<第3回>「美味しさ」の秘訣は、ビジネスに通ず⁉ 大事なのは、基本とイノベーション
『世界一美味しい手抜きごはん 最速! やる気のいらない100レシピ』
はらぺこグリズリー著(KADOKAWA)
➊イントロダクション~料理レシピ本大賞を2度受賞した実力のほどは?
今回は累計58万部突破、言わずと知れた「超有名料理ブログ」のレシピ本です。著者のはらぺこグリズリーさんは、覆面ユーチューバーとしても活躍されています。
「はらぺこグリズリーの料理ブログ? レシピブログって、いっぱいあるけどなぁ~」
「結局、時短で簡単にできる! が売りでしょ? ほかと何が違うの??」
私も同じことを思っていました(過去形)。しかし、料理レシピ本大賞受賞もさることながら、累計50万部を超えるレシピ本。ただのレシピ本ではないはず、そんな気がしませんか?
本書の「はじめに」から、本書のコンセプトと特徴を抜粋してみましょう。
"「ラクして美味しく作れる料理だけを集めた」のが本書"
"「冷やっこを作るような気楽さで、手の込んだ料理が作れたらなあ」"
"徹底的に「手抜きでも美味しい」にこだわる"
"基本的に「混ぜるだけ」「材料を全部突っ込んでレンジでチンするだけ」の料理がメイン"
"誰が作っても「100%簡単美味しく作れるレシピ本」"
……普通だなあ、と思ってしまいました(笑)。こういう本はたくさんありますからね。
しかし、です。第6回料理レシピ本大賞受賞のベストセラーですから(凄)。多くの書店員さんが推薦するレシピ本ですし、書店さんの店頭では、他のレシピ本と比べて、桁違いに売れています。
「はじめに」の最後に、ちょっといいことが書いてありました。
"「こんなにラクなのに美味しく作れた!」"
"「料理する時間」が少しでも「ワクワクするような楽しみな時間」に"
期待してしまいますね。それに、おいしいごはんが食べたい!
そこで早速、
Let’s cooking!
➋実践してみたよ~そして、電子レンジは動き出す
お勧めレシピ①「世界で1番簡単に作れる おつまみ角煮」
今回は、ほんとうに料理しちゃいます。以下、実況中継風にレポートしましょう。
さて、何をつくりましょうか……。つくるなら、絶対に普段はつくらなそうなものが、個人的にはいいなあ……。
<早くも10分経過>
う~ん、意外と悩みますね。
悩むのは、この本のつくりのせいでしょう。
発行元のHPでも、わかりやすさが伝わってきます!
図解が、とにかくわかりやすい! んです。
しかも、どの料理も簡単につくれることになっています。
<さらに5分経過>
よし、決めました! ほんとうにつくったことがないので、「角煮」をつくりましょう。
調べてみたら、なんと「レタスクラブ」や「クロワッサンONLINE」でも紹介されていました。
まずは、材料を揃えに買い出しへ。当然ですが、ほんとうに材料が少ないですね!
私が購入したのは、下記の三つだけです。
・豚バラブロック肉
・長ねぎ
・コーラ(某社の新発売のもの)
※調味料の「醤油」と「みりん」は家にあったものを使います。
<8分経過、8分経過>
本書には書いてありませんでしたが、とっても美味しそうな匂いがしてきました。
きっと伝わらないと思いますが、赤坂の某有名店の匂いがします(笑)。
早速、試食してみましょう。
<実食!>
うまい。ちゃんとお肉が柔らかい。
こんなに美味しいのに、めちゃくちゃ簡単に「角煮」ができました。
このレシピ、本当にすごいですよ!
お勧めレシピ②「忙しい朝でも一瞬で作れる! お手軽フレンチトースト」
「角煮」があまりにも簡単だったので、もう1品つくります!
次は、ほんとうに家にあるものだけでつくってみようと思います。
※じつは、また買い出しに行くのが面倒だっただけですが……(笑)。
それに、このレシピはほんとうに美味しいので、またつくりたくなってしまいました。
<家にある食材を確認中……>
よし! パンと牛乳、卵で「フレンチトースト」をつくろう。これも自分ではつくったことがなかったかも。
このレシピも、「レタスクラブ」や「クロワッサンONLINE」で紹介されています!
家にあった食材だけですが、材料はこの三つ。今回もとても少ないですね。
・食パン
・卵
・牛乳
※調味料の「砂糖」も、家にあったものを使います。
おおぉ、なんか、自由が丘あたりのおしゃれカフェのメニューにありそうな感じです(笑)。
こちらも、なんだか美味しいそうな匂いがします。食べてみましょう!
<またまた、実食!>
美味しい! ほんとうに美味しいです、グリズリーさん!!
ちゃんと、フレンチトーストになってます(笑)。
美味しいし、簡単だし、こちらもオススメです!
最後に、第6回料理レシピ本大賞を受賞した際のKADOKAWAさんのトピックスより、この言葉をお送りします。
"私たちは楽して美味しいものを食べていいくらいは頑張っている!"
★おまけ★最近読んでいる本
『成功はゴミ箱の中に』レイ・A.クロック著(プレジデント社)
著者は、あの「マクドナルド」の創業者。ストーリー性もあり、読んでいてまったく飽きません。終盤、創業期の仲間の肩を叩くシーンでは、涙が出そうでした。ちなみに著者は、元祖「ちょいワル」オヤジではないか、と私は思っています。
また、「フライドポテトへのこだわり」や「フィレオフィッシュにチーズが入っている理由」など、とことん味を追求する話も新鮮でした。
ちなみに、ユニクロやソフトバンクの「成長の教科書」とも言われている本書、収録されている柳井正氏と孫正義氏との対談も必読です。