日曜の夜、住宅街がやけに静かだった話

今日は日曜日で、多くの人が休みなんだろう。
休みだからといって特別なことはしないまま、なんとなく生きてなんとなく終わる。
そして明日からの仕事やらを考え項垂れる。多くの人の影が沈んでいく。

僕は散歩が好きだ。時間帯は、夜が多い。それは次の日になった深夜のときもあれば、22時ぐらいのときもある。
今日は日曜日だが、21時頃に帰宅するとき、帰り道が‘異様’に静かに感じた。なんとなく気になって22時頃に散歩に出掛けた。僕の家は大通りを挟んだ先が住宅街になっている。この辺りを散歩していると、子供の声や夕食の匂い、誰かの笑い声、テレビの音たちが、いろんな生活の明かりと共に日常を僕に感じさせてくれる。

ところが今日は‘異様’だった。明かりや、車の通りが少ないのは勿論、どこからも生活味を感じられなかった。灰色の住宅街を歩きながら考える。明日からに備えて早く寝ているのか、家族で一日中遊んだから遊び疲れているのか、どれも辻褄が合うようですっきりしない。どう考えても明らかに普段と違う空気を吸いながら道路を練り歩く。

ふと見上げると星すら少なく感じた。地元の方が多かったのは確かだが、こっちもそれなりに見えたはずだけどな。なんて。



よく考えると子供たちはもう夏休みか。お父さんお母さんとはいっぱい遊べたのかな。
近くにある大学はテスト期間らしい。夜遅くまで勉強大変だな。
明日からまた普通の仕事が始まる。項垂れている人はこの住宅街にどれだけいるだろう。

影に沈む住宅街は感情も沈んで見えた。生活の捌け口のようにさえ感じた。それでも日が上れば人々は動き出す。

みんなお疲れさま。明日から頑張ってほしいな。
まあ僕は明日も休みなんだけどね。



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