アセチルサリチル酸とサリチル酸メチル:柳と姫柑子
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アセチルサリチル酸とサリチル酸メチルがまだ頭の中で混同してる。柳とツツジ科の植物ということは記憶した。そしてサリチル酸メチルのほうがミント風に扱われてるようす。勉強のためにまとめてみました。なにかほかに面白い情報あればコメントください。
♦柳ー皮ーアセチルサリチル酸ーアスピリン***********
<中外さんから引用↓>
ヤナギの樹皮は古代ギリシャ時代から痛風、神経痛などに使われてきました。紀元前のギリシャの医師、ヒポクラテスはヤナギの樹皮を鎮痛・解熱に使っていたと伝えられています。日本でも、ヤナギには鎮痛作用があり、歯痛に効果があると考えられ、つまようじとして使われていました。1763年、イギリスの神父E .ストーンは、ヤナギの樹皮の抽出エキスが、悪寒、発熱、腫脹などに強い効果があることを発見し、ヤナギの学名サリュックに因みサリシンと名づけました。1838年にはサリシンを分解してサリチル酸が得られることも判明しました。
サリチル酸はリウマチの治療などに使用されていましたが、苦味が強く、胃腸障害などの副作用もありました。ドイツの化学者F .ホフマンは、リウマチを患う父をサリチル酸の副作用から救うべく開発に没頭し、1897年に副作用の少ないアセチルサリチル酸(アスピリン)を合成するのに成功しました。
近代の薬の開発には、このように副作用を減らし、効果を高めていくような研究が行われていました。
↓中外製薬さんから
アセチルサリチル酸有名市販品は
アスピリン:1897バイエルのフィリックスホフマン君が純粋合成に成功1899商標登録
https://www.bayer.jp/ja/bayer-group/history
♦ひめこうじ:姫柑子=サリチル酸メチル************************
ウインターグリーンー:ひめこうじ:姫柑子、オオミコウジ、大実柑子(つつじ科つつじ目キク類)ーサリチル酸メチル
ウインターグリーンwiki引用~~~~~~
ほのかに甘いウィンターグリーン(wintergreen)の果実は事実上の"ティーベリー"(teaberry)と見なされ、食用とされる。葉や枝を乾燥させ、煎じたものは上質のハーブティとなる。葉は大量の精油を生成するために、少なくとも3日間の発酵を必要とする[8]。
ヒメコウジが育つ地域ではアイスクリームの香料としてティーベリーが用いられる。チューインガムのクラークス・ティーベリーの名に影響を与えた。また、サリチル酸メチルが含まれており、医療用としてネイティブ・アメリカンの様々な部族により使用される[9]。
ウィンターグリーンwiki
ウィンターグリーン エッセンシャル オイルは、通常、植物の葉を温水で浸軟した後、水蒸気蒸留することによって得られます。サリチル酸メチルは、葉が温水で浸軟化される際に、葉内の配糖体からの酵素作用によって形成されるまで、植物中に存在しません。ウィンターグリーンの油も一部の種類の樺から製造されますが、これらの落葉樹はウィンターグリーンとは呼ばれません。シモツケ属の植物にもサリチル酸メチルが大量に含まれており、ウィンターグリーンと同様に使用されます。ウィンターグリーンには強い「ミント」の香りと風味があります。ただし、ゴルテリア属の植物はハッカ属に属する真のミントではありません。
ウィンターグリーンは、一部の香水用途や、歯磨き粉、チューインガム、ソフトドリンク、菓子、リステリン、ミント香料の香料としても使用されています。ウィンターグリーンは機械の錆取りや脱脂に使用され、特に海水腐食の突破に効果的です。
サリチル酸メチル利用の有名な市販品はイボコロリ。
http://www.ibokorori.com/ibokorori-10ml.html
イボコロリは、サリチル酸の角質軟化溶解作用を利用した医薬品(角質剥離剤)です。