自転車のウエイトトレーニング 

自転車乗りでもウエイトトレーニングをやる人が増えてきました。
でもまだまだです。
やりたくない理由は何個かあるとは思うのですが、その一つに体重が増えるのが心配というのがあります。
てゆーか心配しなくても遺伝子的に恵まれている人はそれほど多くありません。
とはいえ気持ちはわかります。

体重が増えるのは脂肪ではなく筋肥大して増えると言う前提で話すと、筋の横断面積と筋力が比例するというのであればメリットもあるような気もします。
ゴツい外国人と走った経験のある人はやっぱり筋肉欲しいとなってました。
けど筋が太くなると拡散距離が大きくなって、ガス交換、グルコース、遊離脂肪酸等の輸送には不利になります。

ウエイトトレーニングはいかん気がしてきました。

しかもボディビルダーの筋線維あたりの力は何もしてない人よりも低いなんて話もあります。
太いから絶対的な力はあるけど。
じゃあやっぱり力をつけるということは太くなって重くなるっていうことじゃんではありません。
細くて強いもあるんです。
ただしその様なトレーニングをすればです。
太いわ重いわではろくなことがなさそうですが、やり方を間違えなけばいいのです。

自転車のウエイトトレーニングでは筋肥大ではなく筋力、パワー、RFDを向上させるべくやります。
なんでそれが必要かと言うと、強くなれば相対的に小さい努力で自転車を進ませることができます。
小学生の自分と大人になった自分で考えたらわかることです。
同じ速度で走っているならより楽チンと言うことです。
他人と走った場合でも一緒です。
強い方がいいのです。
余裕ができます。
そこで脚を貯めて然るべきところで頑張れば良いのです。

同じギアなら強く踏めた方が速いです。
強く踏めば速く進みます。
そんだけの話です。
パワーをつけましょう。
パワーをつけましょうと言うと「パワートレーニングはやってます」とか「パワーメーター使ってます」とかと言われそうです。
あれではなくてウエイトトレーニングでパワーを向上させるのです。
なんでかと言うと、ほとんどの人が「そもそも弱い」というのがあるからです。
一踏みが強いやつがそれを長くできるというのが1番良いのです。
多くの方が取り組んでいるのは、あんまり強くないけど長くできるなのです。
中には強い人もいます。
でももっと強くなってください。
一踏みが強くなるのと長く力を出せるのはトレードオフでありません。
一踏みも強くして速く長く乗れる様にしましょう。

「ギアが一枚上がった」なんて言うこともあります。
どうやらフレームやホイールが変わるたびにそんなことが起きている様です。
それがホントなら2023年の今はギアがバカでかくなってるはずです。
その場合フレームやホイールを元に戻すと「ギアが一枚下がった」になるってことです。
機材でどうこう言うのも楽しいですが、自分も強くしときましょう。
どっちにしてもやっぱり大きなギアを回せた方がいいです。
ただ大きなギアをゆっくり回していてはやっぱりしんどいのです。
強い力が出せると速く回ります。

強い力を出せるようにするにはウエイトトレーニングがいいです。
トレーニングによってパワーを向上させると強い力をクランクに伝えられる様になります。
でも強い力を出すのに時間がかかってはいけません。
RFDを向上させるのです。
これの何がいいのかと言うと、短い時間で力を加えられたら弛緩相が長くなるのです。
休んでる時間を長く取れると言うことです。
同じ速度で走っていて休んでいる時間が長いというのは楽チンなのです。
SFRの様に全周に力を加えて乗っているわけではありません。
さっと入れてさっと抜けばいいのです。

と言うわけで、自転車乗りにとってのウエイトトレーニングは、楽チンに走って脚を貯めて、いざかけるときは凄いという感じにするためにやります。

筋肥大で考えていてはやる意味なんて見えてくる訳がないのです。

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