治療159日目、経過観察12日目「満足に食べられないという話で、胸が苦しく」
2025年1月21日(火)治療159日目、経過観察12日目
朝8時30分起床。シャワーを浴び、洗濯、朝食へ。私が焼くクイックブレッドは家族に人気で、すぐ無くなってしまうので朝食に食べるパンが無い。パンというよりはスコーンのような感じで、甘すぎず、それでいてほんのり心地よい舌触りと食感がスープや飲み物とマッチし自然と食べられてしまう。特に紅茶好きの妻のお気に入りになってしまっている。今まで私が作ったものを積極的に食べたことが無い家族に、受け入れられたと喜んでいいのか?
仕事は、今日も激務だった。本社からの情報が錯綜しているためその修正作業と正確な情報伝達に手間がかかっている。支社あるあるですね。
お昼ご飯のネタを買いに行くついでに、隣のスーパーに飲まない缶ジュースを一箱持って行った。このスーパーでは市のフードバンクの受付窓口となっていて、賞味期限が3か月以上ある不要な食べ物を寄付できる。遠縁の叔母さんから健康にいいからともらった黒酢系の野菜ジュースが一箱寂しく倉庫に眠っていたため寄付したのだ。
都心に住んでいる知り合いで、プロテスタント系のクリスチャンの人がいるのだが、その人も教会の活動でフードパントリーというのをやっており何時も寄付を募っている。Facebookで確認すると、毎週結構な量の食べ物が寄付されているようだ。飽食の時代と言われて久しい食品の過剰となった流通事情を目にすることができる。この食料を必要とする人々が日本に沢山いるという過剰とは相反する事実に心が痛む。
日本の相対的貧困率は現在15.4%だそう。統計的に6世帯のうち1世帯は満足に食べられていない。特に子供が満足に食べられないという話は想像するだけで胸が苦しくなってしまう。癌が緩解を迎え健康な体を取り戻したら、お世話になった社会に何か貢献できる活動をしたいと、つくづく思う。