〜不景気の歩き方〜 起業のススメ
前編について
この記事は前編・後編に分かれており、本記事は後編になります。
よろしければこの記事を読む前に前編を読んで下さい。
起業のメリット・デメリット
起業と言っても凄く大きな事を言っているわけではありません。
ここでは収入を上げる方法として起業を紹介していますので個人事業主も起業という位置付けで話を進めます。
まずは企業のメリットとデメリットをシンプルを整理します。
[ メリット ]
自分の意思で決断できる
[ デメリット ]
仕事をしないと収入がない
これに尽きると思います。
非常にシンプルです。
まずメリットから。
日本では、自分で考えて決断、行動するという事を教えてくれる環境ほとんど無いと思います。
学生はもちろん、社会人になっても、先生、先輩、上司などからやるべき事を言われて従うのが当たり前な状態になっています。
これは楽ですが給料は上がりません。
なぜなら、頭も使わないし、決断する勇気、つまりメンタル的な負荷も少ないためその分報酬が少ないと言うことになります。
頭を使うには知識や知恵、人脈が必要ですし、ストレスに打ち勝つには経験とトレーニングが必要です。
それらを習得するにはコスト(時間とお金)がかかっています。
したがって、頭とメンタルを消費しないのであれば報酬が低いのも当然といえば当然です。
この記事を読んでくれている方は現状に満足がいっていないのではないでしょうか。
それは正常だと私は思います。
私も不満が日本政府や日本経済に不満があります。
人の言う事ばかり聞いていては自分の人生は満足しません。
それもそのはず、上司は部下のことを真剣にサポートしてくれることはなく、業務指示を出すだけです。
そもそも上司とはいえ、部下の給与の決定権など持っていない人がほとんどです。
めちゃくちゃ親切でやさしい先輩・上司がいたとしても、あなたの給料を上げる権限はないし、もちろんお小遣いもくれません。
また、人がいつまでも自分のそばにいるとも保証はありません。
こんな状態で自分が満足いく状態になるのを待っているのはジャンボ宝くじで一等賞を当てるのと同じくらいの感覚です。
したがって、
自分の頭で考えて、決断することが出来る
これが最大のメリットになります。
起業すれば
もっと働きたい、
もっと休みたい、
違うジャンルにチャレンジしたい、、、
これらを自分でコントロールする事が出来るのです。
もちろん簡単ではありません。それなりの努力は必要だと思います。
しかし、
人の言う事に従っているより確実に自己実現できる可能性は上がります。
だから、自分の頭で考えて決断する事が最大のメリットなのです。
次にデメリット。
会社員ならボーッとしてても出社さえすれば給料はもらえます。
休業が認められれば出社しなくても給料はもらえますよね。
起業するとそうはいきません。
起業する人はサボってお金をもらおうという発想はしないと思うのですが、営業や提案を一生懸命頑張ってもお仕事を頂けなかったら収入はゼロです。
「どんな状況でもお金が貰える」という視点では起業した時のデメリットになります。
具体的にどうすればよいか?
ここまで読み進めてどうでしょうか?
メリット、デメリット、どちらのほうが強く感情が動きましたか?
メリットの方が強くポジティブな感情が動いた方。
できるだけ早く起業したほうが良いです。
とはいえ、「商売のイメージがつかない!」という方がほとんどかと思います。
簡単です。そんなものは必要ありません。
そういう方にオススメの方法があります。
今の会社を退社して、業務委託契約を結んで貰えるか交渉してみましょう。
今の会社との関係が良好で、且つあなたが優秀な社員である場合、このパターンは結構通用します。
立派な起業です。
契約先は他の同業他社でもいいでしょう。
しばらく業務委託として働いて、その間にお金を貯めたり今後の計画を立てれば良いと思います。
業務委託なので契約期間があります。
契約満期になったら、終了して次のステージに進むことも出来ますし、金額交渉して報酬UPで再契約も望めます。
ポイントは業務委託で契約する際は現給料の1.2倍以上を要求することです。
会社員の方は以外に知らない方がいますが、社会保険は労使折半が日本のルールですので、
社会保険料は社員と会社で半額ずつ負担しています。
給与明細に記載されている社会保険料はあなたの負担分であり、それと同じ額を会社が別途支払っています。
つまり、給料以外に見えない支払額があります。それがだいたい20%程度になっています。
よって、今後はあなたが労使折半分を全て一人で負担することになるので契約金を今の1.2倍以上にしないとあなたの手取りが減ってしまうことになります。
次に、デメリットの方が強くネガティブな感情が動いた方。
お気持ちはよくわかります。どうしても継続的にお金がほしいという方はやはり起業は向いていないと思います。
しかし、もう少しだけ考えてみてください。
まず、会社である限り大小を問わず全社・全員同じ状況にあります。
売上が上がらなければ給料は払えない。これは事実です。
会社員になれば安定というのは昭和クラシックの幻想です。
大企業でも減給、ボーナスカット、左遷、、もはや普通の出来事です。
「いや、でも会社の方が強いじゃん。立場が同じとは思えない」
というご意見があるかと思いますが、それもわかります。
大企業と同じ土俵で勝負すれは圧倒的に負けますが、あなた1人分だけを稼げばいいだけです。
身の丈にあった売上を上げればいいだけですのでそんなにビビらなくても良いと思っています。
今は便利なもので仕事のマッチングサービスも定着していますので、仕事が格段に見つけやすくなっています。
また、仮に残念な結果になったとしてもまた就職すればいいだけです。
人生が終わるわけじゃないので、またやり直せばよい。
それに、起業していた期間に得たものは将来に役立つものも多いはずです。
それを理解したうえでもネガティブな感情が強い場合、起業という選択は辞めたほうが良いです。
ネガティブな感情が強いとあなたの能力を発揮することができないので、能力を発揮できる選択をしたほうが安全です。
生活を豊かにするためには何が必要かを理解する
前編、後編と収入を上げる手段について話を展開してきました。
転職、起業、どちらも手段なのでそこにフォーカスするのではなく、
収入を上げるのが目的ということを意識して下さい。
収入を上げるのに必要な要素は2つ。
収入に見合った能力
報酬額を交渉できる機会(チャンス)
(1)は当然ですよね。
現代において非常に重要なのが(2)です。
真面目に働いていれば勝手に給料が上がる時代は30年前に終わっています。
現代にはない歴史上の出来事だと思ったほうが良いです。
現代においては、
給料は自分で上げるもの
そのために報酬を決定する機会を積極的に設けること
という認識が非常に重要です。
日本は金利がほぼ0%なので、20年前に銀行に入れていた100万は、今でもほぼ100万円。
しかし物価が上がっているため、
100万円で買えるものが少なくなっています。
つまり、日本円の価値が目減りしているということです。
ニュースで「失われた30年」などと言われていますよね。
日本だけ給料が上がっていないという報道が沢山ありますよね。
おそらく日本が復活できるとしたら、昭和クラシックの考えを持っている40代以上が政治の世界から消える必要があるので、
最速でも50年後だと思います。
こんな時代です、黙って待っていたって損するだけです。
残念ながらそれが現実です。
だから自分で動くしかないのです。
本当に重要なので繰り返しますが、
現代においては、
給料は自分で上げるもの
そのために報酬を決定する機会を積極的に設けること
という考えが本当に必要です。
給料が上がらないと経済活動が出来ません。
みんなで給料を上げる努力をして経済活動を活発化しましょう。
それでは。