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【第9回】キッズ年代に必要な3つの基本動作とは?

【キッズ年代に必要な3つの基本動作とは?】

 U-12専属プロフィジカルコーチ鎌田氏が、前回は【キッズ年代に必要な2つの動作獲得の方向性とは?】について、コラムを掲載しました。今回は幼児期を対象に、3種類の基本動作についてお伝えしていきます。
0歳から初歩的な運動の段階がスタートし、約2歳から基本的な運動の段階に発展していきます。基本的な運動を習得させる上で、大切なのは基本動作の特性を知ることです。そこで、今回はキッズ年代に必要な3つの基本動作とトレーニング内容について、お伝えしていきます。

【キッズ年代に必要な3つの基本動作とは?】
1. 移動系動作
2. 操作系動作
3. 平衡系動作

1. 移動系動作について
「移動系の動作」とは、走る、止まる、跳ぶなど運動をするときに使う移動の技術のことを指します。運動の基本は『走る』ことです。あらゆるスポーツの土台となる『走り』は、キッズ年代からトレーニングすることで、多種多様な動きができる小学生へと進化、成長していきます。
例えば、移動系の動作を習得させるには、「飛行機ぶんぶん」トレーニングが効果的です。まずは、コーチが両手を広げながら、『ぶ~ん』と声を出して走ります。ときに止まって着陸したり、回ってみたり、後ろに戻ってみたり、様々な方向変換をしてみましょう。トレーニングで大切なのは、子供達が楽しむ前に、コーチが楽しんでいることです。あらゆる動きを子供達と一緒に笑顔で、喜びを共有しながら行っていきましょう。

2. 操作系動作について
「操作系の動作」とは、投げる、蹴る、打つなどの用具を用いた動作の技術のことを指します。球技系やラケットスポーツなどは巧緻性が大切となってきますので、キッズ年代から少しずつ操作が上達できるようサポートしていきましょう。
例えば、操作系の動作を習得させるには、『バルーントレーニング』が効果的です。最初からボールを操作するのは難しいので、導入段階ではバルーン(風船)を用いて、投げる、捕るという動作が入っているキャッチーボールを行いましょう。複数人数いる場合は、バルーンを用いて、鬼ごっこを行いましょう。鬼がバルーンをもって、仲間を当ててみたり、コーチを当ててみたり、楽しみながらトレーニングしていきましょう。

3. 平衡系動作について
「平衡系の動作」とは、バランス立ちをする、橋をわたる、ぶら下がるなどのバランス能力が必要となる動作のことを指します。スポーツをする上で軸が大切ですが、軸をつくるのにはバランス能力が問われます。
例えば、平衡系の動作を習得させるには、『バランスボールトレーニング』が効果的です。最初は難しいのですが、キッズ年代の集中力や吸収力を信じて、定期的にトレーニングしてみてください。自然とできるようになっていきます。

U-12専属プロフィジカルコーチ

鎌田豊

【所属】
○鎌田豊公式オフィシャルサイト

http://kamatayutaka.fem.jp


○ワセダJFC代表兼監督『小学生サッカーチーム』

http://waseda-jfc.jp/


○国分寺キッズアカデミー『かけっこ&サッカークラス』

http://kokubunji-kidsacademy.com/

【資格】

アジアサッカー連盟公認フィットネスライセンス レベル1(アジアで初となるサッカーに特化したフィジカルコーチライセンス)

日本サッカー協会公認A級U-12コーチライセンス

日本サッカー協会公認Gk-LEVEL1コーチライセンス

中学高等学校保健体育第一種免許

スプリントコーチ

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