治療87日目、第5クール3日目「オキサリプラチン濃度平均化が頭痛吐き気の対策」
2024年11月10日(日)治療87目、第5クール3日目、カペシタビン3日目
朝8時起床。朝のルーチンは昨日と同じ。妻の後シャワーを浴び洗濯と朝食。今日も調子が良く、頭痛と悪心がほとんどない。あるにはあるが、気にならない程度。今回のクールで学んだことが活かされている。それは、良く寝ること。あたりまえのことだが、ただ寝るだけではなく、そこに隠されている効能について考察したい。
オキサリプラチン点滴について
オキサリプラチンは名前の通り、貴金属であるプラチナ(Pt)を分子に含むアミノ酸化合物である。プラチナの比重は他の金属と比較しても重い。そのため、オキサリプラチンは重力の影響により下に溜まりやすい。
朝起きた時に頭痛や吐き気が少なく、人間としての活動を始めると次第に気分が悪くなっていくのがオキサリプラチンの影響であるなら、全身にくまなくオキサリプラチンが浸透せず、足や手の先などに溜まってしまい血中のオキサリプラチンの濃度が偏ってしまっているからではないか。手足の先にシビレが大きくみられるのは、立って歩いている時に手足は下方にあるためオキサリプラチンの濃度が高くなってしまっているからかもしれない。
これを解決するには体を横にし、全身にくまなくオキサリプラチンがいきわたる状態を作るしかない。つまり、寝ること。睡眠ではなくても、横になるだけでもいい。私の場合実際に前回のクールで平均8時間の睡眠では、強い頭痛と吐き気が点滴初期の頃から継続していたが10時間睡眠をとるようにした今回は頭痛と吐き気が明らかに軽減された。また、朝にルーチンのための活動をした後、ちょっと頭痛が酷くなったとき、体を横にし休憩したらかなり楽になった。オキサリプラチンの血中濃度を全身で平均化することが頭痛及び吐き気の対策と言える。実際今回のクールでは、点滴後1日目と2日目に飲むよう処方された吐き気止めは飲む必要が無かった。まとめると、
オキサリプラチンは重いので立って活動すると体の下方に溜まってくる
体を横にすることでオキサリプラチンの血中濃度を平均化することで楽になる
更に、長く寝ることで疲れを取り体力を温存できる
つまり、無理をしない、頑張らない、辛かったら寝ることでQOLを確保できる
家族に理解を求め、協力してもらう。決して怠けているわけではない。
ちなみに、夜10時間、午前中1時間、午後2時間程度横になるのが私の場合はベストかもしれない。しかしこの療養が必要ということでは働きながら抗がん剤治療は難しいと思う。特に体を使うワーカーには困難だろう。これから癌患者も増えていくだろうから、この様なエビデンスを示し、社会の理解が必要になっていくだろう。
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