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治療110日目、第6クール5日目「嗜好の変化と矛盾が体内の中で常に発生して」

2024年12月3日(火)治療110日目、第6クール5日目、カペシタビン5日目

 朝8時起床。段々と副作用が無くなっていくと思いきや、そんなに変わらない。頭痛はないが、体中がダルく若干意識がもうろうとする。欠伸をすると、眼球の裏や、鼻の神経が痛い。まるで炭酸が鼻から通過したように。これが結構辛い。それでも第5クールの時よりは楽だと思うので我慢するしかない。

 今日も仕事だが、特にビッグイベントは無く2~3回会議への参加程度。事前の準備が重要なので気を付けなければ。会議中に焦ると、とたんに気分が悪くなってしまう。吐き気を催すので注意が必要。この様な体調変化に怯えながら日々を過ごすことに慣れた自分が嬉しいやら、悲しいやら。

 午後には家族がIKEAに行くというので見送る。独りボロネーゼパスタを食べ、午後の業務へ。色々なものを食べたい気はあるが、なぜか踏み出せない。特に脂っこいものは、いざ食べようとすると胸が重苦しくなるが、映像を見たりするとその瞬間食べたくなる。鶏のから揚げや、カツなどの揚げ物、チャーハン等の中華料理である。もちろん自分で作る気はしない。作っているうちに気持ち悪くなりそう。このような嗜好の変化と矛盾が体内の中で常に発生している。またそれが、刻一刻と変化し躍動しているのだから落ち着かない。そして冷静になり結局今日もボロネーゼパスタになってしまうのだ。なんなんだろう。

 午後お仕事中ではあったが、耐えきれず30分程横になりちょっと楽になった。やはり点滴したてなので、横になりオキサリプラチンを全身にまんべんなく行き渡らせることが必要なようだ。プラチナ化合物なので重力に逆らえず足に溜まってしまうのだろう。しばらく椅子に座っていると、冷えてもいないのに、それだけで足先がピリピリしてくる。

 副作用で辛くはあるが今日も平和に生きることができた。街はクリスマスに色変わりしていく。クリスマスと年越しが過ぎ、来年1月中旬に抗がん剤治療も終わる。待ち遠しい。

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