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対談ナイトスクープ!!~第6期関西帝王編~

ベッドの〜周りに〜♪
何もかも脱ぎ散らかして〜♪


みなさんこんにちは。

複雑に入り組んだ現代EDHに鋭いメスを入れ、様々な謎や疑問を徹底的に究明する
対談ナイトスクープ

私が局長のPhyrexia_kondoです。


様々なEDHプレイヤーに突撃インタビューを行い、
その人の”人となり”を探っていく本企画。

栄えある第2回目のゲストは、、、、

違います


こいつです


現関西帝王に君臨する
エルことスギノタイセイ。

今回はそんな彼にフォーカスを当て、
気になるアレコレを聞いてみた。

チャンネルはそのままだぞー。

週3で飲んでる友人の優勝


第6期統率者関西帝王

12/28の関西帝王戦直後、
祝勝会と称した飲み会が勃発。

場所は御堂筋沿いの鳥貴族。
年末はどこも混んでいる。

カンパ~イ!


乾杯の合図とともに早速話題を切り出す。

KONDO:優勝おめでと~!
そういやさぁ、前々から言うてたアレ
記事にしてもいい??

エル:え? うん。

彼は口数少ない。

そうと決まれば話が早い。

2025年を迎え、1/7の月曜日。

世間は連休が終わり
今日から仕事の倦怠モード。

唐突にLINEを送ってみる。

KONDO:今日、飲まない?
前に言うてた記事書きたいんだけど。

エル:ええよ。

そう、彼は口数が少ない。

酒は好きだがパリピとは無縁


そしてその日の夜、
大阪市内某ホルモン屋。

メンツはいつものヤローのみ。

「かんぱ~い!おつかれっしたー!」

どうやら人は
酒を飲むと気分が良くなる生き物らしい。

緊張感もほぐれ、自然と笑みがこぼれる。

酒は地球を救う



メモの準備はOK?

質問は決まってる?

さあ、対談の時間だ。


What's エル!?


KONDO:まず初めに。
ここ最近の主な戦績を教えてちょーだい。

エル:2024年度で言うと、
4月 晴れる屋日本橋統率者杯 優勝
6月 第4回関西帝王戦 決勝進出
9月 第5回関西帝王戦 ※仕事のため欠場
12月 第6回関西帝王戦 優勝
その他SE進出多数。
って感じかな。
出場した大会はだいたい予選抜けてる。

KONDO:確かに、関西屈指の実力派のプレイヤーって感じするもんね。
エルくんは曲がった事は大嫌いな性格やと思う。
自分の意見がしっかりあるし、ゲーム中はプレイの意図を相手に伝え、常にゲームの流れを把握してる。
きっとみんなもそう思ってるよ。
なぜならみんな試合中ビクビクしながら「エルさん」って呼んでるから。

エル:ぜったいウソや。

KONDO:笑

時にエルはゴリになる


YOUはいつからMTGしてるの?


KONDO:ところでいつからMTG始めたん??
特に旧枠にもこだわんないし、あんまり”オジ感”もないよね。
たまに僕がアツく※ファイレクシアのストーリーを話しても、
いつも「ファイレクシアえーねん」で返してくるし。
寂しいやん。ファイレクシア素敵やん。


※ファイレクシアのストーリー
酒の席でKONDOがよく話をする機械の父、ヨーグモス様の黄金伝説武勇伝。話のほとんどはファイレクシア万歳って内容。あなたの周りにも同じ話ばかりするオジさんっているよね?

オジの脳内


エル:マジックは灯争大戦直後から始めた。
高校以来の友人の誘いでEDHから入って、初めて使ったジェネラルは《乱動を刻む者、ノヤン・ダール/Noyan Dar, Roil Shaper》。

誰だ?


誘った友人は当時Tire1の一角やった《野生の心、セルヴァラ/Selvala, Heart of the Wilds》。それにボコボコにやられて。「なんやこのゲーム。クソゲーじゃねーか」って思って。
で、初めてシングルで買ったカードがセルヴァラに対抗するための《意志の力/Force of Will》

KONDO:(絶対セルヴァラを打ち消すより除去した方が良いんだけど、、、)
まー昔ってみんなそんなもんよな。
灯争大戦からってことは、6年ほど前からやね。意外と最近なんだね。

《無限のエルシャ》を使いだしたきかっけは?


実は女性のジン・モンク


KONDO:で、いつからエルシャを使い出したん??
初出は統率者2019やんな?

エル:そう。エルシャ使い始めたんは2020年くらいかな。
大阪の心斎橋にあった【TCG Bar PERMISSIONs 】に行ったとき、そこの店長さんが《無限のエルシャ/Elsha of the Infinite》を使ってて、強くて良いなーと思ってすぐにデッキを組んだ。
自分が青白のジェネラルを使っていたこともあって、赤を足せばエルシャを組めるってのも大きかった。
当時は《直観/Intuition》が3,000円、《Transmute Artifact》が10,000円、《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》が20,000円くらいで、それでもすごく高くて、エルシャと心中する思いで買ったん覚えてるわ。

KONDO:え、ちょ待って。まず話が入ってこない。
安すぎひん??《直観/Intuition》3,000円て、、、
そんな時代があったとは聞くけど、僕はライオンの瞳のダイアモンドを64,000円で買ったんだぜ?

エル:コロナ過で一気に再録禁止カードの値段上がったから。
逆に俺は《沸騰する小湖/Scalding Tarn》を10,000円で買ってたし。
今やったら絶対買わんけど。

当時のレシート。提供はエル本人。うらやましい限り。

KONDO:とにかく、一緒に心中するほどエルシャに惹かれたってことやな。
素敵やん。素敵やん。それでええやん。

そしてFOIL化へ



KONDO:ちなみにデッキって今はもう全部FOILにしてるっしょ?
辛く険しいFOILの道に至った経緯はなんかあんの?

禁止改定前のリスト。
マスターピースは当たり前。
この冬からデュアランも黒枠に。


エル:最初はもちろんFOILにするつもりなかったんやけど、
エルシャ組んでしばらく経ってから※ineさんのマルチェッサがコマサミで優勝してて、
そのデッキが全部FOILやったから「強い人はデッキがFOILなんや」って思って、自分もFOILのカード買いだした。


※ineさんのマルチェッサ
ineさんと言えばマルチェッサ。プレイマットもマルチェッサ。これまで登場したすべてのマルチェッサを使用しているはずなのだが、最近はどこぞやのカエルに浮気してるとかしないとか。



KONDO:めっちゃ単純やん笑。
まーでも分かるよ。強い人のデッキってあこがれるよね。
おれもこんな風になりたいって。
ちなみに、初めて買ったFOILは?

エル:《相殺/Counterbalance》のマスターピース。

何度泣かされてきたことか


KONDO:なるほどね笑。
僕はいつもエルくんが初めて買ったFOILに苦しめられてる訳だ。


《無限のエルシャ》を使用し続けている理由とは?




エル:愛情やね。


KONDO:・・・・・・え、終わり!?
それだけじゃちょっと、、、

エル:自分が一番熟知してるデッキっていうのはもちろんあるけど、ここ最近は《風に運ばれて/Borne Upon a Wind》のおかげで相手ターン中にコンボを決めて勝つことができるようになって。
これが強いと思ってるから使ってる。

KONDO:確かに。それってつまりは※ファーストペンギンになる必要がないってことやもんな。相手に走らせて、妨害を吸ってもらった上で自分はそのターン中にコンボを通して勝つ、と。

※ファーストペンギン
よくある比喩表現。EDHにおいて最初にコンボスタートしてカウンター、除去などでボコボコにされるプレイヤーの総称。成りたくなくても、成らざる負えないときもある。因果な話ってこと。

お前から走れよ


エル:そう。それが1番勝率が高い。
それが出来るジェネラルやからエルシャを使ってる。
あとはやっぱり自分の名前がエルやから、エルシャを使ってのもあるね。

KONDO:・・・。
まぁ名前とかそのへんはどーでもいいかな。
確かにエルシャと同卓したとき、僕の終了ステップにライブラリーから《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》が飛んできて、
そのまま「ターンもらっていいですか?」の圧力はハンパなかったな。。

エル:ライブラリートップは手札みたいなもんやから。

KONDO:もうやめてな、、エンド前テフェリー、、、。

相手ターンに出てくるのマジでおかしい



最近の《無限のエルシャ》は環境的にどんな感じ?


KONDO:はい、次は環境的に最近どう?って話。
特に2024年は《有翼の叡智、ナドゥ/Nadu, Winged Wisdom》とか、
9月23日の禁止改定文なんかがEDH界を席巻した年だったと思うけど、
そのへんはどーだった??


記憶にも新しい

エル:2024年はけっこう感触の良い年やった。
勝率もだいぶ高かったし、ナドゥが幅を利かせてた夏ごろはめちゃくちゃ勝ててた。
誰からも嫌な顔をされるナドゥが卓の中にいると、まずナドゥにヘイトが向かって、その間に準備進めて勝つことができた。
この時は除去とカウンターがデッキ内に20枚程度入ってて、《ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon's Rage Channeler》、《美術家の才能/Artist's Talent》で適宜有効札に変えつつ盤面をしのいで、最後は大量に肥えた墓地と、妨害が吐かれ切った先に《死の国からの脱出/Underworld Breach》を叩きつけて勝つ。
このパターンが多かったかな。

KONDO:なるほど、それは良いゲーム体験をしてるね。
ってことは2024年は割と環境的には立ち位置良かったって話なんやな。
そう言えば、新しいカードのスポイラーが出るとみんな『これは自分のデッキにはいるかどうか』って考えると思うけど、最近の新規カードで心ときめいたカードってなんかあった??

エル:それで言うとさっきも上げた《美術家の才能/Artist's Talent》やな。
これはマジでエルシャに革命が起きた。

凶悪ドローソース

KONDO:それってあれやんな?
パイオニアのイゼフェニに入ってるやつやんね。
EDHで見たことがないんですけど笑。具体的に何が強いん?

エル:まずレベル1の先捨て1ドローが強い。
エルシャはそもそもドロー力に乏しいデッキやから。
先捨てとはいえ、とにかく縦に引いていけるドローソースはマジで貴重。
レベル2のマナコスト軽減能力もバグってて、これと《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》だけで無限ドローコンボ成立。
めっちゃ強い。

KONDO:確かに、そう聞くとめちゃくちゃ強く聞こえるな。
エルくん、そういう使われて初めて強さが分かるカード探すの上手いよなぁ〜。

エル:他にエルシャ使ってる人おらんからな。
全部自分で考えて試行錯誤しながらやってる。

KONDO:な、なるほど。恐れ入りやす。



デッキの強みと弱みを分かりやすく教えてよ


KONDO:強いばかりの日々じゃない。
環境的にも厳しかった期間もあるはずだ。
ほんなら次はエルシャのデッキの強みと弱みを聞いてみよか。
ホンマにええのん??弱みとか聞いてもて。
メタられやすくなったりせーへん??

エル:えーよ、別に。
何を今さらって感じやわ。
当てるところないからって、手札0枚のエルシャに《殺し/Snuff Out》飛んできたりするくらいやから笑。

KONDO:それは終わりだ、、、。

エル:まず強みの部分は、それはさっきも話した通りインスタントタイミングでコンボ決めて勝利できること。
あとエルシャの場合、《神秘の教示者/Mystical Tutor》《悟りの教示者/Enlightened Tutor》のこの2枚がとにかく強い。

ライブラリートップは手札と同義


実質これらのチューターはエルシャと合わさるとゲームを決めるエンドカードに成り得る。
汎用的なカードでそのまま勝てるってのは本当に強いわ。
あともちろん、《直観/Intuition》からの《死の国からの脱出/Underworld Breach》、《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》、《思考停止/Brain Freeze》+《セヴィンの再利用/Sevinne's Reclamation》のブリーチコンボも内蔵できて、
かつ《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》、《セヴィンの再利用/Sevinne's Reclamation》+マナ軽減カードでもコンボできるからね。

KONDO:ふむふむ。
エルシャ対面では《精神的つまづき/Mental Misstep》はこれらのチューターに当てろってことですな。
納得納得。次からそうします!先生!

エル:先生ええねん笑。
《秘密売り、ティヴィット/Tivit, Seller of Secrets》の《魔力の櫃/Mana Vault》とか、
《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》の《輪作/Crop Rotation》に当てなさい。

これらにも当てたいがチューターにも当てたい


KONDO:(ホンマに先生みたいなこと言うてきた。。。)
ほな次は弱点について聞こか。

エル:弱点な、、、2ターン以内で勝負を決めてくるようなデッキやね。
通称グリクシス3兄弟。

《鋭い目の航海士、マルコム/Malcolm, Keen-Eyed Navigator》+《激情の薬瓶砕き/Vial Smasher the Fierce》

《ロフガフフの息子、ログラクフ/Rograkh, Son of Rohgahh》+《求道の達人、サイラス・レン/Silas Renn, Seeker Adept》

《親指なしのクラーク/Krark, the Thumbless》+《求道の達人、サイラス・レン/Silas Renn, Seeker Adept》

体中に風を集めて 巻きおこせ!


こいつら。
エルシャのゲームレンジよりも手前に走ってくるジェネラルはこっちの初手の要求値も高いからキツいときもある。
対応すると手札無くなるし、補充もできへんし。

あとは単純に雑置きのスタックス系。
《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》、《ドラニスの判事/Drannith Magistrate》、《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》なんかはエルシャ+《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》のコンボやブリーチコンボを封殺してくるからしんどいな。

見たくもない


KONDO:確かに。
ポイントは雑に置かれるってところで、これらのスタックスを置いたものの、影響の少ないデッキに悠々と動かれてそのままコンボ走られて負ける、とかも全然あるやろうしね。
くわばらくわばら。

ほんまこんな顔なる




第6期関西帝王戦に向けた調整は?


KONDO:さて、対談ナイトスクープもそろそろ佳境やね。
年末の関西帝王戦、何か足したり抜いたり、独自に調整したポイントはあったかい?

エル:まず関西環境で勝つために、
金華氏の《秘密売り、ティヴィット/Tivit, Seller of Secrets》、
氷華氏の《鋭い目の航海士、マルコム/Malcolm, Keen-Eyed Navigator》+《激情の薬瓶砕き/Vial Smasher the Fierce》、
最近大会でよく当たる《眷者の神童、キナン/Kinnan, Bonder Prodigy》、
《織り手のティムナ/Tymna the Weaver》を用いた共闘系に対抗できるようにデッキを調整した。

金華氏が採用してる《精霊界との接触/Touch the Spirit Realm》の魂力と、《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》のコントロール奪取誘発能力のために《計略縛り/Trickbind》を採用してる。もうあれで負けたくない。
グリクシス3兄弟とキナンについては《攪乱のフルート/Disruptor Flute》で起動型能力を封じて、《織り手のティムナ/Tymna the Weaver》から飛んでくる《沈黙/Silence》に対しては《払拭/Dispel》を対抗カードにしたわ。

今回白羽の矢が立ったカード達


これも基本的にエルシャのリストはほとんど転がってないから、全部自分で考えてやってるよ。

KONDO:ほぇ~。関心した。
確かに参考になるようなデッキレシピが無いってのは、1から自分で全部考えてカードに役割と意味を持たせて採用してるってことやもんな。
そりゃ100%デッキ乗りこなせるし強いわ。
僕の周りでも勝ってる人はそういうところにマジで徹底的
「なんでこのカード入れてるん?」って聞いたら「こういうところがこうだから採用してる」って自信たっぷりに言うてくるもんな。
経験値が物を言うってまさにこう言うことやと思うわ。

エル:自分のデッキの弱みを誰よりも理解してるから、ケアの方法もわかるし、ゲームで詰まされる状況になりにくい。
おれは最後の最後まで試合を投げることもほとんどない。
実際、一瞬の隙を突いてまくり勝つとも少なくない。

これがエルシャっていうデッキの強みやと思ってる。

KONDO:くぅ~、僕も早くそういった境地に行きたいっす!先生!

エル:先生ええねん笑。



関西帝王戦中のMVPカードは?


エル:間違いなく《オズワルド・フィドルベンダー/Oswald Fiddlebender》やね。
宝物をサクって《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》に変えれたり、《雲の鍵/Cloud Key》や《イスの遠眼鏡、クリスタル・スカル/Crystal Skull, Isu Spyglass》を持ってこれたり。
けっこう汎用性が高くて、スぺルのような使いきりじゃないところも良い。

アーティファクトサーチが弱いわけがない


KONDO:白青赤のジェスカイカラーってところでも、黒のような万能サーチは採用できないからこういう小回りが利くカードって便利よね。
ピンチの時は《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》、《攪乱のフルート/Disruptor Flute》も持ってこれるんやろ?されたくないな~。
《オズワルド・フィドルベンダー/Oswald Fiddlebender》が統率者の場合はスタックスばっかりサーチされて結構キツい印象やけど、中に入っててもヤバいもんはヤバイ。
はい、マスト除去です。お疲れさんでした。

ラストオーダー来たで~


ほなそろそろ終わりしよか。
最後にこの記事を読まれている方に何か一言あればお願いししゃす。

エル:アイアンマンのフォイルください。

通称  Sensei's manらしい


KONDOU:最後の最後に意味不明なことを言うのはやめてください笑。




それでは今回はここまで。


次の対談相手は、
画面の前のあなたかもしれません。



エルくんの【無限のエルシャ コンボ解説】はこちら↓


過去の対談記事はこちら↓


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