【歌集】信仰
病める身の今際の苦悶癒されよ正法滅びゆかむ憂世の
元品の無明断ち切れ愚かさの故に病の蔓延せしや
爆破した昭和六十一年のチェルノブイリとバブルと彗星
戦闘歌令和三年十月の魑魅魍魎も纏めて食らふ
秋深く濁れる水の月光に澄めば最期の決戦成るか
人間の仮装をしてる化け物も元に戻ろう国動かそう
信念の血を流さない戦争が俺とお前と国を揺るがす
八百年人類夢に見し事をあはれ吾等の無血闘争
焦燥と春愁秋思不安絶ち我が前進はまだ鳴り止まず
野干等に暗殺された彼の王子師子王一度吼ゆれば皆
東洋の日出づる処の大哲理遍く衆生と世界照らせよ
師子王の一度吼ゆれば諸々の禽獣頭七分に割る
祝盃の戦士労う勇戦の君の瞼の裏となりたし
歴戦の王者なりしか栄光の峰より見晴らす愛しき国土
英雄の一度起たば何事か成らざるべきか成さぬべきかは
一生涯御恩報ずる為ならば骨となるまで勇まず能はじ
君が見た理想の旗を高らかに再び掲げてまた笑い合おう
竜の口斬首臨めど不動なり発迹顕本日は昇りけり
発迹の日より七百五十年広宣流布の光再び
斬首にて大聖人のお振る舞ひ吾の死ぬともかくぞありたし
これほどの悦びをぞば笑へかし不覚のとのばらまことの時ぞ
八百年濁世乱るる今やまた再び果たさむ立正安国
(写真提供:創価学会)