪性が無いかどうか確認しなければならないとのこと。伝い歩きもままならない状態だったので体中に打ち身や切り傷があり、本来検視で済むはずなのが、死亡解剖まで必要になってしまった。
兄の家まではドアツードアで1時間程度の場所にある。昨日駆け付けた時には兄宅には、救急車がきており、蘇生を試みた跡があった。状況から死亡推定時刻が昨晩ということもあり救急隊からは見込みが無いため病院への搬送は出来ない旨告げられ、警察への連絡となった。交番付きの警官がきて事情聴取を受けた後、検視課の方と刑事が到着。現地での検視では不十分であるため、警察での検視を告げられ私と姉はそのまま親の実家へ。救急隊による対応と、警察による現地の検証を含めかかった時間は約3時間強。警察からの今後の流れの説明通り、葬儀屋を予約した。
兄は癌ではなく若い頃に発症した脳梗塞と高血圧のために徐々に体が不自由となっていった。歩行が困難になり、頻繁に躓くようになった。転んだ影響で骨折し自由に歩けなくなり、言葉も話せなくなった。要介護3で、脳梗塞発症後に会社を解雇され生活保護をもらっていた。兄の魂が健やかに天へ届くことを祈るばかりである。