先に毒を出しておきましょう。

横浜に住んでいた20年間、やっと言葉に出来る気がします。それは、私にとってあまり思い出したくない日々でした。言葉にして毒の部分を出し切っちゃいたいです。

ブルース・リーの「考えるのではない、感じろ!」ではないのですが、横浜時代だとこの「感じろ」がどこに行っても武蔵野時代ほどは出来ず、星を見たかったら三鷹の天文所を思ってニマニマしたり、植物だったら神代植物公園、鳥の観察などは徒歩圏だった井の頭自然文化園、当時薄弱も放し飼いでしたし、その気になれば上野に行って動物園博物館美術館三昧が普通だったのですが、横浜だと何もかも中途半端で親に連れて行ってもらってもここじゃないと泣くばかりの日々。

友人たちは横浜のすばらしさを説くのですが、逆にそれがストレスになっちゃていました。なので今でも横浜市内はよほどのことがないと当時を思い出してストレスから過呼吸気味になりますし、明らかに胃に負担がかかるので行きたくない場所になっちゃっています。鎌倉は好きなんですけどね。

人に話すと驚かれますが、私は横浜時代に関わる全てを私は捨てています。写真1枚手元に残していないし、小学校から高校までに関する一切も捨てています。実態としての物(もの)もたぶん何一つ我が家にはありません。

捨てたのは横浜時代だけです。ですから、東京にいた10歳までのというか幼稚園のは残っています。私の10歳から30歳までのものは我が家にはありません。万が一当時を知っている人がこれを読んでも何も送ってこないでね。捨てたくて捨てたものですし、今でもその気持ちは変わらないので。

子供たちも上の子は私の中高時代の話を偶然出会った私の当時の知り合いから聞いたことがあるそうですが下の子は学校名を含め、ほとんど何も知りません。最近、学校名ぐらいは知ったようですが。。。

ただ、今は。。。同じ神奈川県でもそこから離れ、田んぼや畑のある地域に住んで、農家さんとお友達になったり、近くに住むサギやカワセミの写真を撮っては、同じ趣味の方と鳥の観察談話をして楽しんだり、最近は盆栽友達も出来て、良い感じに暮らしています。

空を見上げてはSNSを見て、そうか今日はISSが何時にどこの方角を通過したのかとか、ロケットの発射の生中継を見て、皆がワイワイ言っているのに参加したり、動植物に関わるいろいろな話を見聞きしたり、学問的な話も聞けますし、農家さんから生産物を買いながら天候と農作物に関する話を聞けますし、何よりも散歩しながら農作物の生育状況が眺められて楽しいです。

私が住んでいた当時、三鷹駅のすぐそばまで畑が広がっていて、お絵かき教室に通う道すがらオタマジャクシやカエルと遊んで、少し遠い場所ですがお蚕様を飼っていた農家さんもまだあったそんな時代でした。そこらにある雑草にも名前があって、こんな遊び方があるとか教えてもらえるのが楽しかったです。笹の葉のまだ巻いた状態のをいくつか使って金魚とか作れたんだけどもうすっかり忘れましたね。

最近中国の小紅書を見ることがあるのですが、中国でも草遊びしている人たちがいて、ススキの葉の様でもっと柔らかい葉を使ってかごを編んだりしているのを見ることがあって、それが凄く楽しいです。日々はゆったり流れているのが良い感じ。

横浜にいたときは年齢やバブルってこともあるのでしょうが、偏差値がとか、どこの何が美味しいとか流行っているとか、凄く人工的なものばかり周りにあって、それが嫌いなわけではないでのですが、そこに私の興味はあまりないんですよね。

子供時代に住んでいたところは江戸時代からとか、太宰治が入水自殺した場所の近くに住んでいたことあったので、横浜ってなんだか薄っぺらくてつまらない場所にしか思えなかったです。

東京在住字には10歳以下だったのに、太宰治入水自殺って言葉を覚えていたり、あと陶芸家酸など美術家さんのところにも学校の友だち関係で出入りしていたのがぷっつり途絶え、歴史とも芸術とも文学とも離れた感じがしちゃったんですよね。実際には横浜にないわけではないのですが、当時はそうとしか感じられなくて。

有隣堂本店はまだ好きでしたが、今はもう見る影もなくって。。。でも、雑誌は今でも有隣堂強いですね。

横浜って、ショッピングに行った後に寄れるような自然も少なかったし、東京だと皇居の森もあるし、新宿には御苑があるし、お買い物に行った後、映画を見に行った後、公園でのんびりしていたのですが、自然観察が出来ないんですよね横浜は。あっても小さいし、港の見える丘公園のバラは最近になってできたもので、住んでいた当時はありませんでしたし。

バラが好きなのですが、今、横浜のバラ園などわざわざそこに行くかと言われたら、高いかあまり数がないかで、生田緑地とか神代植物公園とか、または、リニューアルオープン待ちの鎌倉文学館とかの方に行きたいです。

海があると言われることもあるけど、私は貿易港よりも海岸が好きなので、相模湾の外海を眺めて、帰りに美味しい魚を買って帰るかな? 小坪漁港のそばに住んでいたこともあったので、アナゴやシャコは美味しかったけど、私にとってアナゴは祖母が住んでいた仙台のイメージ。

先日用事で金沢文庫に行きましたが、シャコなども昔のように取れないのか、今は生きて動いているのを買うのは難しいと聞きました。残念。生きたタコは横浜というか小坪で随分買いましたけどね。

今だと我が家から南下して、湘南地方に出ると東海道線もお魚類は安くておいしいお店がいっぱいあるし、たまには小田原にも足を延ばすことも。神奈川県、話題になるのは東京湾沿いの川崎横浜ばかりですが、それ以外の地域も良いですよ。北部は農村地帯で農家さん直売でいろいろ買えますし。

先日、初めて会った方が偶然、学生時代に直接ではありませんが、からむ方で、昔のことを思い出すし、学生時代の友人になんでクラス会に来ないのか、怒られて、いや本当に私抜きであんたたち集まりなさいよとか思うんですけどね。ここのところ長年行っていなかったら非常徴収かかっちゃって。

横浜在住時代に友達がいなかったわけではないけど、悪い、私が、今、会いたい人、今、話したいことはそこにないんだけどな。。。

なんてことを何とかこなし、なんだか最近やっと横浜時代でたまったストレスが抜けて来ていてのんびりしています。

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