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わたしひとりだけ倒れてしまった


目が釘付けになった

今年の彼岸花は暑さのせいか少し遅かった気がする。

近所にまいとしいっせいに艶やかに咲く花も今年はなかなか見られずにいた。
しかし・・・やっぱり咲いた!

花の盛りの時季に散歩中に観に行くと、まだ赤い花なのに1輪、頭を「ばったん」と地面に倒している花を発見。

「これ、今の私だ」そう感じてシャッターを切った。

決して自己憐憫ではない。素直にそう感じたから。

なかなか治らない病。そして次々と現れる新しい病名。

私はすぐに前向きに、ポジティブになんてなれない。痛みをこらえ、眠れない夜を過ごし、それなのに急激に襲ってくる眠りに倒される。

今の50代、子育てを終え働き方を見なおし、身体の変化を感じながらもうまく付き合いながら新しい生き方を見出しキラキラと輝く同世代のひとたち。

圧倒されるSNS。私は大人になれない。

もっと枯れた彼岸花も発見。

でも、最近始めた生け花では、枯れた花も活けることがあるらしい。

そして、なによりも、ここの彼岸花は

来年はちがう新しい花を咲かせるのだ。


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