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リアルな物件写真とは何か【物件写真加工炎上から考えたこと】
「こんなの写真詐欺じゃないか!」先日Xの不動産界隈で「加工されすぎた物件写真は違反だ!不誠実だ!」という話で炎上していた件から色々考えてみました。どこからが過剰な加工なのか?写真の加工は違法なのか?あなたは真剣に向き合ったことはありますか?
今回は物件写真を数千件撮影してきた私がそれについての意見を述べたいと思います。
はじめましての方、こんにちは!
いつも読んでくださっている方、こんにちは!こんばんは!
どうも、建築フォトグラファーの藤川です。
Xでは「建築写真キャット🐈」というアカウントで活動しています。住宅や店舗の竣工写真、不動産物件写真などを関東を中心に撮っています。
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1.今回話題になっていた写真ポストについてどう思うか
人様のポストを有料記事に無断で引用するのはモラルに反するし、許可をいただくことを求めるのも烏滸がましいと思うので、無料部分で少しだけ言わせていただきます。
本当はこれすらも自分の中ではアウトなんですが、あまりの批判され様に物件写真のプロとして黙っていられないので一言だけ許してください(つまり珍しく怒っています)
………………………………………………
1万年後…………………………………
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無理でした。1000文字以上書いちゃいました。それを載せるのはやめます。でも一言だけ言わせてください。
「あの写真はあんなに騒ぎ立てるほどの加工ではないし、違法や規約違反じゃない」(と私は思う)
それだけ言っておきます。てか批判集まりすぎ…批判があまりにも多いので黙ってられませんでした。”違法、違反かどうか”は私が決められることではないので、個人的意見に留めまておきますがあれがアウトなら世の中の広告写真業界ほとんど終わります。はい、そのポストに関しては以上です。
2.なぜ加工しすぎがダメなのか
とはいえ、そもそもなぜ加工がダメなのかって話を整理しておきましょう。
・法律上の問題(景品表示法、不動産の表示に関する公正競争規約)
不正確な情報を含む写真が消費者を誤解させ、法律上問題となるケースが報告されています。たとえば、明らかに存在しない内装の追加や景観の編集は、違法広告として罰則の対象になる場合があります。これらには景品表示法、不動産の表示に関する公正競争規約などにより取り決めがあります。
・お客様からの不信感に繋がる可能性
実際に内見をした際に写真と実物に大きな乖離があると不信感が生じる可能性があります。例えば写真で明るく広々としたリビングルームが、実際には暗く狭かった場合、お客様の期待を裏切る結果となり、その業者への不信感や口コミ評価にも悪影響を及ぼします。
・そもそも成約にいたらない
上記のように写真が良すぎて実物とのギャップが大きいと、内見前の期待値が高くなりすぎることで内見時にがっかりしやすくなるため、結局成約に繋がらないという本末転倒な結果になりかねません。
そう、たしかにその通りかもしれませんがその対策とか色々やり方があります。全宅ツイさんの記事に出演させていただいた際に無料部分でも少し語ってますのでよかったら読んでみてください。
・でも実物に近い物件写真がお客様には求められている
そう、いくら業者側の立場から弁明してもお客様にとってはネットで写真を見た時点で実物に近い感覚を得られることが求められているわけです。
それもそのはず。自分が物件を探す立場になってみればそうでしかないからです。
が、業者側としては集客したい。そこの互いがちょうど納得できる落とし所が私が過去に提唱している究極の物件写真というものです。有料記事内の話なので詳しくは語りませんが、お客様と業者さんがどちらも納得できる中間的な写真です。つまり実物に最大限忠実な物件写真ということになります。これには非常に高度な写真撮影テクニックと建築写真の知識が必要になってきます。
3.実物を忠実に再現した広告写真は、ない
写真に詳しい人ほどよくご存知かと思いますが”写真”というものの性質上、リアリティを追求するのには限界がありますし、物件写真に限らず広告写真とはそもそも集客がゴールであるという側面もあるため、実物の再現に異常なまでに固執する必要はないというのが常識ですし、現在の世の中のあり方です。
というか、まず現実を再現する写真を撮ることなど、素人には不可能です。なんならプロのフォトグラファーでも難しい。
もしスマホやコンデジの撮って出しの素の写真が現実の再現に近いという考えをお持ちなのであればそれは間違っています。なぜならカメラという機械を介した時点でいわゆる”加工”された状態でその写真は出きているからです。写真に詳しくない方はこの意味がイマイチ理解しづらいとは思いますが、そうなんです。全ての写真はすでに加工されています。つまり写真における実物の再現に関してはプロでも非常に高い技術を持った人にしかできない領域です。
それでも簡単に実物に近い状態で、かつそれなりに見栄えするやりすぎない物件写真を手っ取り早く取りたい!という時にやっておくべきことがいくつかありますので、今回はそれをご紹介して終わりにしたいと思います。基本的にスマホ撮影時を想定した内容になります。
課金したくない方は無料でスマホの物件写真の撮り方を徹底解説した動画をアップしてあるのでこちらをご覧ください。
ここで離脱する方もぜひフォローといいね、お願いします!!!
ではここから本題です。やっと?笑
ちなみに上記の動画では解説していないことも書いてあります。
4.リアリティを維持しながらも見栄えする物件写真の条件
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