
治療200日目、経過観察53日目「春までなんぼ。副作用に春は来るのだろうか」
2025年3月3日(月)治療200日目、経過観察53日目
朝8時起床。今日から仕事、そして2025年の3月がスタートする。3月は春を感じさせる季節である。私の住んでいるアパートの掲示板にも自治会から幼稚園小学校入学お祝いの案内が貼られており、玄関のスペースには雛人形が飾られている。外を見ると、宅配便に代わって終始引っ越し業者のトラックが走っているのが目立つ。ただ、暖かくなるどころか寒さが逆戻りしてしまったのが唯一の難点。手足のシビレが良くなるように、早く暖かくならないだろうか。
今日は外は雨なので、洗濯と乾燥をドラム式洗濯乾燥機でイッキに行う。3時間近くかかるが、午前中には終わるだろう。便利なのだが、音が若干うるさいのと使用後にフィルターを掃除しなければならないのは面倒だ。贅沢は言っていられない。
午後になり、風が強く雨が降っている中昼食の買い物に出かける。先端の感覚が無くなっている指で風に対抗する傘を持つのは辛かった。交差点を行き交う人々に、この苦労は伝わらない。こんな日は誰しも自分の事でいっぱいだ。人の目を気にしなくていい気軽さが、逆に救いになる。
買い物から帰ってきたら雪が降りだした。午後の会議に参加していたのだが、居間がにわかに騒がしくなったと思ったら「お父さん、雪」と家族の声。非日常の天候は人々をわくわくさせるものだ。この情景を心の中で納得しながら、今年の大雪で苦労している雪国の人たちに想いを馳せる。やはり、早く冬が終わり春が待ち遠しいものだ。
昔好きだった中島みゆきさんの歌が脳裏に浮かんだ。「春までなんぼ」という曲である。彼女の曲は色恋沙汰に関するものだが、心情的に私に刺さるものがある。経過観察も53日を超えたが、私の手足の副作用に、果たして雪解けの春は本当に来るのだろうか。